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VMware Workstation 5.5.9 Build 126128・VMware Workstation 5.5.2 Build 29772 以降について2006 年 8 月に VMware Workstation 5.5.2 Build 29772, さらに 11 月には最新版である 5.5.3 Build 34685 が登場していますが, 余談ページで書いたように, 私の日頃使っている環境では Win98 SP1 と Win95 SP1 (双方とも日本語版。) が正常動作しなくなっています。 実機 (起動 FD の場合。) でも VMware の他の版でも正常動作しているゲスト環境なのですが…。 さらに, 5.5.3 では NT 3.51 までもが動作しなくなりました。 これらの環境は, 一応 Ver 4 の仮想環境ではありますが, 随分前から, その都度 (仮想環境の) アップグレードを行ってきた古い環境です。 その辺りが影響して, 最新版で動作しなくなってしまったようです。 十分試せてはいないのですが, 少なくとも Win98 SP1 については, 新たに構築し直したゲスト環境であれば, 正常に動作するようです。 おそらく, Windows Vista への各種対応を行った 5.5.2 の段階で, Ver 4 の仮想環境への依存度が高まってしまったのでしょう。 その後判明したのですが, 動作しなくなった環境の内, Win9x 系については仮想ディスクが影響していただけでした。 なので, 環境自体を再構築しなくとも, VMware 5.5.3 上で新たに作成した仮想ディスクにパーティションコピーを行うだけで, 復旧することが可能です。 パーティション操作等を行う何らかのソフトは必要になりますが, 結果としては比較的小さな問題だったといえそうです。 何分 VMware Workstation 3 の頃から使用している環境ですから, なにがしか辻褄の合わない部分が発生していたのでしょう。 一方, NT 3.51 については VMware 5.5.3 以降では, ついに動作しなくなってしまったようです。 もともと対応 OS ではなかったわけですから, 良く保ったと言うべきなのかもしれませんが, ちょっと残念です。 実質 3.52 である NT 4.0 も, そろそろ危ないのかもしれませんね。 以下の内容は, 基本的に 5.5.1 での状況について記述されています。 ・ホスト環境等メインで使っている DynaBook G7/X19PDEW です。 VMware Workstation 5 へのアップグレードを行ってから日数を経ていないのですが, 特に問題ないようなので引き続き VMware Workstation 5.5 まで上げてしまいました。 HDD が足を引っ張る点は従来どおりとして, VMware 5.x は, 4.x までと比べて VMware 本体のメモリー使用量が多いらしく, 複数インスタンス (別ウインドウ) で各ゲスト PC を立ち上げる私の使用法では, 1GB では作業に支障が出るほど足りない状況となってしまいました。 VMware 4.x の頃は, 『一つの PC で複数のゲスト PC を動作させることで, 物理的資源の軽減を図る』といったサーバー用途的な流れが感じられたのですが, VMware 5.x では, マルチスナップショットや分岐など, 再びテスト用途等に便利な機能についての強化が行われています。 さらに VMware 5.5 では, チュートリアル用途での利用を考慮して VMware Player が同時にインストールされるようになっています。 もちろん, 同時実行も可能なので, VMware Player を使ったチュートリアル用ゲスト PC の作成・テストが行いやすくなっています。 ・ゲスト PC 環境マイナーバージョンアップであることから, VMware Workstation 5 と同じ Ver 4 のゲスト PC となります。 Ver 3 未満のゲスト PC を扱えない点も同じですが, 内部的には 64 ビット OS やマルチプロセッサー方面での機能向上が, さらに図られています。 ただ, テスト段階の機能も存在するため, まだまだ安定していないようではありますが…。 32 ビット OS についても, Linux カーネル 2.6 方面への対応強化が図られているのか, (あくまでも私の環境での話ですが) VMware 5.0 では正常動作しなかった Turbolinux Desktop 10 も動作リストに追加されていますので, VMware Workstation 5.5 上でインストールし直してみようと思っています。 VMware 5.x からのアップグレード…というものは特に必要ないわけですが, 私の環境では, 唯一ゲストの Windows XP MCE 2005 で再アクティべーションが発生しました。 今までの累積加点で引っかかったのでしょう。 ACPI として構築された Windows XP の構成を上げておきます。 が, VMware Workstation 4 の頃に作成したゲスト PC なので, VMware Workstation 4.5 の頃と何も変わっていません: ・ゲスト OSVMware Workstation 4.5 辺りで ACPI などへの対応は確立されていますので, VMware 4.x の頃から存在する OS の新規インストールについては, 苦労することはなさそうです。 比較的最近登場した OS については, かなり手こずるようなのですが, 恐らく, 動作速度の向上を図るために, 各 OS 毎に個別対応が行われているからでしょう。 Windows Vista ですが, 各種対応化が行われた VMware Workstation 5.5.2 では少々問題が残っていたものの, 5.5.3 では概ね解消されているようです。 重さ等はともかく, 比較的気軽に試せる状況となっているような気がします。 VMware Workstation 5 で小ハングを繰り返し正常動作しなくなった NT 3.51 / Win3.1 環境ですが, VMware 5.5 では, 多少もたつくものの正常に動作しているようです。 ・描画周り[Jul.24,2009:改変]VMware Tools のインストールにより適用されるドライバーについては 11.2.0.0 へ上がっています。 VMware Workstation 5 でテスト的に一部対応が行われた Direct3D ですが, 動作するソフトや動作状況が同じところを見ると, この方面については手を入れられていないようです。 ただ, Windows Vista の登場が迫ってきているので, 次の VMware Workstation 6 辺りでは, 3DMark2001 SE 辺りが動作するくらいには対応化が行われるのかもしれません。 ドライバー全体での変更点としては, 主に速度の向上等が図られているようなのですが, もはや NVIDIA GeForce4 460 Go…といいますか, DynaBook G7 では違いが現れてくれないようです。 それよりも, DirectX への対応度向上のほうが目に付くかもしれません。 これまでの版では, DirectX 7.0a~8.1 辺りを使用したソフトについては比較的動作してきましたが, 6.1 レベルを使用したソフトは多くが動作しませんでした。 それに対して今回の版では, 右上画像の Age of Empires II や Diablo II (DirectDraw を使用した場合。) が動作するようになっています。 先に書いたとおり Direct3D への対応化が始まってはいますが, この版でも GPU に依存しない基本動作の初期実装といった段階に留まっています。 初期実装とは言え動作確認は必要ですから, ソフトウェア処理に依存しつつ いろいろやりくりする形で多少の個別機能についても実装が行われています。 従って, 多くの Direct3D ソフトは動作しないわけですが, その対応部分だけで治まるのであれば, 上記の『検証版 魔女っ娘ア・ラ・モードII』のような DirectX 9.0c 固有の機能を使っているソフトでも動作が可能となっています。 ただ, 個別機能についてはホストから得られた情報を そのまま採用している感があって, その辺りが安定度の低下に繋がってしまっています。 未対応部分についてダミー関数くらいは用意されているのでしょうが, 対応前提で動作しているのか, 整合性が取れなくなって そのままゲストが落ちたりといった現象が見られます。 反対に, 門前払いすることなく とりあえず処理が続行されますので, その点が VMware 6.0 以降に対してのメリットと言えるかもしれません。 (笑) Direct3D を使用する場合は以下の設定が必要となります:
mks.enable3d="TRUE"
この設定を使用する場合は必ず VMware 本体の版と VMware Tools で導入されるドライバーの版を合わせるようにしてください。 ゲストのみならずホストについてもブルーサンダーとなってしまう可能性があります。 ・サウンドサウンド方面は, 基本的に VMware Workstation 5 と同じで, 今までの版で一番まともに動作してくれている部類に入ります。 VMware Workstation 4.5 ではゲストの WinXP 系でサウンドが正常に鳴らない (途切れまくる。) などの障害が発生していたのですが, VMware 5.0 同様全く問題ありません。 ただ, ゲスト PC のマスターボリュームについて, 最大値が基準となっている点だけが, 5.0 とは異なっています。 つまり, VMware 5.0 ではマスターボリュームの設定が, ほぼ, そのままホストのマスターボリュームと連動していたものが, VMware Workstation 5.5 ではホスト PC の現在のマスターボリュームのレベルが, ゲスト PC の最大値となります。 そのため, 特にボリュームを調整する必要がないのであれば, ゲスト PC のマスターボリュームを最大値に設定することになります。 WAV と MIDI 辺りが重なる場合でも, VMware 5.0 と同様, 僅かに途切れることがありますが, 殆ど問題ありません。 サウンドチェック用ソフトと化している, ページ冒頭スナップ内のゲスト Win2k 上で動作している『CANVAS (DVD 版ではなくて初代。)』についても, VMware 5.0 と同様に正常動作しています。 ・ネットワーク64 ビットのゲスト PC の場合には, 1000 Base-T への対応化などが図られているのですが, 32 ビットでは小修正はあれども, 基本的に VMware Workstation 5 と何も変わっていないようです。 ・HDDVMware Workstation 5 と特に変わっていないようです。 ゲスト PC を終了させた後の更新処理が, バックグラウンドにもかかわらず重い (これは多分 HDD のせい。) 点も同じです。 殆ど書込が行われていないにもかかわらず, 更新に長時間を要することがある辺りからすると, 何か Shrink 的な処理を行っているのかもしれません。 ・VMware のインターフェイス[Jul.24,2009:改変]VMware Workstation 5 で大きく変更されたスナップショットの仕様変更ですが, VMware Workstation 5.5 ではスナップショットの一括削除等が可能となっているものの, 根本的なインターフェイスの改善には至っていないようです。 もう少し感覚的に『どの時点か?』が判るようにしないと, 一括削除を行えるだけに危険のような気がします。 そのスナップショットの仕様ですが, 1 つのゲスト PC について複数のスナップショットが保存でき, 世代管理や分岐が行えるようになっています。 世代管理を利用して新環境のテストを行ったり, 分岐等を行って一部のみ異なった環境での様々なテストを行ったり…といった用途には絶大な威力を発揮するのですが, 反面, 『目的の位置 (状況) まで更新を行うには, どう作業すればよいか?』が随分判りづらい気がします。 『ある時点より遡れないようにしたい』といった場合には, クローン機能のリンクを使用したほうが良いかもしれません。 ・VMware Player[Jul.24,2009:追加]VMware Workstation 5.5 からは VMware Player がバンドルされるようになりました。 VMware Player は既に単独で登場しているわけですが, VMware Workstation 等で Player 用の環境を作成する必要があることから, その作成時のテスト等を行いやすくすることを目的としています。 今回は VMware Player 1.0.9 Build 126128 がバンドルされています。 VMware 5.5 と VMware Player 1.0.9 とは, ユーザーとのインターフェイスを司るフロントエンド部分が異なるだけで, 仮想 PC の実体部分については同じものが使われています。 なので, 右上画像のように Player 側で仮想 PC を起動すれば, その状態が Workstation 側の表示にも反映されます。 (見づらいですが, 一覧に 2 つのゲストが載っています。) このページでは以下の各社製品の画像素材を利用しています。 これらの素材は各社に帰属するものであり, 他への転載は禁止します。
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