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<改変公開:Nov.16,2005 最終更新:Jul.21,2009>

■ VMware Workstation 5 Build 13124


[VMware 5.0 のスナップ]

・ホスト環境等

 メインで使っている DynaBook G7/X19PDEW です。 VAIO へのβ版インストールから 1 年を経て, ようやく VMware Workstation 4.5 からのアップグレードを行いました。(笑)  VMware Workstation 5 ではスナップショットの仕様変更等が行われていて, それが多少なりともウリとなっているのですが, 私の利用方法には合わなかったようです。

 元々デスクトップで利用すべきソフトなので仕方のないことなのですが, VMware の版は上がれども, どこまでも, どこまでもホストの HDD が足を引っ張ってくれます。 これさえなければ, かなり快適なのでしょうけれど…。(泣)

 正規版が届くまでの間はトライアル状態で使用していたのですが, その際はインストーラーだけではなくて本体も日本語環境であれば日本語表記されていました。 前はトライアルの段階でも英語表記のままだったので, 共通化が行われたのかと思っていたのですが, 正規版のキーを入力して正規化を行った途端『これは英語版なのじゃ。 日本語だと不具合があるかもしれないから, 日本語環境でも次回からは英語表記しかしないぞよ』とダイアログが表示され, 英語表記しかしなくなりました。 ようやく日本語表記にも慣れてきたところへ, この仕打ちですか…。(笑)

・ゲスト PC 環境

 VMware Workstation 5 では Ver 4 に更新されています。 それに伴い, Ver 3 のゲスト PC ではスナップショットが使えないなど一部制限が課せられ, Ver 3 未満のゲスト PC は実行できなくなっています。

 そのため, 基本的には Ver 4 へアップグレードを行うことになるわけですが, これまでの (VMware の) 版と比べて一層融通が利く…というか, 効き過ぎる…というか, こと既存環境から (ゲスト PC の) アップグレードを行う限りにおいては, ほぼ既存の環境が, そのまま受け継がれた形で Ver 4 に更新されます。 悪く言えば肩書きだけが Ver 4 になったような感じですね。

 VMware の更新に伴う移行という点では間違いなく利点なのですが, 既存環境の癖などが, そのまま反映されてしまいますので, 言わば諸刃の剣となってしまっています。 VMware 3.x から 4.x へのアップグレード時のように PC 構成が変わってしまって苦労する…という事態に陥らない代わりに, 反対に PC 構成を更新したい場合は, 新たに仮想 PC を作り直すしかありません。

 VMware 4.x からのアップグレードは, もちろんバックアップを行っておくのは基本ですが, 比較的気軽に行えるような気がします。 仮想環境にもよるのかもしれませんが, 今回アップグレードを行った 15 個程度の仮想環境 (Ver 2 & Ver 3) においては, PC 構成が変更されて OS によるハードウェアの再認識が行われたものは, 一つもありませんでした。 少なくとも, Ver 2 であれ 3 であれ, VMware 4.x で使用していたゲストであれば, Ver 4 へのアップグレードで問題の生じることは基本的になさそうです。

 ただし, VMware Tools の更新が影響する可能性はあります。 私の場合, Windows Vista β1 だけは, 再アクティべーションを求められました。 恐らく Win2k 以降で行われる NIC の更新が影響したのでしょう。 …でも, WinXP 組は大丈夫だったのですが…。

 VMware 5.x と言えば, (正式かどうかは別として) 64 ビット方面のサポートが大きい変更点なのですが, 64 ビット PC を持っていないので, どうしようもありません。(笑)

 VMware Workstation 4.5 と基本的に同じなのですが, ACPI として構築された Windows XP の構成を上げておきます:

[デバイスリスト]

・ゲスト OS

 VMware Workstation 4.5 辺りで ACPI などへの対応は確立されていますので, 新規インストールについては余り苦労することはなさそうです。 ただ, 対象 OS の設定については一層シビアになっているような気がします。 恐らく版が進むほどシビアになっていくのではないかと…。

 Win9x 辺りでさえ見限られつつある状況なので, VMware Tools のインストールを行えない NT 3.5x や Win3.1/DOS 辺りは推して知るべし…と言えそうです。 VMware 4.x では特に問題なかったのですが, VMware Workstation 5 では常にもたつき頻繁に小ハングを繰り返してしまっています。 新規インストールを行った場合は大丈夫なのかもしれませんが, 既存の環境を使い続けるのは辛くなってきています。

 VMware Tools のインストールを前提として動作するのであれば, いっそのこと直接影響する部分については Virtual PC のようにゲスト PC 自体の構成として組み込んでほしいところです。

・描画周り

[Jul.21,2009:部分改変]

[Direct3D on VMware 5.0]

 VMware Workstation 5 では, 一般βテスト的な位置づけながら Direct3D にも対応していて, それに伴い SVGA II のドライバーが 10.10.7.0 から 11.0.0.1 へ更新されています。 dxdiag.exe のテストは正常に通ったものの, 「もう少し何か本格的な実験材料をば…」ということで, F&C で配布されている新エンジン動作検証版プログラムを実行してみました。 DirectX 9.0c 以降を要求するものなのですが, 右画像のように, ちゃんと動作しています。(笑)

さすがに描画が苦しいのと, 追加設定無しでは (ゲストの) V-RAM が 16MB ということで, 検証プログラムの要求を満たしていないことから, 一部正常に表示されない箇所があったりしましたが, V-RAM 設定を最低ラインの 32MB とすることで全て正常に表示されるようになりました。 正直, 予想以上に真面目な対応化を行っているようです。

ちなみに, 3DMark 2000, 2001SE 辺りも試してみましたが, こちらはゲスト内で落ちたり VM そのものが落ちたりと, デモすら動作しませんでした。 対応していない機能を使いまくっているので, 動作しなくて当然なわけですけれど。(笑)

 Direct3D を使用する場合は以下の設定が必要となります:

mks.enable3d="TRUE"

この設定を使用する場合は必ず VMware 本体の版と VMware Tools で導入されるドライバーの版を合わせるようにしてください。 ゲストのみならずホストについてもブルーサンダーとなってしまう可能性があります。

 Win9x 系については従来どおり 10.x のドライバーとなっていて, デジタル署名周りしか変更点の無いような気がします。 DOS 系はすでに見限られてしまっているので, Win3.1 等で描画が死んでいる…といった辺りも変わりがありません。 ただ, VMware 4.x よりは速くなっているようです。(笑) >Win3.1

[Oct.7,2008:追記]

 Direct3D への対応化が始まってはいますが, この版では GPU に依存しない基本動作の初期実装といった段階に留まっています。 初期実装とは言え動作確認は必要ですから, ソフトウェア処理に依存しつつ いろいろやりくりする形で多少の個別機能についても実装が行われています。 従って, 多くの Direct3D ソフトは動作しないわけですが, その対応部分だけで治まるのであれば, 上記の『検証版 魔女っ娘ア・ラ・モードII』のような DirectX 9.0c 固有の機能を使っているソフトでも動作が可能となっています。

ただ, 個別機能についてはホストから得られた情報を そのまま採用している感があって, その辺りが安定度の低下に繋がってしまっています。 未対応部分についてダミー関数くらいは用意されているのでしょうが, 対応前提で動作しているのか, 整合性が取れなくなって そのままゲストが落ちたりといった現象が多々見られます。 反対に, 門前払いすることなく とりあえず処理が続行されますので, その点が VMware Workstation 6 以降に対してのメリットと言えるかもしれません。 (笑)

・サウンド

 VMware 4.x までの呪文が有効なので, こと既存の環境をアップグレードして使う限りにおいては全く問題ありませんでした。

 サウンド方面は, 今までの版で一番まともに動作してくれています。 ボリュームレベルが異なってしまうこともなく, ホストの設定が, そのまま受け継がれているように見受けられます。 VMware Workstation 4.5 ではゲストの WinXP 系でサウンドが正常に鳴らない (途切れまくる。) などの障害が発生していたのですが, 5.0 では全く問題ありません。

 WAV と MIDI 辺りが重なる場合でも, VMware 4.x 辺りに比べて相当改善しています。 僅かに途切れることがありますが, これくらいなら問題ありません。 ページ冒頭スナップ内のゲスト Win2k 上で動作している『CANVAS (DVD 版ではなくて初代。)』がチェック用ソフトと化しているのですが, 今回 VMware Workstation 5 上で初めて全般的に正常動作しています。 おもしろいことに, ホスト環境では, なぜか WinXP + GeForce4 4x0 Go / GeForce2 Go の構成で 1 秒ごとにウエイトが入ってしまい正常に再生されないオープニング・ムービーが, VMware 5.0 上の仮想 Win2k 上では正常に再生されています。(笑)
 もう一方のゲスト Win98 環境で動作している『ファーランド・サーガ』でも, (仮想環境上の) S-YXG 100 Plus での MIDI 再生が一番まともに行われています。

 ただ, サウンド周りの問題は, 結局のところ環境 (VMware 以外による負荷。) しだいなのかもしれません。 今回の版でも, 他に大きく負荷を掛けるものがあれば, やはり音が途切れてしまいます。 特に DynaBook だと, 東芝 HDD アクセス時の小ハング現象による途切れが避けられません。 もっとも, この場合はサウンドどころか描画も何もかも, すべてが一瞬止まりますけれど…。(笑)

・ネットワーク

 NT 系では VMware Tools で導入される NIC が (デジタル署名だけでなく) 更新されているようなのですが, 体感的には変わりがありませんでした。 ツール等を使用することで設定変更も簡単に行えますので, この方面で苦労することは基本的になさそうです。

・HDD

 既存の環境が受け継がれてしまっているので, VMware 4.x と全く変わっていません。 ただ更新は 4.x のほうが速かったような気がします。 …というか, VMware Player もそうだったのですが, この更新処理の負荷が結構高くなっているような気がします。

 予想どおりというか, Ver 2 環境がサポートされなくなりましたので, Ver 2 の場合は Ver 4 にアップグレードして使うことになります。 アップグレード処理自体は意外と早く終わりました。 ただ, 空き容量だけは注意しましょう。

 VMware 4.x と同じ問題を抱えているのかどうかは判りません。 まだ事態に遭遇していませんし, わざわざ試して不具合を引き起こすわけにもいきません。 スナップショット方面の仕様拡張が行われているだけで, 仮想ドライブ等やトランザクション的な作業ファイルの基本的な構成自体は変わっていないでしょうから, 『不具合は解消された』と楽観視することは, できそうにありません。(笑)

・EMM386

 環境が受け継がれていますので, VMware Workstation 4.5 と全く同じ状況です。 Win32s も引き続き使えますが, DOS/Win3.1 環境自体が見切られてしまっていますので, 余り意味がありません。 そろそろ仮想環境といえども DOS/Win3.1 は打ち止めのようです。 …う~ん。 DOS/Win3.1/NT 3.x 環境用に 1 台 VMware 4.5 をインストールした環境を用意しないとダメかなぁ…。

・VMware のインターフェイス

[Jul.21,2009:改変]

[スナップショット]

 VMware Workstation 5 で最大のウリとも言えそうなのがスナップショットの仕様変更です。 1 つのゲスト PC について複数のスナップショットが保存でき, 世代管理や分岐が行えるようになりました。 世代管理を利用して新環境のテストを行ったり, 分岐等を行って一部のみ異なった環境での様々なテストを行ったり…といった用途には絶大な威力を発揮するのですが, 反面, 『目的の位置 (状況) まで更新を行うには, どう作業すればよいか?』が随分判りづらい気がします。 もっと直感的に『この時点まで進める』といった作業が一発で行えるようなインターフェイスに改善してほしいところです。

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