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<改変公開:Sep.25,2008 最終更新:Jun.21,2010>

■ VMware Workstation 6.5.2 Build 156735


[VMware 6.5 Build 118166 のスナップ]

・VMware Workstation 6.5 について

 VMware Workstation 6.5 において間違いなく目玉の一つと言えそうなのが, ピクセルシェーダー 2.0 を搭載しての Direct3D 正式対応でしょう。 ゲストが Windows 2000 以降の環境である場合については, こと自身が使用している Satellite WXW/78DW 上においては, 画像のとおり 3DMark03 が概ね正常動作するくらいには対応度が向上しています。 もう一つの目玉と言える Unity モードについては, VMware Fusion ほど こなれていない印象を受けます。

・ホスト環境等

 2008 年 5 月末からはメイン環境である Satellite WXW/78DW で利用しています。 深刻になりつつあったメモリー問題は, 4GB (ただし利用可能なのは 3GB。) 環境となったことで幾分緩和され, 2 つくらいの同時動作であれば苦にならなくなりました。 画面の狭い Satellite TXW/69AW とは違って快適に x64 の動作テストも行えます。

[Sep.30,2008:追記]

 メモリー問題が改善したことに伴い, 再び HDD 速度がネックとなるようになりました。 が, ホスト PC 変更に伴う 16GB SDHC 化の関係で 4GB 設定となっている ReadyBoost が, 意外と (ゲスト OS 動作に伴う) HDD アクセス低減に貢献しているようです。 …速度への貢献は あまりしていないようですけれど。 (笑)

 余談ですが, VMware Workstation 6 以降をインストールする際の注意点としてリムーバブル可能デバイス等の自動再生機能があります。 ホスト・ゲスト双方でのインストーラー同時実行等による混乱や誤操作防止のため当該機能が無効化されるのは周知の仕様ですが, その際の設定方法がポリシー関係レジストリーの変更という特殊なものとなっています。 しかも, その項目がコントロールパネルや設定ツール等では変更できない…どころか, テクニック集などで情報に上ることすらないマイナーな設定だったりします。 さらに, VMware のアンインストール時に設定の復元されないケースが多々あります。 なぜ このような方法を採っているのかは謎ですが, はた迷惑な設定と言えるでしょう。

 VMware Workstation 6.5 でもデバッグ方面の強化が行われているのですが, 開発用など Workstation 単体での利用ではなく, 今回は Server から供給される仮想環境の実行クライアントとしての保守用途を想定した機能強化の意味合いが強いようです。 もちろん, 開発用途方面の機能改善等も行われているわけですけれども…。

・ゲスト PC 環境

 VMware Workstation 6.5 では一部の PCI デバイス (VMware 本体のメニューで有効・無効が指定可能なもの。) のゲスト PC 側でのホットプラグ対応や VMCI 周りの改良等が行われていることから, Ver 7 へ更新となっています。 が, 新機能や若干の制限に目を瞑れば Ver 4 以降のゲスト PC も扱えますし, Ver 6 であれば (少なくとも当該レベルの機能としては) 制限は存在しません。

 VMware Workstation 6 で作成した Ver 6 環境を Ver 7 へアップグレードした Windows XP MCE 2005 (x86) の構成を上げておきます。 ホットプラグ対応に絡んで, レイヤー相当の役目を担う大量の『PCI 標準 PCI-to-PCI ブリッジ』が作成されています。 VMware 6.5 上で新規に作成された Ver 7 環境であれば 4 つ程度 (その環境でのホットプラグ可能デバイス数。) で済むところです。 また, VMware Pointing Device の他に HID 準拠マウスが 2 つ USB 配下に存在するのは, ホットプラグ対象ではないものの, ホストの USB ワイヤレスマウスとタッチパッドがゲスト PC 側で認識されているためです:

[デバイスリスト]

[Sep.30,2008:追記]

 他ゲストやホストとのドラッグ&ドロップ方面の速度向上や改善点については, 当該機能を殆ど利用していないためよく分かりません。 あと, Linux ホスト方面の改善点についても…。 (^^;;

 非 ANSI 文字方面の不具合については, Ver 7 のゲスト PC であれば .vmx が Unicode 化されたことから多くの場合で解消されますが, Ver 6 以前のゲスト PC については そのままです。 仕様変更を伴ってしまいますので旧版ゲストについては対応されそうにありません。 (ホストの) サウンドデバイス等を直接指定する場合には注意が必要となります。 当然ながら, この問題は Ver 7 で作成したゲスト PC を Ver 6 以下へダウングレードする場合も該当します, 念のため。

 マイナーバージョンアップでのゲスト PC の更新は珍しいような気もしますが, VMware Fusion を始めとした関連製品との横並びや整合性の関係から, このタイミングでの更新となったのでしょう。

・ゲスト OS

 VMware Workstation 6 以降に出た新型 OS への対応が行われているだけで, 大きな目玉は存在しないような気がします。 『x64 には VT が必要』といった辺りに変化はありませんので引き続き少々注意が必要です。 Windows XP や Office 等のアクティベーションについては, 少なくとも私が使用していた環境については仮想環境の Ver 7 へのアップグレード有無にかかわらず発生する場合がありましたので, その辺りを考慮した上で VMware Workstation 6.5 へのアップグレードを行う必要があります。

 VMware Tools のインストールについては, VMware 6.0 と異なり非 ANSI 圏でもインストーラーが転けてしまうことはありませんでした。 従って, 手間を掛けたくないのであれば自動アップグレードの設定としておけばよいでしょう。 どうしても心配な方は手動でアンインストールを行うことになります。 その場合, 再起動時にデバイス認識が行われますが, その際にはドライバーのインストールを行わないようにしたほうが良いでしょう。 その時に自動認識・インストールされた旧版 VMware Tools のドライバーが, そのまま新版のインストール後も使われてしまう可能性があります。

[Sep.30,2008:追記]

 Windows 95 など古い OS については, ゲスト PC を Ver 7 へ更新, 若しくは作成した場合に正常起動しなくなるケースがありましたので, Ver 6 辺りに止めておいたほうが良いかもしれません。 その点を除けば, VMware Workstation 5.5.3 で NT 3.51 が使えなくなった点を除いて, VMware 2.x の頃からの環境が引き続き使えています。

・描画周り

 旧版から試験的に Direct3D の対応化が図られていたゲスト OS 用については, VMware Workstation 6.5 ではドライバーが 11.6.0.9 へ更新されています。 こと非 Direct3D 方面に限っては, ドライバーのバージョンには意味が無くなっていると言えそうです。 VESA VBE も認識する Windows Vista, Windows XP Pro, Turbo linux 10 Desktop, Ubuntu 8.04 LTS といった OS 辺りで SXGA くらいまでの表示が可能な点も, VMware Workstation 6 と変わりがありません。

[Jul.27,2009:部分改変]

[3DMark05 on VMware 6.5]

 一方, VMware 6.0 に引き続き今回も大きく変更されたのが 3D 方面です。 ピクセルシェーダー 2.0 方面への対応に伴い, 今回ついに Direct3D への正式対応が行われ, 設定ダイアログでの有効・無効化が可能となった上に, Ver 7 のゲスト PC では最初から有効化されるようになりました。 変更点が どのように影響したのかは解りませんが, VMware 6.5 では (ゲスト側の) VRAM 初期値が 128MB から 64MB へと減少しています。 処理の最適化に伴い必要とする容量が減っただけなのかもしれません。

 VMware 6.0 同様, こと 3D に関しては OpenGL 2.x をハードウェアで要求するものとなっています。 また, 設定上でもハードを使用するようになっていないとダメで, それらがクリアーされていない場合は, 仮想 PC の起動時に門前払いを食ってしまいます。 (3D 機能が強制的にオフとなる。)  従って, ホスト側の条件がクリアーされていない限り 3D 機能を使用することは出来ません。 VMware 6.0 での この仕様変更自体が伏線だったわけですが, いよいよタイムリミットが近づき VMware Workstation 7 辺りで Aero へ対応する必要に迫られての, 今回の正式対応だったのかもしれません。

 正式対応を謳っただけあって, 3D 機能への対応度は VMware 6.0 と比べても大きく向上しています。 例えば, 右上画像のような VMware 6.0 では全く動作しなかった 3DMark05 や 3DMark03 といったベンチマークも, 6.5 では概ね正常動作するようになっています。 ただ, 3DMark03 に限って言えば CT2 のベンチ開始時に なぜか 1 分ほど待たされてしまいますが…。 それはともかくとして, 上記の DirectX 9.0c 世代だけではなく, 一部の処理が省略・簡素化若しくは正常に動作しないためグラデーションが荒かったり一部のオブジェクトが描画されない, といった現象の残っていた DirectX 8.x 世代での対応度も向上しています:

[3DMark2001 GT4 on VMware 6.5] [3DMark2001 BM on VMware 6.5]
[3DMark03 GT1 on VMware 6.5]

 まず, 左上の 3DMark2001 SE (GT4) では, 正常描画されていなかった湖面が ちゃんと描画されるようになっています。 そして, ついに Environment Bump Mapping も正常描画されるようになりました。 さらに 3DMark03 (GT1) では, これまで頭から描画されていなかった一部煙やフォグのオブジェクトが省略されることなく描画されるようになっています。 ただ, 処理の追加されている分描画速度には影響が出ているようです。

 かなり対応度や安定度の向上した VMware 6.5 の Direct3D ですが, 当然ながら おかしい部分も残っています:

[3DMark03 GT4 on VMware 6.5] [タイムリープぶーとべんち on VMware 6.5]

例えば左上画像の 3DMark03 GT4 ですが, おかしなテクスチャーが見られたりしますし, 影の絡んだ部分の色が少々おかしくなってもいます。 さらに 6.5 で新たに発生した不具合も存在します。 おそらく背景画像的な処理に起因するものだと思いますが, 例えば 3DMark05 でのロード画面が表示されず真っ黒な画面のまま待たされますし, 同様に右上画像の『タイムリープぶーとべんち』では, 背景画像なしのメニュー画面上にボタンが寂しく表示されたりします。

 せっかくの正式対応ですから少々脱線して書きますが…。 Direct3D 方面については, ソフトの要求している DirectX の世代や CPU 等の違いにより, 随分異なった印象が得られます。 まず, DirectX 6.x といった 7.0 より前のソフトですが:

[FINAL REALITY on VMware 6.5] [Diablo II on VMware 6.5]

DirectX 7.0 未満ということでハードウェア T&L に未対応という点なども影響しているのだとは思いますが, それ以上に VMware 側の対応度が関係しているのか恐ろしく動作が重いものとなっています。 例えば左上画像の FINAL REALITY が (VMware 上では) 3DMark05 よりも遥かに重かったりします。 右上画像の Diablo II (Lord of Destruction) も, 一応 DirectX 7.0 対応ソフトとは言え中身は 6.0 世代のようなものですから, Direct3D では使い物になりません。 画面の質は落ちますが, 双方とも DirectDraw で処理させたほうが数段快適です。

 次に, DirectX 7.x~8.x 世代ですが:

[3DMark2000 on VMware 6.5] [Age of Empires II on VMware 6.5]

この辺りのソフトでは内部的に DirectX 6.x 世代の処理を引きずっている場合があるのか, 予想外に重いものが散見されます。 左上画像の 3DMark2000 も そうなのですが, VMware 上では 3DMark2001 SE よりも重くなっています。 とは言うものの, そのような例外は少数で大抵は問題なく比較的快適に動作します。 …もちろん, VMware が対応していないアンチエイリアス等は利きませんけれど。

 続いて, 一部の機能やエフェクト等のためだけに DirectX 9.0c を利用しているソフトですが:

[プリミティブリンク on VMware 6.5] [春色桜瀬 on VMware 6.5 & Pia♥キャロ動作検証版 魔女っ娘ア・ラ・モードII on Player]

これらのソフトは, エフェクト, 変形等を伴った複数動画の同時再生, 拡大縮小を伴ったスクロール…といった特定機能を利用するために Direct3D で動作しているものです。 それだけなら右上画像の (VMware Player 上で動作している) 『検証版 魔女っ娘ア・ラ・モードII』のように VMware Workstation 5 でも動作するのですが, 多くは密かにピクセルシェーダーが使われていたりと, 見かけと異なり VMware 6.0 まででは動作しなかったものです。 本格的に 3D を駆使しているわけではありませんので, VMware 6.5 では比較的快適に動作します。

 最後に清く正しい DirectX 9.0c ソフトですが:

[聖なるかな on VMware 6.5] [3DMark03 on VMware 6.5 & 3DMark2001 SE on Player]
[Vana'diel Bench 3 on VMware 6.5] [3DMark05 on VMware 6.5]

ここまでくると総じて重めなのは仕方がないとして, VMware が行っている処理との相性で重さが変わってきます。 さらに 3DMark05 ともなると AGP メモリーに対応していない VMware では純粋なメモリー不足に陥るのか, GT1 辺りでは そこかしこで黒抜きのテクスチャーが発生してしまいます。

 おまけで番外編:

[GL Excess on VMware 6.5]

VMware 6.5 は (こと Windows ゲストについては) OpenGL に対応していません。 従って, Microsoft 謹製によるソフトウェア処理が行われますので信じられないほど重くなります。 むしろ画像の GL Excess 辺りは一通り動作しているのが不思議なくらいです。

 余談ですが, β版の使用時に自動付加された設定項目が影響してソフトの正常動作しなくなる場合があります。 削除しておいたほうが良いのは以下の項目です:

svga.vramSize="134217728"
checkpointFBSize="134217728"

 数値は それまでの使用状況により異なります。 特に vramSize 項目については VMware により自動作成される可能性のあるものですが, 一旦削除した上で VMware に再度作成させたほうが良いでしょう。

 全てではありませんが, VMware Workstation 5 以降で試したことのある Direct3D ソフトが こちらで一覧されています

[Sep.30,2008:追記]

 このページの冒頭で書きましたが, Direct3D が有効となるのは Windows 2000 以降の NT 系 OS です。 元々区別する必要があまり無い…ということで初期のβを除いて Win2k や Vista, x64 でも動作していたものです。 ただし, 正式に対応を謳っているのは Windows XP のみです, 念のため。 ゲスト PC の 3-D 機能であれば, Win2k 以降の NT 系 OS と Linux について正式対応しています。 Linux 系は ともかく, この辺りの謳い文句の使い分けが DirectX 6.x 世代対応ソフト等への弱さを物語っていそうです。 (^^;)

 なお, DirectX 9.0c という時点でアウトですが, WDDM ドライバーではありませんから, Windows Vista で使えるのは Basic だけです。 Aero は使えません。

[Oct.7,2008:追記]

 かなり Direct3D 対応ソフトが動作するようになった VMware 6.5 ですが, 個人的には GeForce Go 6200 (64MB) 相当といった感覚です。 ある程度は動作するものの少々大物になると すこぶる重くなる, メモリー不足が祟って正常描画されなくなる, …といった辺りが似ています。 (^^;;  一部, 純粋に動作の おかしいままである点が残念ですね。 が, 『改悪』を避けるため あえて RC から手を付けなかったのでしょう。

 上のほうで書きましたが, VMware 6.0 においてホスト要件として OpenGL 2.x への対応が課せられるようになりました。 その中でも最重要事項で最大の壁ともなっているのがフレームバッファーへの対応です。 昨今の GPU であれば全く問題とならないわけですが, 一昔 (二昔?) 前の GPU では この点が意外と高いハードルとなってしまいます。 もちろん NVIDIA で言えば GeForce FX くらいになれば対応しているわけですが, ForceWare Release 75 以降のドライバーでないと OpenGL の当該機能である GL_EXT_framebuffer_object には対応していません。 そして当時の PC に適用されている Windows XP 等のドライバーは 5x や 6x 系であることが意外と多いのでした。

[Oct.19,2008:追記]

 上で VMware 6.5 上で発生する Direct3D 関連の不具合について書きましたが, それらの画像を一覧すると以下のような感じとなります:

[3DMark05 GT1 (黒抜き部品発生) on VMware 6.5] [Wiz Anniversary (サムネイル黒抜き) on VMware 6.5]
[タイムリープぶーとべんち (メニュー背景なし) on VMware 6.5] [PangYa Season 4 (背景描画なし) on VMware 6.5]

 上でも書いていますが, まず上段左側画像の 3DMark05 GT1 では, 3DMark03 GT4 と似たような感じで黒っぽくなっているテクスチャーの他にも明らかに真っ黒といった感じのテクスチャーが発生していて, 何か他のエフェクトが乗ったとしても その黒抜きの上なので やっぱり ほぼ真っ黒…といった状態に陥っています。

 あとの 3 つは, 表面的な現象は異なるものの同じ『本来行われるべき背景的画像の描画が行われない』という要因による不具合です。 一番単純な例が上段右側画像の Wiz Anniversary で, ロード画面に いくつも真っ黒な四角が並んでいますが, 本来ならセーブした各シーンのサムネイルが表示されるはずの箇所です。 何も描画されないため ただの黒抜きになってしまっていますから, どの台詞が どの場面のものかを完璧に記憶していないとロードが行えません。 (笑)  同様に下段左側画像の『タイムリープぶーとべんち』のメニュー画面では, タイトル画面相当の画像が描画されないため, 見たとおり背景色の上にボタンが描画されているだけになっています。 クリックすると本来の画面 (ホストで起動したもの。) が表示されます。

 3DMark05 で各テストのロード画面が表示されないのも同じ現象で, あちらは背景画像がスリットの役目を果たしていて その下にゲージを描画しています。 スリットでも何でもない黒抜き画像が被っていますからゲージも見えないわけです。 同じ方法を採っているはずの 3DMark03 では問題が発生していませんから, API の呼び出し順なども関係しているのかもしれません。

 これくらいであればベンチやゲームの実行に大きく影響しないわけですが, それが盛大に影響してしまったケースが下段右側画像の『スカッとゴルフ パンヤ Season 4 Delight!』です。 パッと見は普通ですが, 遠方の風景のように見えるものは, 実は それまでに表示されたメニューやウインドウ, マップ等の残骸だったりします。 よく見るとエリカ (プレーヤー。) もショット前と後の画像が重なっていたりしますし, 左上のステータスも同様です。 もはやゲームにもならず一般保護エラー等は発生しないものの とても正常動作しているとは言えない状況ですから, リストには含めてありません。

 なお, このパンヤ。 VMware 6.5 製品版では指定の必要がなくなった (と思われる) 設定ファイルでの呪文を唱えないとカーソル方面が目茶苦茶で操作不能 (何しろ完全に入力周りを乗っ取ってしまう仕様のソフトですから。) となり強制終了するしか無くなります。 ちなみに呪文は お馴染みとなっている以下のものです:

vmmouse.present = "FALSE"

どのみちプレーできないわけですから, 指定する必要は ないでしょう。(笑)

[Oct.20,2008:追記]

 このまま続けると脱線が過ぎますので, 上の不具合例について『今日の出来事』ページのほうへゲスト (異常例) とホスト (正常例) の比較画像を上げておきました

[Nov.22,2008:追記]

[3DMark03 GT4 on VMware 6.5] [3DMark03 GT4 on VMware 6.5.1]

 3DMark03 GT4 での色が少々おかしくなる不具合については,VMware 6.5.1 で改善されました。 GT3 でのヒロインの素肌のグラデーション辺りも正常に描画されるようになっています。 ドライバー自体は 11.6.0.9 から 11.6.0.13 へ上がっていますので, 結構あちこち手が入っているのでしょうけれど, 確認できたのは それくらいでした。

[Jun.21,2010:追記]

 『Wiz Anniversary』のサムネイル表示不具合ですが, ForceWare を 257.21 へ上げたところ解消されました。

・サウンド

 VMware Workstation 6 から何も変わっていません。 もはや, 何か仕様変更でもない限りネタとなるデバイスではなくなってしまいました。 唯一例外なのは, 強制 SB16 化の呪文が再び有効となったことです。 呪文は以下のとおり:

sound.virtualDev="sb16"

 ただ, 強制 SB16 化の呪文が有効なのは SE を含む Windows 98 のみです。 Windows 95 や NT 4.0 ではボリューム調整が全く利かず…, といいますか正常にポートへ出力されていないのでしょうね。 レベル無関係で出力され下手をするとスピーカーを含む出力周りを破壊する可能性がありますので, Win98 以外で使用してはいけません。 Win98 の場合であっても自己責任で。

[Sep.30,2008:追記]

 ES1371 系へ移行した場合に問題となるのは MIDI デバイスです。 Win9x 系など古い OS を対象としたソフトで頻繁に使われているものですが, ドライバー付属のソフトウェア MIDI が ぶつ切れとなってしまう点は VMware 6.0 と同じです。 さらに, VMware Workstation 6.5 では S-YXG 100 Plus 等のソフトウェア MIDI でも ぶつ切れとなってしまっています。 SB16 化が再び使えるようになった Windows 98 を除いた Win9x 系 OS については, MIDI を諦めるしかないのかもしれません。

 なお, Windows 2000 以降の NT 系 OS については, WAV 等と同時再生が行われるような場合であっても MIDI の再生で問題が発生することはありません。

・ネットワーク

[Jul.27,2009:改変]

 VMware Tools で適用されるネットアダプターについては, ホスト (関連づけられる NIC) が 1000 Base-TXE に対応している場合は, 1000 Base-TXE の VMware Accelerated AMD PCNet Adapter が適用されます。 仕様的には VMware Workstation 6 で大きく変更されているわけですが, 個人的にはサウンド同様もはやネタとなるデバイスではなくなってしまいました。 設定等の操作体系が変わっているわけではありませんし, 802.11g なワイヤレス環境では違いが表面化することは皆無です。(笑)

・HDD

 ゲスト PC が Ver 7 へ改版されているものの, HDD 方面については引き続き変わっていません。 なので, 比較的気軽にゲスト PC のバージョン変更が行えます。 ただ, HDD の話ではないのですが, Build 99530 (β2) の頃に, VMware Workstation 2 の頃から一度も発生していなかった『VMware と CD 革命 Virtual の相性問題』が発生していました。 幸い RC 以降では発生していないのですが様子見は必要でしょう。

 VMware は版を重ねるごとに『I/O コマンド要求を早々に直接ホスト側のドライバーへ投げてしまう』傾向を強めていて, その点は VMware Workstation 6.5 でも変わりがありません。 CD 革命 Virtual の仮想 DVD/CD は SCSI 接続となっているのですが, それに対して (手元の) ゲスト PC の CD は IDE 接続となっています。 従って IDE から SCSI への翻訳が発生するわけですが, どうやら高速化の関係で一部の処理を最適化しすぎたのか, おかしなパラメーターで SCSI ドライバーを呼び出す状況に陥っていたようです。 そのため FastCdmp.sys 内で特権レベルのエラーが発生し, 有無を言わさずホスト側のシステムがブルーサンダーを吐く結果となってしまうのでした。

 先に書いたとおり RC では改善されているわけですが, 処理の方向性自体が変わるわけではありません。 最適化 (高速化) が進めば進むほど相性が問題になってくるでしょうから, 可能であればホスト側とゲスト側の接続方法を合わせておいたほうが良いのかもしれません。

・EMM386

 VMware Workstation 4 で対応が図られた EMM386 ですが, VMware Workstation 6.5 では, MS-DOS (+ Windows 3.1) 環境を除いて再び使用できなくなりました。 従って, Win9x 系のインストール時には『インストールの途中で手動の EMM386 無効化』が必要となります。 これを行わなかった場合, 若しくは EMM386 が有効となっている既存環境を (VMware 6.5 上で) 起動しようとした場合には, 起動途中でハングしてしまいます。 UMA は諦めたほうが良いでしょう。 EMS については CONFIG.SYS での記述が無くとも Win9x が自動でフレームを確保してくれます。

[Oct.2,2008:追記]

 少なくとも UMA 用の確保アドレスを変更する…などの方法で EMM386 の有効化を図るのは, VMware Workstation 3.2 までと同様無理のようです。 ちなみに, ゲスト PC のバージョンは関係しません, 念のため。 一方, MS-DOS 環境については これまでと全く同じ結果が得られているようですので, VMware Workstation 4.5 での設定等を載せておきます。

 UMA の状況は以下のとおり:

[VM4.0 の UMASCAN]
[VM4.0 の VMAP]

 使うことのないモノクロ表示用の B000-B7FF を有効にしています。 DC00-DFFF, E400-E7FF の RAM は拡張ボードの領域なので使えません。

 CONFIG.SYS の内容は次のとおり:

[VM4.0 の CONFIG.SYS]

 FILES が 8 のままですが, これは addfiles というツールを使って UMB に 32 確保しているからです。 後継の OS では最初から UMB での確保が可能ですが, 純粋な DOS では不可能なので。 あと, 東芝版 の EMM386.EXE を使用している (OS が東芝版 MS-DOS 6.2/V。) 関係上 MS 版とはオプション等が異なっています。 EMS のサイズが 6144KB に制限されているのは, BC++ や OPTASM 等へプロテクトメモリーを回す必要があった頃の名残です。

・VMware のインターフェイス

[Unity モード]

 VMware Workstation 6.5 において追加された機能として Unity モードがあります。 VMware Fusion をお使いの方には おなじみのものですね。 右画像を見ると何となく感じがつかめるかと思いますが, 要はゲスト側 OS のメニューや動作プログラムを直接ホスト側にシームレスで表示することで, ゲスト PC の存在を感じさせないようにする機能です。 そう言った意味では, いずれゲスト側のメニューが直接ホスト側に組み込まれることになるのでしょう, …実現されればですが。

 問題となるのは Unity モード時の速度低下ですが, 通常は あまり感じないもののゲーム方面など Direct3D が有効となっているソフトでは顕著で, 『当社比 1/5』といった かなりの速度低下を伴ってしまうようです。 ノートパソコンの Core 2 Duo T7500 程度では あまりに非力で Unity モードは根本的に無理…ということなのでしょう。 もっとも, Unity モードを使ってまでゲームをプレーする必要はありませんけれど。

 細かい部分では, ゲスト PC のハードウェアアクセスを示すアイコンのデザイン変更が行われています。 当初は VMware Workstation 2 以降で最悪とも思える肝心のアクセス状況が全く判別できない何を考えているのか解らないものだったのですが, 巷でも相当不評だったのか, その後, 基本的に同じデザインであるものの大幅に視認性が向上したものへ再変更されました。

[Jul.27,2009:追加]

[スナップショット]

 VMware Workstation 5 で大きく変更されたスナップショットの仕様変更ですが, VMware Workstation 5.5 以降では特に変わりがありません。 もう少し感覚的に『どの時点か?』が判るようにしてほしいところなのですが, 単に慣れの問題なのかもしれません。

 VMware 5.0 以降のスナップショットでは, 1 つのゲスト PC について複数のスナップショットが保存でき, 世代管理や分岐が行えるようになっています。 世代管理を利用して新環境のテストを行ったり, 分岐等を行って一部のみ異なった環境での様々なテストを行ったり…といった用途に威力を発揮します。 内部的にはスナップショットの一種ではありますが, 『ある時点より遡れないようにしたい』といった場合には, クローン機能のリンクを使用したほうが良いかもしれません。

・VMware Player

[Jul.27,2009:追加]

[VMware Player 2.5.2]

 VMware Player 環境作成時のテスト等を行いやすくすることを目的として VMware Workstation 5.5 からバンドルされている VMware Player ですが, VMware Workstation 6.5 では VMware Player 2.5.2 Build 156735 がバンドルされています。

 VMware 6.5 と VMware Player 2.5 とは, ユーザーとのインターフェイスを司るフロントエンド部分が異なるだけで, 仮想 PC の実体部分については同じものが使われています。 なので, Player 側で仮想 PC を起動すれば, その状態が Workstation 側の表示にも反映されます。

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