Windows 7 RC Build 7100 公開...
1 日に Windows 7 の RC が公開されましたので, 早速落としてインストールしてみました。 よもや 2 日も掛ける結果になろうとは思いもよりませんでしたが。(笑)
まずはダウンロード。 1 日の 22 時頃に落とし始めたのですが, 速度が 2.5 KB / s といった数値だったのは予定どおりでしたので, そのまま放置で さっさと就寝しました。 明け方頃には 250 KB / s くらいに改善していて, 結局 7 時頃に終了。 今回は少々遅めだったようです。
さて, β版の時と同様何も考えずにインストール…し始めたところまでは良かったのですが, 門前払いを食らいました。 なんと, 「βだから」という点を抜きにして, Windows 7 からのアップグレードは選択できない模様。 そういえば, そのような文言をβの頃に見かけたような気もしますが, Home → Ultimate といったケースも存在するのですから, 選択可能にしておいてほしいものです。 反対に, Ultimate 等へのアップグレード時って大丈夫なのかしら? 私は最初から Ultimate 選択なので, 問題ありませんけれど。(^^;;
チェックを無視させるなどの方法も存在しますが, どのみち製品版でも同じ目に遭うはずですので, ここは出荷状態の Windows Vista へ戻して, そこからアップグレードすることにしました。 そう。 この選択が全ての始まりだったのです。(笑) それはともかく, Windows XP からのアップグレードが実質存在しないというのは大問題のような気が…。 Windows Vista をスキップしたユーザーが全滅ではないですか。 レジストリーと極一部のデーターだけの継承で移行できるユーザーなんて, ほんの一握りなのに…。
というわけで, 0 キー押し電源オンでリカバリーを実行します。 相変わらず意外と時間を要して 20 分程度で終了しました。 余計なソフトを削除して Norton Internet Security 2009 と Office 2007 をインストール, さらに 70 個以上のパッチを Windows Update で適用…と, これだけで 5 時間ほど掛かりました。(笑)
気を取り直して, Windows 7 のインストール…と思ったのですが, まだ門前払いです。 あららぁ。 正常動作しないという理由で, NIS 2009 が存在するとインストールできないようになっているようです。 さらに, SP1 が必要…って, SP1 当たっていないの? どうやら, 自動配布されない状況に陥っている模様です。 仕方がないので, KB936330 をダウンロードしてインストール…に失敗しました。 KB947821 もダウンロードして, 無事解決。 さらに 80 分がロスとなりました。 ここまででロスに貢献したのは, SP1 と Framework 3.5 ですね。 この 2 つだけで 2 時間ほど掛かっていそうです。 (笑)
ようやくスタートラインに立ちましたので, 今度こそ Windows 7 のインストールです。 30 分以上掛かりましたが普通に終了しました。 続けて, 個人的に今回の目玉である Windows XP Mode β と Windows Virtual PC β をインストールし, 最後に NIS 2009 もインストールして, ようやく全作業が終了しました。
さて, XP Mode 等は別に項を設けるとして, 今回一番問題となっているのは NIS 2009 です。 βではガジェット方面で問題が出たものの普通に使えていたのですが, 今回は全く動作しません。 ヒューリスティック方面のドライバーが Windows 7 に対応していないため OS から弾かれてしまいます。 チェック・検疫・削除がまともに行われないだけに留まらず, LiveUpdate を介して最新になればなるほど動作しなくなるという結果に…。 多分, NIS 2010 で対応でしょうね。 RC 先行組の少なからぬユーザーが NIS 以外へ流れていくことでしょう。
登場タイミングを合わせたということで, Windows 7 RC での目玉の一つ…と言えそうな Windows XP Mode ですが, β版という点を除いても, 良くも悪くも…いえ, 悪くも悪くも 昔と同じ Virtual PC といった感想でした。 USB とシームレス表示に対応した点のみかしら, メリットは。 それに対してデメリットが多すぎます。
まず, 裏側で Windows Virtual PC のゲスト PC が起動しているのは周知の事実です。 そして その存在が見えるのも良いでしょう。 VMware Workstation 等でも同じですから。 が, 「ほかのゲスト PC が実行中は実質 XP Mode が使えない」というのでは使い物になりません。 さらに, シームレスで実行していたソフトを終了させてもゲスト PC が起動したまま…というのも巷のコンシューマーユーザーには誤解を与えそうですが, ある意味別ソフトと言える Windows Virtual PC を使わないと, そのゲスト PC を終了させられないというのではダメダメでしょう。 まぁ, Windows XP Mode だけを使うユーザーなら問題とはならないのかもしれませんけれど。
Windows XP Mode という名前ではありますが, その実体は Virtual PC ですから, 相も変わらず Trio64 状態です。 しかも解像度と色数が固定です。 Direct3D どころか Direct Draw も使えず, SVGA モドキのハイカラー表示しかできません。 これでは, コンシューマーどころか, 企業ユーザーであっても使えないでしょうね。 このご時世, ハイカラーでは画像の一つも扱えません。 いったい, Microsoft は, どのようなソフトを想定して「最後の切り札」的な宣伝文句を謳っているのでしょう?
そして, 今回の Windows Virtual PC は VT 必須の強制オンで, しかも, そちら周りの処理ルーチンが CPU 周りのリソースを Windows 7 以外の全てから奪います。 結果, その手のソフトとは 500% 並行動作不可に…。 Windows XP や Vista のライセンスは別途必要な上, XP Mode 用に NIS 等を用意しないと, XP Mode 側の対策は行われない点も Virtual PC ということで当然ですし, しかも Windows XP と Vista しか使えないとなると, 個人的には Windows Virtual PC 共々 Windows XP Mode を選択する必要性が全くない…どころか, -100% といった感覚です。 こんなの, 使う人がいるのかしら? (笑)
Windows XP Mode 及び Windows Virtual PC が使い物にならない…ということで, 個人的に唯一の選択肢となる VMware Workstation ですが, VPC 方面さえ起動していなければ普通に使えます。 反対に, 普通すぎて Windows Vista ホストとの差異がありませんので, 寂しいくらいです。 せめて, Windows 7 が軽い分, その軽さを実感できる程度の体感差くらい出てほしかったです。(笑)
「普通すぎる」と書いてはいますが, 全く事情が同じ訳ではありません。 巷でもネタに上っていますが, Windows 7 ホストでは仮想 NIC である VMware NAT が正常動作しません。 どうやら, Web (外部) → NIC (ホスト) → VMware NAT という経路での, ホストから VMware NAT への変換が上手くいっていないようです。 Ping は返ってきますし, 名前解決等も正常ですから, 直ぐに修正されることでしょう。 気にするほどの問題では無さそうです。
VMware が問題ないとなると, Windows Virtual PC が問題となるわけですが, 何かの間違いで Virtual PC 2007 が走ってくれないかしら? これが走れば, Windows 7 へ移行できるのですが…。 反対に, VMware が Aero に対応してくれれば, 年単位で Windows Vista のままとなるでしょうね。
|