VirtualBox 4.0.0 r69151 正式版公開...
β4 が出てから 5 日と経っていない気がするのですが, 昨日の未明 (23 日になってすぐの 0 時過ぎ。) に VirtualBox 4.0.0 r69151 正式版が公開されましたので, 早速インストールしてみ……たのですが, こと自身の環境に限って言えば, 信じられないことに β4 から大改悪が行われていて, 今回の 4,0 自体が意味を成さない結果となってしまいました。 β4 までの着実な進化が, よもや正式版で無に帰されるとは…。 (泣) ちなみに, β3 と あまりに変化がありませんでしたので, β4 は記事にしていません。
そこに至るまでですが, ダウンロード自体はサクっと終わっています。 いつもながらサイズが小さいので有り難いですね。 ただ, Extension Pack も いちいちダウンロードが必要になる点は面倒ではあります。 特に IE 等ではテキスト扱いされて素直には落とせませんし…。 まぁ, この辺りは β1 から数えること 5 回目ですので さすがに慣れました。 本体に引き続き こちらもインストールして, ホスト側の環境構築は終了です。
そういえば, VirtualBox 4.0 になってからは VMware Workstation 7.1 との相性問題は解消されました。 インストールとアンインストールを何度繰り返そうが, 「VMware Authorization Service」のサービス開始が転けることは有りません。 地味に有り難いですね。 VMware の再インストールは各ゲスト PC での再アクティベーションを誘発する一大要因ですし。 (NIC の MAC アドレスが変わってしまう。)
次はゲスト側で, 最初の犠牲者は Windows 7 ゲストです。 地味にハードウェア仕様が変わっていたりする可能性もありますから, まずは普通に起動を行います。 ……特に何も起こらず起動終了。 どうやら β4 から認識に影響するような変更は行われていないようです。 適用位置によっては小さな変更であっても再認識が発生したりしますから, 油断は出来ません。 さて次に…と行きたいところですが, 恒例の G Data NIS 2011 の更新処理が邪魔をしてくれます。 …ホストごと 5 分間の「1 回休み。」 (笑) < G Data の更新処理は死ぬほど重い
あ, そうそう。 β1 の再インストール後からは ずっと ICH9 状態となっています。 チップセットが ICH9, HDD が AHCI (SATA) 接続, サウンドが HD Audio 設定, USB が ICH6 接続…といった感じです。 CD-ROM も ICH6 接続設定としているのですが, デバイスマネージャーを見る限りは, 以降の経緯の結果最終的には無視されているようです。 (β4 までは認識。)
G Data の処理が終了して落ち着いたところで, 今度はセーフモードで再起動します。 …いつになったら「セーフモード」が必要なくなるのかしら? この次点で不安定さを在り在りと露呈していると言えそうですね。 これを必要としなくなるまでは, VirtualBox の Direct3D 機能が安定することは無さそうです。 それはともかく, 起動後に VirtualBox Guest Additions をインストールします。 ぱぱぱっとデバイスドライバー等がインストールされ処理は終了, 再起動が必要ですので再起動を行います。
問題は ここで発生しました。 再起動直後 Windows 7 のロゴが出るか出ないか…といったところで…ブルーサンダー。 そのまま再起動で……以下無限ループ。 そう。 Guest Additions を適用するとブルーサンダーが発生して起動できなくなってしまったのでした。 試しに新規インストールを行ってみましたが結果は同じ。 何をどうやっても回避は不可能です。
したらば…と, Windows XP MCE 2005 ゲストを引っ張り出して更新を行ってみたところ…こちらは何の問題もなく更新が終了。 普通に動作しています。 …というわけで, チップセットを PIIX3 へ戻して IO APIC をオフにしたところ, Windows 7 ゲストも正常動作するようになりました。
β4 までは大丈夫だったのに正式版になった途端この仕打ち。 「さすが, VirtualBox!! やってくれるぜ!!!!」 (笑)。 毎度の事ながらホスト環境によるのでしょうけれど, VirtualBox 4.0 化の意味が無くなる結果となってしまいました。 何しろ ICH9 化が最大のウリなのですから。 (^^;; 「チップセットが ICH9 だとダメ」なのか「IO APIC が有効だとダメ」なのかは確かめていません。 後者だと巷での被害が大きくなりますね。 何しろ一旦 IO APIC が有効状態で新規インストールされた Windows ゲストは IO APIC の無効化は行えませんから。 漏れなく新規構築し直しとなります。
まぁ, ICH9 化で劇的に能力が向上する…という状況でない限りは, 小さな問題なのかもしれません。 ゲストとしての能力が変わらないのであれば, ICH9 だろうが PIIX3 だろうが同じですから。
次に Direct3D 方面ですが, 巷全体としては多少なりとも改善されているらしいのですが, こと自身の環境に限って言えば「大勢に変化なし」でした。 改善されている部分もあれば改悪されている部分もある…といった感じです。
まずは改善点から。 VirtualBox 3.2 では正常描画されなかった 3DMark03 の Pixel Shader 2.0 が正常描画されるようになっています:
左が VirtualBox 3.2, 右が VirtualBox 4.0 です。 見てお解りのように 4.0 では ちゃんと正常描画されています。 …となれば, 3DMark2001 SE GT4 も…と期待したいところだったのですが, そちらは変わり有りませんでした。
次に改悪点。 VirtualBox 3.2 では正常動作していた『タイムリープぶーとべんち』が動作しなくなりました:
VirtualBox 4.0 では, ベンチ開始の際に画面初期化が失敗し, 以降白抜き画面となってしまいます。 一旦こうなると以後復帰することは皆無です。 …のわりには記事冒頭では計測時の画像が載っています。 種明かしをすると, 「実際に描画を行うための描画領域」の作成に失敗しているだけで, 個々の処理自体は正常に行われています。 なので, スクリーンモードを変更 (要は初期化し直し。) すると正常に描画されるのでした。
もちろん, それで描画されるようになったところでベンチとして使い物にならない点は同じです。 さらに, 「元々初期化に失敗するような不安定な状態」なのですから, Windows XP ゲスト辺りではモードを変更した際に 70% の確率くらいで一般保護エラーが発生します。 恐らく VirtualBox 伝統の「ホストの環境値を そのままゲストの環境値として使用する」の影響が出ているのでしょう。 他のソフトを含めて, ホスト環境によって結果は千差万別のような気がします。
動作するにしろしないにしろ, VMware Workstation 5 の頃と同じようなことをやっているわけですから, この辺りの仕様が解消されない限り VirtualBox で Direct3D 方面が安定することは皆無だと思います。 つまり, 最低でも向こう 2 年くらいは このままということですね。 そうそう。 相変わらずエクスペリエンスの計測は行えません。 この計測結果がシステム動作に影響を与える Windows 7/Vista ですから, これが行えないというのは地味に影響大です。
結果としては, こと自身の環境に限って言えば VirtualBox 4.0 化のメリットはありませんでした。 4.0.2 以降でブルーサンダー発生の不具合が解消されれば, ICH9 化を行うことで少しくらいは (無理矢理) メリットを見いだせるかも…といったところでしょうか? 春までにはホストが Qosmio T780 へ更新されます (予定) ので, そちらで どうなるのかが興味のあるところですね。
そういえば, この記事を書いていて思い出したのですが, 「Extension Pack 未適用状態での ICH9 化」というのは試していませんね。 この週末にでもテストしてみましょう。
Jul.13,2011 追記
すっかり書き忘れていましたが, 「さすがに目玉機能がバグっていては…」ということで, ICH9 化方面のバグは 4.0.2 で解消されました。
大人買いで全巻予約していた『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』と『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』の DVD 1 巻が届きました。 FA のほうは「帰宅したら届いていた」状況なので まだ観ていないわけですけれど…。
さて, まずは『俺妹』ですが…どうやら全巻発売されるようですね。 一時は「BD/DVD 販売を打ち切って OVA へ移行」なんて憶測も流れていたようですけれど…。 それはともかく, シナリオ方面で色々言われてはいますが, 1 巻の 1・2 話では平和な話が続いています。 まぁ, 私は全巻見終わるまでは あえて原作未読を貫くことにします。 (^^;)
一方の『FA』ですが…「作画が崩壊する一方」以外の話が聞こえてきません。 原作が原作だけに作画崩壊は悲しいところです。 最後まで耐えられることを祈りましょう。 「積み DVD 化」は避けたい…。 (^^;) シナリオは…普通に考えれば「(真)」ルートなのでしょうね。 元々適度に混ぜ混ぜした内容となっていますし, 一番違和感が無さそうです。 そういえば, この 1 巻のイラスト…。 (オリジナルの) 情報公開時に登場したイメージイラストを左右反転したものですね。
全てが揃うのは…7 月ですか。 ……長いですねぇ。 まぁ, その前に この週末か 28・29 日には「『レイアース 1・2』耐久連続視聴」が控えているわけですけれど。 >食事等込みで 24 時間 (笑)
May.30,2011 追記
一足先に今月で『FA』が最終巻まで出ました。 作画崩壊は…6 話と 11 話が酷かった (と言いますか目に付いた。) ですね。 (^^;) それはともかく, ルートとしては やはり「(真)もどき」でしょうか? オリジナルで言えば「友達を作って血を分けて貰え」の教えに従った感じですね。 吸血鬼として生きる場合のベスト選択ですから, それはそれで良いのかも…。
Jul.28,2011 追記
昨日『俺妹』の最終巻が届きました。 う~む。 こちらは BD でも良かったですね…といいますか BD にすべきでしたね。 そこまですることはないと思いますが, 何故か 1 枚だけ転がっている BD 4 巻を観て我慢できなくなったら, 揃えることになるでしょう。 (^^;) あ, 4 巻は「比較用に買ってみた」のクチです。
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