ASUSTeK ZENBOOK UX32VD-R4SSHS 到着...
12 日に発注した ASUSTeK ZENBOOK UX32VD-R4SSHS ですが, 当初「1~2 週間」だった納期が次の日には「15~16 日」に変更となり, その予定どおり 15 日の午前に届きました。 13 日夜 (22 時過ぎ。) 福岡発送だったので, さすがに 14 日中には届かなかったようです。 恐らく配達に間に合わなかっただけで, 夕方には最寄り店に着いていたとは思いますけれど…。 (笑) それはともかく, ちょうど連休の 3 日を使って初期設定等を行いました。 今回はメインである dynabook Qosmio T851/D8CR も絡んだことから, 少々時間が掛かっています。
スペックですが, CPU が Core i7-3517U 1.9GHz, 4GB メモリー, GPU が HD4000 と GeForce GT 620M (Optimus 構成。), 13.3" 1920x1080 IPS LCD, 500GB HDD + 24GB SSD (RST 構成。), サイズが 325x223x18mm, 重さが 1.45kg といった感じです。 「多少の低速化を犠牲にしてストレージ容量を確保し GPU も強化した UX31A」といったところでしょうか? 海外モデルでは より速度重視 (UX31A に対する体感速度低下防止。) ということで 256GB HDD + 256GB SSD の選択が可能になっていたり, 8GB メモリーを選択できたりするのですが, 残念ながら国内モデルは これまでの ZENBOOK 同様, 固定スペックとなっています。
ZENBOOK は LCD サイズに対して比較的筐体が大きめですから, 13 インチモデルともなると大きさが際立ちます。 ASUSTeK ZENBOOK Prime UX21A-K1256 との感覚的な差は とにかく大きく, 「でかっ!!」と叫んでしまいました。 実際 T851 より一回り小さいだけですから, 大きいわけですけれど。 (笑) その辺りも影響しているのか, 1.1kg と 1.45kg の差以上に重く感じます。 dynabook NXW/76HPW (1.4kg。) と あまり変わらないはずなのに…。 (^^;)
さて, T851 側はともかく, UX32VD 側の設定自体は そんなに時間が掛かっていません。 初期設定を行い Norton Internet Security と VMware Workstation 9 をインストールし, T851 から多少のゲストを移しただけです。 時間が掛かったのは そのゲストのパッチ当てで, それだけで丸 1 日費やしています。 (貫徹とか。 ^^;) いえ, Windows XP ゲストが….NET Framework 方面のパッチのオンパレードだったので, 1 ゲスト毎に 4 時間ほど潰れたのです…一応 Core i7 なのに。 (^^;; ちなみに, NIS は今回の版からは「NIS 2013」といった名前ではなくなっています。 なにしろ, 自動的に最新版へのアップグレードが行われますので。
右上画像は, 一通り設定等を終えた直後のショットです。 VMware 9.0 を起動していたので, お遊びで T851 と同じ感じにしてあったりします。 (笑) それはともかく, UX32VD は Optimus 対応機なので, 判りづらいですが HD4000 と GeForce GT 620M 双方の設定画面が表示されています。 Optimus は簡単にいえば「使用する GPU を自動切り替えすることにより電力消費を抑える」システムです。 いくら省電力モードに切り替わっていても, GeForce は HD4000 よりも電気食いですから, 「能力を必要としない間は極力 HD4000 を使おう」というわけですね。
切り替えはソフト単位に行われます。 普段は HD4000 が使用されますが, 各ソフトの起動時にシステムが API の使用状況等をチェックして, 「高能力が必要」と判断した場合に GeForce GT 620M (外部 GPU。) へ切り替えが行われます。 HD3000 と異なり意外とバカに出来ない能力を誇る HD4000 なので, 「そこそこ重い 3D ベンチマーク」すら GeForce に切り替わってくれない辺りが難点といえます。 (笑) もちろん, 明示的に使用 GPU を指定することは可能なので, 必要なら指定しておけば良いわけですけれど。
Optimus で押さえておきたいのは「最終的に HD4000 側で描画が行われる」点です。 GeForce は自身が描画する代わりにその描画データーを HD4000 へ渡します。 従って, Direct3D の個別設定等を除いたカラー調整などの設定については, HD4000 側の設定のみ有効となります。 要は GeForce 側の設定で解像度やカラー調整等を行っても反映されないわけですね。 ここで困りものなのが解像度です。 HD3000 や HD4000 には「最大解像度ではアスペクト比固定のスケーリングを行えない」という困った仕様が存在します。 そのため, 例えば UX21A-K1256 では「1912x1080」といった特殊な解像度が用意され, それが初期値として設定されています。 ところが, Optimus 環境では複数の GPU が使われる上に, 殆どの外部 GPU には そのような特殊な解像度が用意されていないことから, 上述の不具合的仕様を回避することが出来ないのでした。 (^^;)
ついでに GeForce GT 620M ですが, 能力的には「GeForce GT 540M + α」といった感じです。 x20 とか x200 といった廉価クラスは実質 1 世代前の内容なのですよね。 (^^;) 実際 CUDA コアが 540M と同じ 96 の上にクロックは 540M より低かったりします。 その上, nForce は 620M のメモリーインターフェイスについて 64 ビットと申告してきます。 (^^;; >128 ビットのはずじゃないの? その辺りが影響するのか, 相性の悪い『タイムリープぶーとべんち』辺りでは悲惨なスコアになっています。
ちなみに, ここで良くネタにしている設定での測定結果は, T851/D8CR (GeForce GT 540M。) が 81, UX21A-K1256 (HD4000。) が 44 なのに対して, UX32VD の HD4000 が 51 で GeForce GT 620M が 56 といった感じ。 殆ど同じスペックなのに, UX21A-K1256 に対して UX32VD (HD4000。) が随分速いのは謎です。 (当然ですが, 強制的に HD4000 が使われる設定で測定しています。 GeForce のほうも同じ。)
次にストレージ方面ですが, UX32VD は上述のとおり RST (Intel Rapid Start Technology。) による 500GB HDD と 24GB SSD の組み合わせでストレージが構成されています。 キャッシュ的に SSD が使われるということで高速化が期待されるところですが, …ですが…, 実際には「殆ど体感できません!!」 (泣) ST750LX003 辺りのハイブリッド HDD と異なり, RST は所詮「多少大容量の NAND を使用した Windows ReadyBoost」でしかありません。 私も「少しくらいは高速化が体感できるよね?」と期待していたのですが, 悲しい結果に終わっています。 これを構成するくらいなら, ハイブリッド HDD に換装したほうが遙かに幸せになれます。
いえ, 確かに速くはなっているのでしょうけれど, ST750LX003 と比べても効果がなさ過ぎます。 う~ん。 他のハイブリッドが どうなのか不明なので, ST750LX003 を UX32VD に適用できないかしら? (笑) <無理 ともあれ, SSD に肉薄などといった高望みは別として, 「HDD 機に対する明確な体感速度の向上」を期待すると泣きを見ますので, 注意。 (^^;)
あ, そうそう。 一つ重大なことを書き忘れていました。 UX32VD のタッチパッドは ELAN Smart-Pad ではありません。 「通常のマルチタッチパッド相当のドライバーを ASUS Smart Gesture で補う」といった構成になっています。 二本指タップによる右クリック操作など ELAN 組と同等の操作を行えるようになっていますが, ドライバー段階で対応しているわけではありませんので, ゲスト PC やゲームなどで機能しないケースが発生しています。
これは想像なのですが, 実は ELAN Smart-Pad のドライバーは Windows 8 との相性が悪く, 当該 OS のドライバーを提供しているベンダーであっても, ELAN Smart-Pad のドライバーだけは公開されていない状況となっています。 恐らく私自身が Windows 8 化した ASUSTeK ZENBOOK UX21E-KX128 で遭遇している不具合の関係なのでしょうね。 その辺りの関係から, ELAN Smart-Pad のドライバー使用を見送ったのでしょう。 「UX31A や UX21A の兄弟機である UX32VD ですから, ハード自体は同じものが使われている」と推測できますので, サクッと ELAN Smart-Pad のドライバーを適用して解決しています。
難点を挙げると ちょこちょこと出てきますが, UX32VD 自体には概ね満足しています。 元々「それなりのストレージ容量」を必要としていましたし, そもそも それが必要ないなら UX21A-K1256 で賄えています。 (^^;)
Sep.21,2012 追記
RST は「休止状態」で威力を発揮するもので, 言ってしまえば「休止状態のハイバネ領域を SSD に専用の特殊パーティションとして作成しておく」ことで, スリープ並みの即応性と省電力性を確保しよう…という機能です。 UX32VD の SSD に存在する 4GB の隠しパーティションがそれです。 一方の 18.6GB なパーティションのほうですが…。 これって ISRT (Intel Smart Response Technology。 Intel Rapid Storage Technology の追加機能。) 用のパーティションに見えるのですが, UX32VD の SSD + HDD は独自機能なのですよね。 なぜ ISRT に合わせたサイズをわざわざ指定する必要があったのかしら?
米国モデルには 256GB HDD + 256 GB SSD の構成があって IRST のドライバーが公開されていたりもしますから, そちらとの絡みで そうなっているのかもしれませんね。 …のわりに, どちらも有効になっていないようではありますけれど…。 結局使っているのは独自機能だけ? (^^;)
使用している機能はともかく, UX32VD の SSD による効果は じわじわと効いてくる類いのもののようです。 連休中くらいは ちっとも速くならなかったのですが, その後「ん? 起動が速くなった?」と体感できるくらいには速くなりました。 もっとも, ST750LX003 辺りを使ったほうが話は早そうですけれど。 機会があったら, メモリーの 8GB 化と合わせて試してみます。 (笑)
Sep.26,2012 追記
UX32VD の独自ハイブリッド構成 (500GB HDD + 24GB SSD。) ですが, どうやら大器晩成型らしく, 1 週間以上経った 23 日頃に ふと気付いた時には ST750LX003 に換装していた dynabook T851/D8CR より起動が速くなっていました。 ただ, やっぱり休止は遅いですね。 RST は Windows 8 用なのかもしれません。
1 年前に HN-M101MBB へ換装した dynabook Qosmio T851/D8CR ですが, 750GB HDD から 1TB への更新ということで多少ながら余裕が出たものの, 「1 年も経てば」というわけで すっかり以前と同様…いえ, それ以上の容量不足に悩まされるようになっています。 その上, インストールしているソフトが増える一方であることから, 昨今では起動時やゲスト PC の動作時で HDD アクセスがネックとなる状況に陥ってしまいました。 空き容量的な問題が絡んでいることは明白なのですが, 1TB から先の HDD が いつまで経っても登場してくれません。 (^^;)
そこで, 上の記事で書いた ASUSTeK ZENBOOK UX32VD-R4SSHS の追加投入に伴い, 一部のゲストを UX32VD に移した上で 750GB のハイブリッド HDD へ換装することにしました。 750GB なので選択肢は一切存在せず, 自動的に Seagate の ST750LX003 への換装となります。 というわけで, この 12 日に UX32VD と一緒に ST750LX003 を発注し, それが一昨日届きました。 あ, ST750LX003 ですが, 750GB HDD に 8GB の NAND が組み込まれた構成となっていて, IRST (Intel Rapid Storage Technology。) ではなく HDD そのものの機能で SSD へのキャッシュ化が行われます。
まず一昨日の日曜ですが, バックアップを兼ねて HN-M101MBB から HN-M101MBB への HDD コピーを行いました。 1TB は 750GB HDD よりはアクセスが速いのか, 270 分でコピーは終了しました。 それでも それだけ掛かっているわけですけれどね。 USB 3.0 は遅いです…e-SATA なら 120 分程度で終了しているはずです。 (^^;) ともあれ正常にコピーされているかの動作確認を兼ねて, コピー先の HDD に換装して その日は作業終了。 …ちなみに, 終わったのは 27 時半です。 (笑)
明けて月曜…。 (寝ていませんけれど。 ^^;) 今度は ST750LX003 へのコピーです。 が, 850GB ほど使っていますので まずは 700GB まで使用量を減らさないと なりません。 一番効果のありそうな主要組のゲストを移すわけには いきませんので, かなり苦労したのですが, なんとか減量は終了。 その課程で, Windows Virtual PC を UX32VD 側で使う羽目になり, UX32VD を Windows 7 Ultimate へアップグレードしたりしています。 (^^;) それはともかく, HN-M101MBB から ST750LX003 へのコピーは 175 分で終了しました。 当該 HDD を T851 へ組み込んで作業は全て終了です。
さて, わずか 4 時間程度しか ST750LX003 環境で使っていないわけですが, とにかく速いです。 上述の RST (Intel Rapid Start Technology。) + α な UX32VD とは雲泥の差です。 さすがにオール SSD な環境には敵いませんが, それでも起動などは「え? もう終わったの?」といった感じです。 反対に, まだ十分最適化されていないのか, ソフトの起動は巷のレビューほど速くはなっていないようです。 それはともかく, 当初の目的である高速化は十分図られているので, 「余は満足じゃ!!」状態です。 (笑) ただ, 容量不足は如何ともし難いものがありますので, 近々博打で東芝な 1TB ハイブリッド HDD へ換装することになるでしょう。 願わくば ST750LX003 の 1TB に出て欲しいところではありますけれど…。
Sep.26,2012 追記
昨日から東芝の 1TB ハイブリッド HDD, MQ01ABD100H のサンプル出荷が始まりました。 ああ, 早く Amazon 辺りに登場しないかしら? 20k くらいまでに収まってくれるのなら, 瞬間で堕ちさせて頂きます。 30k すると…さすがに少し考えます。 (笑)
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