ASUSTeK VivoTab Smart ME400-BK64 発注...
Windows 8 発売に合わせ, Microsoft の Surface Pro を始めとして, 各社から Windows 8 タブレット (スレート PC) が登場しています。 その殆どが Atom Z2760 を搭載しているわけですが, これには iOS や Android デバイスに近い感覚でスリープ機能を使える, S0ix への対応も大きく影響しているのは周知の事実です。 その上で, Windows RT とは異なり既存のソフトが使用可能な x86 である点をウリにしているわけですが…。 ここで重要なのは「使える」のと「使い物になる」のが全く別物である点です。
というのも, 私が持っている SONY VAIO type P VGN-P91S に搭載されている Atom Z530 に比べれば随分能力アップしているとはいえ, 極論してしまえば所詮 Atom で, Z2760 でも Tegra 3 と どっこい (むしろ Z2760 が下。) の能力しかありません。 これでは, ゲームでなくとも大物ソフトの使用は苦痛でしかありません。 「Core i3/i5/i7 機と比べるのが間違い」という意見もありますし, 確かにもっともなのですが, 見方を変えれば「わざわざ Z2760 搭載な Windows 8 機を選択する意味があるの?」と言いたくなります。
VivoTab Smart ME400C を例に挙げると, この PC にはキーボードが付属していませんし, TF810C 辺りと違ってオプションで買えるのは「単なる Bluetooth 外付けキーボード」です。 なので基本的には本体のみで使うことになりますし, そういった意味ではキーボードが付属している TF810C などでも同じでしょう。 少なくとも常時キーボードを接続して使うことが前提となっていないはずです。 が, Windows 8 は ご承知のように実質キーボードが必須です。 タッチパネルとソフトウエアキーボードで まともに使えるのは Windows ストアアプリだけにもかかわらず, システム自体がデスクトップへの依存度が高くなっています。 そして, そのデスクトップは謂わばキーボード必須の世界なのです。
結局, 使い物になるのは Windows ストアアプリを始めとした小物アプリばかりとなってしまうわけですが, それらを実行するだけなら Windows 8 である必要性は殆どありません。 iPad や Android タブレットでも実行可能なものばかりで, むしろ そちらのほうが選択肢も多く, 快適に使用が可能なのですから。 反対に, キーボードを多用するのであればタッチパネルの必要性は低く, それならクラムシェル型 PC のほうが便利で, これまた Windows 8 の必要性がなくなってしまいます。
…といった持論に辿り着いているわけですが, そこはそれ, 本当にそうなのか試してみたくなるのが人情というものです。 店頭で かなり弄ってみたりしていますが, 手持ちが Prime Erdes PAD NT1 と ASUSTeK VivoTab RT TF600-GY32 というのでは, 持論を叫ぶには威力不足ですので…。 それとは別に, 気付けば手持ちの Windows 8 機は 64 ビット版ばかりで, VMware のゲストしか 32 ビット版が存在しない…という問題もあったりします。 結果, 毎度の流れといいますか, 10 日の日曜に ASUSTeK VivoTab Smart ME400C ME400-BK64 に堕ちてしまいました。 (笑)
今回は「とことん不便さを味わってみよう」ということで, キーボードについては発注していません。 買ったところで ただの Bluetooth キーボードですから, わざわざ急いで純正を揃えるまでもありませんので。 せっかくなので, いずれは買いますけれど…。 それはともかく, とりあえず Office 2013 のほかにアプリとソフトを少々, そして『大図書館の羊飼い』辺りでも入れて試してみようと思っています。 「入れてどーする!?」というものも入れないと, 実験になりませんので。 …それにしても, ここのところ ASUSTeK の製品ばかり買っていますね。 どうやら, 「メイン筋は東芝, モバイル筋は ASUSTeK」という流れが出来つつあるようです…。
上で書いたように, Atom Z2760 が能力的に Tegra 3 と どっこいという話ですから, Windows 8 化した ASUSTeK ZENBOOK UX21E-KX128 からの落差, そして NT1 や TF600-GY32 との能力差に興味があるところです。 さて, ME400C が どのような位置に来るのか…楽しみですね。 (^^;)
Feb.13,2013 追記
昨日届いたので早速ちょろっとテストしてみたのですが, …ゴミ箱に捨てたくなりました。 (笑) CPU の能力不足が如何ともし難いのは判っていたわけですが, これまた低能力の GPU が拍車を掛けていて, Atom 330 な Prime Note Cresion NA のほうがマシなくらいです。 (^^;) そして, 2 点タップによる右クリック操作が行えないのは辛いですね。 TF600 で可能なのに こちらではダメというのは, 同じ ASUSTeK の製品として どうなのかと思います。 あと, Windows 8 自体の「タップ≠左クリック」なクソ仕様が…。 これがあるから, 純正オプションのキーボードには必ずタッチパッドが付加されているのでしょう。 要は「Windows 8 にはマウスとキーボードが必須」ということです。
ダメさ加減については「タスクバーを長押ししてタスクマネージャーが表示されるまでに 30 秒以上掛かったりする」で推し量って下さい。 (笑) ちなみに, 後日ちゃんと記事にしますが, 「タイムリープぶーとべんち」が HDR オフ (オンだと まともに動作せず。) で 18, 「メギドベンチ」が 1600 弱, 3DMark06 が 475 (SM2.0/3.0 共に 150 前後, CPU が 950 ほど。) といった感じです。 3DMark06 などは dynabook NXW/76HPW に ことごとく敗北しています。 (^^;)
この 3DMark06 のスコアは, SM2.0/3.0 が NVIDIA ION の 1/3 未満という Intel GMA 4500MHD にすら及ばない能力で, CPU が Atom 330 1.6GHz よりはマシだけれど Core 2 Duo SU9300 1.2GHz には勝てない…といったレベルです。 要は NXW や Cresion NA にすら及ばない体感速度なわけですね。 「(ノート) PC レベルと考えてはならない」ということです。 VAIO type P や dynabook SS 1610 90C/2 を普通に使っている人間の書いている点が重要。 (笑)
そうそう。 ME400C として困りものな点については, 上で書いた「タップ≠左クリック」と「右クリック=長押しのみ (2 点タップ不可。)」より影響の大きいものがあります。 それは…「未公開の WiFi アクセスポイントへ接続できない」点。 全く接続できないわけではありませんが, 接続するまで 2・3 分掛かったり, 毎回 SSID の入力を求められたりします。 公開アクセスポイントでも 1 分以上掛かったりしますし…。 こちらのほうがストレスは大きいです。 仕様のせいでも部品品質のせいでも良いですが, PC 製品としての信頼度は ZENBOOK と雲泥の差で, 「安かろう悪かろう」の中華タブレット並みというのが正直な感想ですね。
あと, 公式 Web 等で謳われているようなサウンド周りの機能は搭載されていませんし, スピーカーもモノラルです, 念のため。 (^^;)
Feb.15,2013 追記
よく考えたら, TRANSLEEVE のほうは必要なので, とりあえず 13 日に TRANSLEEVE KEYBOARD を発注しました。 届いてもキーボードのほうが 1 ヶ月弱使用厳禁となりますけれど。 (笑)
Feb.18,2013 追記
週末中に記事にしようと思っていたのですが, Prime Erdes PAD NT1 にも大負けした時点で気力が失せてしまいました。 (笑) dynabook NXW にも Cresion NA にも NT1 にも勝てない最新機種って…。 いくらバッテリー持続時間が命の機種とはいえ, 低スペックにも限度というものが…。 DirectX 方面が殆どソフトウエアでしか処理できない Intel ドライバー状態の PowerVR SGX 545 ですから, 仕方なく CPU パワーでもって描画を行うわけですが, その CPU も遅いという…救いようがありません。 (^^;)
PowerVR SGX 545 自体は DirectX 9.0 に対応しているはずですから, 今後まともなドライバーの登場するかが焦点ですね。 良い子は, 自身のベンダー的好みは捨てて「ドライバーが出た (出ている)」という情報の得られた機種を選択しましょう。 どこも出さなかったら…Atom な Windows 8 機という考え自体を捨て去るのが得策です…後悔したくなければ。 (^^;) しかし, ASUSTeK も良くこのような腐った状態で発売しましたね…。 ME400C/TF810C で陥れて TAICHI かタッチパッド版 ZENBOOK も買わせよう…という魂胆なのかしら? 大抵のユーザーは, その前に ASUSTeK 自体を捨てると思いますけれど…。 (^^;;
Feb.21,2013 追記
笑えることに, 本来なら本体と同時に発売されて然るべき TRANSLEEVE KEYBOARD が, 欠陥発覚により発売未定となりました。 今日の時点では「3 月上旬発売」となっていますが, ちゃんと出るかどうか疑わしいです。 TRANSLEEVE までもが延期になったところからすると, TRANSLEEVE の構造 (磁気関係。) が諸悪の根源なのかもしれませんね。 (笑) >と疑いたくなる ちなみに, 手元の Bluetooth キーボード組は普通に使えています。
Mar.4,2013 追記
公式 Web での表記は変わっていないのですが, Shop サイドでは「メーカーからの連絡により」 TRANSLEEVE KEYBOARD の発売が 3 月中旬以降に再延期となったようです。 (Shop 筋の情報と再遅延通知メール。) 悪いことは言わないから, 失敗作だと認めて販売を止めましょうよ, ASUSTeK さん…。 (笑) >ME400C
Mar.11,2013 追記
公式 Web でも じりじりと発売時期が繰り下がっている TRANSLEEVE KEYBOARD ですが, どうやら裏では「発売見込みなし」という話になっているらしく, ついに発注キャンセルのメールが届きました。 ME400C さん, さようなら…使う気が失せました。 (笑)
Mar.28,2013 追記
TRANSLEEVE KEYBOARD ですが…。 (日本国内では) 発売することなく ASUS Web Shop からも消え去りました。 本体組も「在庫限り」状態なので, どうやら ASUSTeK は Windows 8/RT タブレットを完全に見限ったようです。 おお, 今月初めの叫びが聞こえたのかしら? (笑) 本当なら OS 自体切ってしまいたいと推測…。 (^^;) あ, キャンセルを食らわなかった予約組が居たとして, そういったユーザーへ納品されたのかは判りません。
Jun.17,2013 追記
いつの間にか本体と TRANSLEEVE KEYBOARD との抱き合わせのみで販売されるようになっていました。 (笑) はっきり言って「高くなるだけ」で, 本体の足を引っ張るだけのような気がするのですけれど…。 いくらカバー込みとはいえ「ただの Bluetooth キーボード」でしかありませんから。
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