ForceWare 257.21...
4 日ほど前に, 次の世代となる新型 ForceWare の最初の版である 257.21 が公開されましたので, 早速ダウンロードして試してみました。 通常であれば このような新型をノートパソコンなどへ いきなり適用したりはしないのですが, 以前からの懸案事項である ちらつき現象と 59Hz 病に何か改善点が見られるかどうか興味があったからです。 結果論としては, 「Yes か No か?」のレベルでは何も変わっていませんでした。
が, その結果へ辿り着くまでの状況は異なっています。 まず, ちらつき現象ですが, 頻度が随分下がっています。 数時間何も起こらないこともあるくらいですので, これくらいなら我慢できる方も多いのではないでしょうか? もちろん, 連続して出る場合もありますけれど…。 おもしろいことに, NVIDIA コントロールパネルを表示した直後で頻度が上がります。 (^^;;
次に 59Hz 病ですが, 197.16 の頃と違って 60Hz 設定自体は行えるようになりました。 「このモニターでは表示できないモードを隠す」項目を有効にしてあっても ちゃんと一覧されます。 が, 当該機種専用品だけあって, それでも LCD 自体は強制的に 59.94 Hz で表示されます。 そして嫌らしいことに, 60Hz 最適化を行っているソフトは, Windows 7 が返す 60Hz の数値には騙されてくれず, 直接 LCD 方面に問い合わせて ここでも 59Hz で認識してしまうのでした。
この辺りは製品ロットによって変わってくるかもしれません。 使用されている LCD (ここではコントローラーが重要。) のメーカーが異なっていたりしますので。 ちなみに, 私のマシンはセイコーエプソン製コントローラーが使われています。
というわけで, 期待した事項については敗北したわけですが, 思わぬところで改善点が見られました。 右上の画像がそれで, VMware Workstation 7.1 のゲスト上で動作させた『Wiz Anniversary』でサムネイルが正常に描画されるようになっています。 使用可能な Textures の最大サイズといった微妙な辺りが影響していそうですので, 暇なときにでも調べてみようと思います。
一方, 改悪点も存在します。 まず, PhysX が使えなくなりました。 いえ, NVIDIA コントロールでは ちゃんと GeForce 8700M GT を選択できるのです。 もう これはドライバーとの相性問題ですね。 元々最低線の GPU ですから「使えない」と割り切ることにしましょう。 ベンチのスコアは 2500 ほど下がりますけれど。(笑)
次に, これは当該ソフト側の問題なのですが, VirtualBox で Direct3D が まともに動作しなくなりました。 いきなり仮想マシンが落ちます…Windows 7 のブービートラップレベルで。 完成度の問題なので どうしようもないですね。 もちろん VMware 7.1 は普通に動作しています。
メリット・デメリット両方存在するわけですが, 今回は しばらく 257.21 で使ってみようと思います。
Jul.2,2010 追記
β版の ForceWare 258.69 を試してみましたが, 状況は変わりませんでした。 2・3 日使ってみた上で 257.21 へ戻すことになると思います。 まぁ, リリースノートを見れば「変わるはずがない」ことは自明なわけですが, お約束ということで。 (笑)
Jul.21,2010 追記
いろいろ組み合わせを試してみましたが, 少なくとも現行のドライバーを使う限りは無理のようですね。 もっとも, 「100M シリーズ以降の GTS か 200M シリーズ以降の GTX 以外は使用不可」と公式に謳われているわけですから, 8700M で使おうというのが間違いなのですけれど。(笑) とはいうものの, 最初の頃 (対応ドライバーが出だした頃。) には普通に使えていたわけですし, 別段オーバーワークに陥ることもなかったわけですから, 使えないのは何か勿体ない気がします。
ちなみに, 「使えない」と謳っておきながら, 個々の GPU のページでは「使える」と謳っていたりします。 こらこら, それで良いのか? 実際に使えなかった海の向こうのユーザーに訴えられたら高額で敗訴しますわよ。
むむむ。 何か方法は無いかしら? でないと, 多くのメーカーが出しているフラグシップクラスのマシンでも PhysX が使えないことに…。 何しろ GT 止まりで, GTS や GTX の使われていることが意外と少ないですから。 え? デスクトップ? そりゃ, デスクトップなら何の苦労もなく使えますし, 実際使えているわけですけれど, あくまでも「メインマシン」での話ですから。(^^;)
この週末に DynaBook G7/X19PDEW 及び DynaBook G5/X14PME からの VMware Workstation ゲスト環境吸い上げを行っていたのですが, その際に ふと気付いたのが「このマシンにはレガシーマシンのエミュレーターが入っていたんだった」という点でした。 そういえば, 過去に持っていたマシンを処分する際に環境を移したものや, 試しに入れてみたものなど, 10 個以上のエミュレーターが転がっています。
中でも重要なのは PC-9801 エミュレーターである Anex86 と X68000 エミュレーターの Ex68, それと PS エミュレーターの ePSXe 辺りでしょうか? Anex86 では基本的に EPSON PC-386NAR や PC-286BOOK の環境が再構築されていますし, Ex68 や ePSXe には お遊びでソフトや OS を買って入れた覚えがあります。
ついでなので, それらも移すことにしたのですが, ホストへ移すのは Windows 7 である点もあって何かと引っかかりそうですので, VMware Workstation 7.1 上の Windows XP MCE 2005 ゲストへ移すことにしました。 ゲストとはいえ PenM マシンくらいなら軽く凌駕する状況ですから, 実行環境としては十分です。 1 CPU 設定なのも却って都合が良さそうですし。
というわけで, 試しに動作させてみたのが右上画像で, 左から ePSXe 上の『ロマンスは剣の輝きII』, Anex86 上の『プリンセスメーカー 2』(オリジナル版), Ex68 上の『パロディウスだ!』です。 ゲームばかりなのは OS 等の画面だとテキストオンリーで環境が判らないからです。(笑)
上でも書きましたが最重要品は Anex86 です。 当時の環境が再構築されていますので。 唯一 EPSON 版 Windows 3.1 が動作しなくなった点は残念ですが, Windows 3.1 環境自体は DOS/V が本命ですし, 一太郎 Ver 4, 花子, 1-2-3, P1EXE といった DOS 用プログラムが動作すれば十分でしょう。 ゲームは…まだ試していませんが, nlith や Super Depth 辺りが動くと嬉しいですね。(^^;;
次に重要なのは Ex68 でしょうか? 何しろオリジナルの FD 等が残っているはずもなく, HDD や FD イメージが全てですから。 PS 用のゲームはオリジナル CD が残っていますので いくらでも再構築が可能です。
ふむ。 この辺りの お遊び環境も揃ったことで, より DynaBook G7/X19PDEW の再現化が進んだ気がします。 次は一部の事務用ソフトや地図ソフトですね。
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