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<公開:Jul.27,2010>

■ Parallels Desktop 4 for Windows & Linux Build 6630


[Parallels Desktop 4 for Win のスナップ]

・ホスト環境等

 メイン環境である Satellite WXW/78DW です。 4 つめの PC エミュレーターということで, いいかげん大丈夫ではないのですが, 今のところは概ね問題なく使用できています。 唯一発生しているのは「VMware Authorization Service が開始されない」という問題なのですが, こちらは VMware Workstation 7.1 + Windows Virtual PC + VirtualBox 3.1 の時点で発生していますので…。

 Parallels Desktop 4 for Windows & Linux は, 名前のとおり Mac 用で有名な Parallels Desktop for Mac の Windows 版です。 が, 「Desktop」の名前を冠しているものの, その実体は ある意味 Parallels Workstation for Windows & Linux 時代のまま…と言えるかもしれません。 何しろ, 「Desktop」と聞くと Direct3D への対応に期待する方も多いと思いますが, こと描画方面に限って言えば, まるきり Workstation 時代のままだからです。

それ以外の部分については, VMware や VirtualBox に対して遜色なく, Mac 版の Desktop 3 や 4 で実装されている機能についても, ちゃんと実装されています。

 Parallels Desktop 4 で注意したいのは VT-x が強制的に有効となる点です。 単体で使用する分には何ら問題はないわけですが, VMware 等との併用が必要だったり, 他に VT-x を必要とするソフトを使用する場合には死活問題となります。

ただ, これは VMware 等が そうであるように, 本体の起動自体には影響しません。 さらに, VT-x の使用自体も見かけだけで, 他に手段は存在しないものの設定ファイルを直接編集すれば VT-x の無効化を行えます。 無効化を行ってあれば, 右画像のように VT-x を必須とする VMware 7.1 での x64 ゲストとの並行動作も可能となります。 もちろん「両方で x64 ゲスト」なんてのは無理なので, 念のため。

なお, 理由もなく VT-x が強制されているわけではありませんので, その辺りは十分考慮した上で設定を行ってください。 VT-d 辺りが絡むとホストのリソースやデバイスを巻き込んで真にダメージを受けかねませんので。

・ゲスト PC 環境

 Parallels Desktop 4 では, VMware 等他のエミュレーターと比べて世代の新しい i965 のチップセットが実装されています。 ただ, その能力を活かしたゲスト PC の構成となっているかと問われると微妙です。 (^^;)  一部のデバイスで使用できる VT-d 版のドライバーを使用できるホスト環境であれば, 意味があるのかもしれません。

8 コア CPU, 8GB メモリー, 2TB HDD…, といった辺りは こちらのほうが先行していて, VMware Workstation 7.1 辺りが ようやく追いついた…といった感じになっています。 基本能力自体は決して低くありません。

 環境設定で注意したいのは起動デバイスについてです。 通常, OS のインストール時には DVD-ROM や CD-ROM から立ち上げることになりますが, その際起動デバイスの優先順位を指定することは, 昔と異なり少ないと思います。

が, Parallels Desktop 4 においては, 優先順位が 1 番でない限り, なぜか光学デバイスからの起動が行われません。 起動デバイスとして指定してあろうが無かろうが無視されます。 OS のインストール時だけは必ず光学デバイスの起動順を最優先に設定しておきましょう。(^^;)

 新規インストールした Windows XP MCE 2005 (x86) の構成を上げておきます。 VMware のように あれこれホストのデバイスを云々…といったものが存在しないことから, 素直な i965 マシンとしての構成となっています。 一部 i965 のくせに変なところへぶら下がっているデバイスが存在する辺りは気にしてはいけません:

[デバイスリスト]

・ゲスト OS

 Windows 2000 以降の Windows NT 系 OS, Debian 5.0, Fedora 11, Mandriva 2009 Spring, OpenSUSE 11.1, RHEL 5.3, SLES 11, Ubuntu 9.04 といった OS に対応しています。 殆どの OS では 64 ビット版も可能です。 発売が 2009 年 10 月のため, 最新の Linux 系 OS では動作しないかもしれません。

 対応 OS としては載っていませんが, ドライバーが用意されているところを見ると Win9x や Windows NT 4.0 の動作自体は可能なのでしょう。 ただ Parallels Tools は使えないでしょうから, あまり意味があるとは言えない気がします。

・描画周り

[『FORTUNE ARTERIAL』 on Parallels Desktop 4]

 「Parallels Desktop」と聞くと Mac 版の印象から Direct3D への対応に期待してしまいますが, Win / Linux 版については完全に Workstation 時代で留まっています, …こと現行の多くのホストにおいては。 設定ファイル辺りでは 3D アクセラレーションがオンになっていますが, 何をどうやっても有効とすることは出来ませんので, 念のため。

 その代わりといいますか, VT-d 対応のドライバーは用意されていたりしますので, どうやら Parallels としては, 他のベンダーが採っているような OpenGL 等へ翻訳する形での Direct3D への対応化は全く行う気がないようです。

が, Mac 版では これまでやってきたわけですし, 比較的構成の近い Linux 版でさえ対応されないとなると, 意地悪な見方をすれば「Mac という固定化された環境に最適化して対応する技術力しかない」と言えるかもしれません。 Parallels には是非とも Desktop 5 for Win & Linux で その辺りを払拭して貰いたいところです。

もっとも, 「ゲストでも Windows 7 や Vista が当たり前」といった状況には至っていませんから, 現状では小さい問題とも言えます。 Windows Virtual PC (Windows XP Mode 含む。) 辺りと何ら変わりが無いわけですから。 反対に, 「タイムリミットはすぐそこまで来ている」とも言えそうですけれども…。

・サウンド

 Intel 82801BA/BAM AC'97 として認識されます。 再生等には何ら問題は見あたらず途切れ等も皆無です。 入出力それぞれでホスト側のデバイスを指定できますので, 出力はともかく入力を使い分ける…といった使用法は有るかもしれません。

・ネットワーク

 通常は Parallels Tools を適用することになると思いますが, その場合は Parallels Ethernet Adapter として認識されます。 実装としては最適化されているわけですが, ゲストにとっては普通の 1.0 Gbs 対応デバイスと言えます。 IP アドレスの設定は本体のメニューから環境設定ダイアログを呼び出して行います。 何かあるとすればクラス A のプライベート IP アドレスが使われている点でしょうか?  他のソフトから乗り換えた場合に面食らう方が居るかもしれませんね。

 あ, そうそう。 たまたまなのかもしれませんが, ブリッジ接続でないと (ゲストでの) Windows XP インストール時のアクティベーションが行えませんでした。

・HDD

 VMware と同様に複数のスナップショットが作成可能となっていて分岐も行えます。 肥大化は VirtualBox 同様激しいようですので, こまめに整理したほうが良いでしょう。 意外と時間も掛かりますので。

ただ, 安定性に少々欠ける嫌いがあるようで, 特にコンパクト化を行った後にスナップショットが正常に機能しなくなることが度々ありました。 どうも, ツール自体がスナップショット方面のマージを行うくせに, HDD 方面を管理している管理ファイルの情報が更新されない辺りが原因のようです。

 あと, 注意したいのが HDD の UnDo 機能とスナップショットを組み合わせて上手く使えない点です。 上の不具合も絡んでいそうですね。 Undo 機能は「常にリバートして使う」といったようなケースの場合だけ指定するくらいが丁度よいかもしれません。

・Parallels Desktop 4 のインターフェイス

[コヒーレンス表示]

 VMware での Unity モードに当たる Parallels Desktop 4 のコヒーレンス表示ですが, 右画像のように VMware と そっくりなものとなっています。 スタートボタン直上に専用ボタンの出現する点まで同じです。 なので VMware を使ったことのある方であれば全く違和感なく使えることでしょう。 あ, 境界ラインは少々五月蝿いですので, 切っておいたほうが良いかもしれません。

[スナップショット]

 スナップショットについては, 複数ショットの保存による世代管理や分岐が行えるようになっています。 世代管理を利用して新環境のテストを行ったり, 分岐等を行って一部のみ異なった環境でのテストを行ったり…といった用途に使えますが, HDD の項で書いたように, 少々安定性に欠ける嫌いがありますので, その点については要注意です。

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