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<公開:Sep.17,2011 最終更新:Nov.25,2011>

■ VMware Workstation 8.0.1 Build 528992


・VMware Workstation 8 について

 VMware Workstation 7.1 までで Windows 7 及び Windows Vista での WDDM 版ドライバーと Aero への対応が行われ, 小容量の 32MB とはいえ擬似的な AGP メモリーも備わり, それに伴い描画速度も向上が図られました。

 今回は あちらこちらに手の入っている印象を受けます。 目のつきやすいところでは HD Audio や Bluetooth への対応, linux ゲストでは USB 3.0 の対応…といった感じですが, 他にもサムネイル表示や操作周りのインターフェイス変更などフロントエンド周りの改良, ゲストの共有や ESX との連携といった主に業務で利用することになりそうな機能の改良も行われています。

[Nov.25,2011:追記]

 今月半ばに VMware Workstatiion 8.0.1 Build 528992 が登場しました。 Ubuntu 11.10 に正式対応したりもしていますが, 目玉は描画の高速化と公開ゲストやリモート接続方面の改良のようです。 描画については確かに高速化していますが, すでに相当高速化が行われている VMware だけに「劇的な」というわけには いかないようです。 (当たり前。 ^^;)

・ホスト環境等

 この 8 月上旬に更新したメイン環境の dynabook Qosmio T851/D8CR で利用しています。 8GB メモリーと 1GB の VRAM (さらに 3.5GB まで共有メモリーとしてシステムから調達。) を搭載した GeForce GT 540M のおかげで快適にはなりましたが, 750GB の HDD 容量では足りず早々に 1TB HDD へ換装しています。 Satellite WXW/78DW 上の VMware Workstation 7.1.4 で発生していた描画・サウンド周りの問題は, やはりホスト能力の問題だったのか, VMware 7.1 共々 T851 では発生しなくなっています。

 VMware 7.1 で発生していた自動アップデート機能の問題が解決しているのかは解りません。 発売から 5 日と経っていない状況では, さすがにアップデートは発生しませんので。 ただ, VMware 7.1 からのアップグレードインストールが以前と異なり自動では終了しませんでしたので, 一抹の不安は感じます。 (^^;)

[Sep.28,2011:追記]

 環境によっては「物理ドライブで CD/DVD が使用できなくなる」という不具合が発生します。 私の環境も見事に該当してしまいました。 比較的レアなケースらしく VMware による修正が いつになることやら…。

・ゲスト PC 環境

 今回ゲスト環境の版が更新され Ver 8 となりました。 それに伴い Bluetooth への対応や linux ゲストでの USB 3.0 対応が行われ, サウンド周りでも HD Audio デバイスとして動作するようになりました。 一部の PCI デバイス (VMware 本体のメニューで有効・無効が指定可能なもの。) のゲスト PC 側でのホットプラグ対応や Ver 4 以降のゲスト PC が扱える (基本的に版を自由に変更可能。) 点は以前と同様です。 それで何か問題があるわけではありませんが, 今回も 440BX のチップセットに止まっている辺りは少々残念です。

 VMware Workstation 6.5 の頃に作成した Windows 7 環境の構成を上げておきます。 ホットプラグ対応に絡んで, レイヤー相当の役目を担う大量の『PCI Express 標準のルート ポート』が作成されています。 VMware Pointing Device の他に HID 準拠マウスが 2 つ USB 配下に存在しますが, ホットプラグ対象ではないものの, ホストの USB ワイヤレスマウスとタッチパッドがゲスト PC 側で認識されているためです:

[デバイスリスト]

Windows 7 である点が影響しているのだと思いますが, マニュアルに記載されているゲスト PC の仕様と異なっている部分が存在します。 目に付くのは NIC で Intel PRO/1000 MT Network Connection として認識・動作しています。 サウンドデバイスについては, Ver 8 化に伴い HD Audio として認識・動作するようになりました。 (OS が Vista 以降の場合。)  さらに, Ver 8 化に伴い「汎用バス」と表記された出所不明のデバイスが多数追加されました。 アップグレードを重ねてきたゲストである点が影響しているような気がしますので, そろそろ新から構築し直したほうが良いのかもしれません。 (多数のソフトが再アクティベーションになると面倒なので, なかなか行えない。 ^^;;)

 新たな機能としては上述したものの他に, 主に業務用途となりますが 64GB までのメモリーサポートがあります。 メモリーを多用する業務を行わせる場合に有効でしょう。 あとは複数画面構成の対応向上があります。 Unity モードを含めてレスポンスが向上し, 再起動することなくゲスト PC へプロジェクターを追加できるようにもなっています。

 他ゲストやホストとのドラッグ&ドロップ方面についてはホスト環境にも大きく影響されるのですが, VMware Workstation 7.1.4 までと異なり比較的安定している印象を受けます。

[Nov.25,2011:追記]

 描画の項でも書いていますが, VMware Workstation 8 での描画高速化の恩恵に浴するためには, ゲストのハードを Ver 8 とする必要があります。 一見 Ver 7 との違いが HD Audio の有無くらいしか見受けられないわけですが, 特に Windows XP 等 XPDM 版ドライバー使用時では劇的に速度が改善しますので, 可能であれば Ver 8 化を行うようにしたほうが良いでしょう。

・ゲスト OS

[Windows 8 Developer Preview on VMware 8.0

 仮想 PC の再現度が高くなり製品 (VMware) が登場した時点での既存 OS (ただし比較的メジャーなもの。) が大抵動作するようになったからか, マニュアル等では対応 OS について言及されなくなりました。 VMware Workstation 6.5 以降と同様, x64 には VT が必要ですが x86 ゲストや VMware 本体の動作には VT を必要としません。 Windows XP や Office 等の再アクティベーションについては, 手元の環境においては VMware 6.5 以降発生していませんが, 累積加点というケースは存在しますので, その辺りは認識しておく必要があります。

Windows 9x など古い OS については, Ver 7 (VMware 6.5~7.1 用。) の設定でハングすることがありました (出るゲストは毎回出る…のパターン。) ので, そういった OS については Ver 6 までに止めておいたほうが良いかもしれません。 その辺りを除けば, VMware Workstation 5.5.3NT 3.51 が使えなくなった点を除いて, VMware 2.x の頃からの環境が引き続き使えています。 (もちろん, ゲストの版は上げています。)

 VMware Workstation 8 の発売と時を合わせるかのように次期 OS である Windows 8 の Developer Preview 版が公開されました。 最近の MS 謹製βがそうであるように今回も VMware 用制限付き Direct3D 対応 WDDM 版ドライバーが用意されていることから, Windows 8 のインストールを行うだけで Aero が有効となります。 さすがに巷の Direct3D ソフトは動作しませんので, 右上画像のように動作させるには VMware Tools の導入が必要となります。

上段画像ですが, Windows 8 は小型高解像度タブレットを想定した OS なので, Metro UI による全画面表示が基本となります。 まず左側画像ですが, ログオンすると このスタート画面が表示されます。 ソフトの実行は基本的に ここで行われ, 従来のスタートメニューは使用できません。 タブレットなら良いのですが, タッチパネルを搭載していない従来の PC を使用する際には, この点に限っていえば非常に後退している印象を受けます。 ソフトの実行には予想外の苦労を強いられそうです。 次に右側画像は Windows 8 で搭載された Twitter アプリである Tweet@rama です。 現行版は参考品と考えられることから, 公式 Web と あまり変わらない印象を受けます。 デスクトップで Twitter クライアントを使用したほうが遙かに快適です。

下段画像は Direct3D 対応ソフトを実行してみたところです。 今回の Developer Preview 版は開発者向けのプレゼンテーション用ということで, 英語環境のみに対応しているなど種々の制限が存在します。 そのため, OS と言語 (日本語) の決め打ちを行っているものが多いゲーム系のソフトは多くが動作しません。 ですが, あくまでもソフト側の行っている決め打ちが足かせとなっているだけですから, 左側画像の 3DMark06 や 右側画像の『LAST REMNANT』といった かなり本格的に 3D 機能を使用しているソフトでも ちゃんと動作します。

タッチパネルに特化した機能については無理ですが, 今回の VMware 8.0 は Windows 8 の動作確認用環境として十分使えるものになっていると思います。

[Sep.28,2011:追記]

 ホスト環境の項でも書きましたが, 環境によっては (ホストの) 物理ドライブで CD/DVD を使用できなくなります。 この不具合が発生するのは CD-R への書き込みに対応している Windows XP 以降の Windows ゲストです。 当該ゲストで CD/DVD を使おうとすると (ホストの) ドライブがメディアを読みに行ったまま帰ってこなくなります。 (例のアクセスランプが点灯したままのパターン。)  VMX が行っている内蔵ドライブとしての定義と処理が問題となっていますので, 残念ながら「書き込み機能をオフとする」などの対処法は無効です。

VMX が行っている非同期 I/O でのタイミングの問題なので, 「(当該ゲストについて) DMA 2 から DMA 1 や PIO モードに変更する」などの対処法で回避できる場合もありますが, 基本的には VMware の修正を待つしかありません。 おそらく「Windows Developer Preview を動作可能とするための仮想 PC の仕様変更」が裏目に出ているのだと思います。

[Sep.30,2011:追記]

 重要なことを書き忘れていましたが, デバイス設定の「Legacy Emulation Mode」は指定しても効果があったり無かったりと微妙です。 だから「何か確実な方法はないものか?」と悩んでいるのです。 (^^;)

[Nov.25,2011:追記]

 VMware 8.0.1 Build 528992 において Ubuntu 11.10 に正式対応していますが, その他については特に変わっていないようです。

・描画周り

[Windows 7 on VMware 8.0

 Windows 7 及び Windows Vista での WDDM 版ドライバーと Aero への対応化が VMware Workstation 7 で行われましたが, VMware Workstation 8 では WDDM 版について さらなる高速化が図られています。 その立役者が AGP メモリーを含めた VRAM 仕様で, VMware Workstation 7.1 までは 32MB のみだった AGP メモリーが 255MB へ増加されています。 さらに, 専用メモリー自体がホストから適当に調達されるようになり, 例えば画像の Windows 7 ゲストでは VRAM が 896MB (AGP メモリーと合わせれば 1151MB。) と大容量となっています。 このように比較的大きく手が入っているため, ドライバーについても VMware SVGA 3D 7.14.1.1131 とビルドナンバーが大きく進んでいます。

高速である点が前提となっている WDDM 版の動作を OpenGL 2.1 でエミュレートした上でホストに描かせている関係上, Aero を有効とした場合の動作が重くなるのは ある程度仕方がないのですが, VMware 8.0 までの高速化が効いているのか全く気にならなくなりました。 ある程度以上のホスト環境であれば, もはや描画速度を気にする必要はないでしょう。 (もちろん, 重量系ゲームをプレーしよう…といったケースであれば話は別。)

一方, XPDM 版については あまり変わっていないように見受けられるのですが, ドライバー自体は VMware SVGA II 11.8.11.0 と版が更新されています。 AGP 対応直前だった VMware 7.0 の WDDM 版ドライバーと似たような立ち位置なのかもしれません。

 描画関係の不具合については, VMware の版が上がったからなのかホストが変わったからなのかは判りませんが, すべて解消されました:

[3DMark06 GT1 on VMware 7.0 RC (HSM on)] [3DMark06 GT1 on VMware 8.0 (HSM on)]

まずは VMware Workstation 6.5 の頃から存在する 3DMark05/06 GT1 での描画不具合です。 左側が VMware 7.0 で, 右側が VMware 8.0 ですが, 見てのとおり VMware 7.0 において初期値である HSM オン (GPU の DST 機能を使用するモード。) 状態では ある程度より暗い部分が一律黒抜き状態へ収束していますが, VMware 8.0 では全く問題なく描画されています。 これまでも何度か書いていますが, やはりホスト側 GPU の能力 (特に専用メモリー容量。) が影響していたのでしょう。 VMware 6.5 の頃には既に 256MB の VRAM 容量では足りなかったということですね。

次に『タイムリープぶーとべんち』の描画遅延・サウンド障害の問題です。 これは VMware 7.1 の WDDM 版ドライバーで発生していたもので, 特定のソフトにおいて描画が異常に遅くなり その影響を受けてサウンド再生や入力が途切れ途切れとなってしまうものです。 ソフト側での指定が可能な場合 T&L HAL から HAL 設定へ下げると不具合の軽減を図れたわけですが, この不具合はホスト側 GPU の能力不足によるものだったらしく, T851 においては VMware 7.1/8.0 共々不具合が解消されています。

[Wiz Anniversary (サムネイル黒抜き)on VMware 6.5] [Wiz Anniversary (サムネイル正常)on VMware 8.0]

最後に『Wiz Anniversary』のサムネイル表示ですが, 実はこの不具合はホスト側グラフィックスドライバーにより発生する問題で, 255 系以降の ForceWare を使用すると不具合が解消されます。 見てのとおり左側の VMware 6.5 (ForceWare 179.48。) が黒抜きになっているのに対して, VMware 8.0 (同 268.07。) では正常に表示されています。

 ホスト側の要件については VMware Workstation 6 以降で共通となっていて, OpenGL 2.x へのハードウェアレベルでの対応が必須となっています。 その中でも最重要事項で最大の壁ともなっているのがフレームバッファーへの対応で, 昨今の GPU であれば全く問題とならないわけですが, 二昔前辺りの GPU では この点が意外と高いハードルとなってしまいます。 さすがに, 今では これが問題となることは殆ど無いことでしょう。 もちろん, それ相応の古い PC を使えば話は別ですけれど…。

Aero を使用する場合については推奨環境の引き上げが行われていて VMware 7.1 以降では NVIDIA で言えば GeForce 8800GT (256MB-VRAM) が最低ラインとなりました。 (ちなみにホスト 3GB, ゲスト 1GB のメモリーも必要。)  こちらのほうは, オンボード GPU 辺りだとスペック的に苦しいかもしれません。 なので, 必要スペックに至っていなかった Satellite WXW/78DW 環境で発生していた描画・サウンド周りの不具合が, このホストでは解消されていたりします。 (^^;)

 WDDM 版で さらなる高速化が行われた VMware 8.0 ですが, 体感的には旧ホストの Satellite WXW/78DW (GeForce 8700M GT (256MB)) と大差なくなっています。 (さすがにスコアでは差あり。)  速いに越したことはないわけですが, 個人的には もう十分ですね。

[Nov.25,2011:追記]

 ゲスト PC 環境の項でも書きましたが, VMware 8.0 での描画高速化の恩恵に浴するためには, ゲストのハードを Ver 8 とする必要があります。 特に Windows XP 等 XPDM 版ドライバー使用時では劇的に速度が改善しますので, 可能であれば Ver 8 化を行うようにしたほうが良いでしょう。 VMware 8.0.1 では さらに高速化が行われていますが, 8.0 までで十分高速化が行われているだけに, さすがに限定的なものに止まっているようです。 (ソフトや機能で結果が異なる。)

・サウンド

 上のほうで書いたように, Ver 8 では それが基本となる Windows 7/Vista といったゲスト環境について, HD Audio 相当のデバイスとして認識・動作するようになりました。 MS-DOS の頃と違ってソフトウェア側へは殆ど影響しないでしょうから, どう認識していようが動作してくれれば問題ない…と言えそうです。 Windows Vista 以降のゲストで HD Audio に特化したソフトを使用するのであれば話は別ですけれど。

・ネットワーク

[仮想NIC設定ダイアログ]

 一部の 32 ビット OS では Intel PRO/1000 MT Network Connection として認識されます。 VMware Workstation 6 の頃で既に 1.0G の NIC (VMware Accelerated AMD PCNet Adapter。) となっていたわけですが, 現状の環境では 1.0G だろうが 100M だろうが体感速度が変わりませんので, 何がどう変わったのか判りません。

 VMware Workstation 7 で画面構成が大きく変更された仮想ネットワークの設定ツールについては, 今回またもや大きく変更されました。 単一ページに全ての項目が纏められた非常にすっきりしたものとなっている点は同じですが, 使用する予定のない仮想デバイスまで全て一覧されていた点が非常に不評だったのか, 今回はホストに登録済みのデバイスのみ表示されるようになっています。

・HDD

 ゲスト PC は Ver 8 へ上がりましたが HDD 方面については変化が無いようです。 なので, 気軽にゲスト PC のバージョン変更が行えます。 VMware Workstation 6.5β で発生していたVMware と CD 革命 Virtual の相性問題についても, その後発生していないところを見ると一過性のものだったようです。 昔と異なり随分安定した印象を受ける仮想 HDD 周りですが, 比較的ホストの HDD 空き容量に余裕のある点も大きく影響していることでしょう。 容量が足りなくなった際に どうなるのかは判りません。 (試したくもありません。 ^^;)

 スナップショット等の仕様については変更ありませんが, ユーザーが指定したスケジュールでスナップショットを自動的に作成する AutoProtect の機能が VMware Workstation 7 で追加されています。

・EMM386

 VMware Workstation 6.5 以降, MS-DOS (+ Windows 3.1) 環境を除いて使用できなくなっていた EMM386 ですが, VMware Workstation 7.1 で再び使えるようになりました。 コンベンショナル方面のメモリー構成が VMware Workstation 4 の頃と変わっていないのか, 同じ結果を得られていますので VMware Workstation 4.5 での設定等を載せておきます。

 UMA の状況は以下のとおり:

[VM4.0 の UMASCAN]
[VM4.0 の VMAP]

使うことのないモノクロ表示用の B000-B7FF を有効にしています。 DC00-DFFF, E400-E7FF の RAM は拡張ボードの領域なので使えません。

 CONFIG.SYS の内容は次のとおり:

[VM4.0 の CONFIG.SYS]

FILES が 8 のままですが, これは addfiles というツールを使って UMB に 32 確保しているからです。 後継の OS では最初から UMB での確保が可能ですが, 純粋な DOS では不可能なので。 あと, 東芝版 の EMM386.EXE を使用している (OS が東芝版 MS-DOS 6.2/V。) 関係上 MS 版とはオプション等が異なっています。 EMS のサイズが 6144KB に制限されているのは, BC++ や OPTASM 等へプロテクトメモリーを回す必要があった頃の名残です。

・VMware のインターフェイス

[Windows 7 on VMware 8.0

 ぱっと目につくのはゲストのサムネイル表示でしょう。 VMware Workstation 8 では実行中の各ゲストの状況がリアルタイムでサムネイル表示できるようになりました。 単に表示されるだけではなく, ちょうど Windows 7 のタスクバーに表示されるサムネイルと同じで, 殆どゲストの描画を含む動作に影響を与えない優れものです。 (さすがにノート PC では 5fps くらい低下する。)  もちろん, サムネイルはゲストと同じ頻度で描画が行われます。 ただ, このサムネイルは予想外に画面領域を占有します。 初期状態では, 例えばゲストが WXGA (1280x800) くらいでもフル HD の解像度では (縦方向が) 足りなくなってしまいます。 サムネイルを最小にすると右画像のように何とか収まるようになります。 VMware も その辺りは把握しているようで, このサムネイルはユーザーが指定しない限り表示されません。

あと, 左側に表示されているゲスト一覧ですが, 今回からは「お気に入り」ではなく真の一覧になりました。 ユーザーの思いに関わらず全てのゲストが一覧表示されます。 お気に入りの「★」マークを付けられるようになっていますので, 区別したい場合はマークと並び替えで対処することになるでしょう。

 Unity モードについては VMware Workstation 6.5 の頃から変わりがなく, ホストのスタートボタンにポインターを近づけるとゲスト側のスタートメニューが表示される, 通常の場合に比べて描画速度が相当落ち込んでしまう…といった仕様や現象は同じ感じとなっています。 今回, VMware Workstation 7 の頃と同じように操作不能 (と言っても過言でないレベルのデッドロックが発生する。) に陥るようになってしまいました。 フロントでは大丈夫なのですが, バックグラウンド側へ回ると入力だけが利かなくなってしまいます。 不思議なことに描画を始めとした それ以外は全く正常に動作し続けます。 (^^;)

[スナップショット]

 VMware Workstation 5 で大きく変更されたスナップショットの仕様変更ですが, VMware Workstation 5.5 以降では基本的に変わりがありません。 が, VMware 7.0 で AutoProtect に関するコントロールが追加されています。 VMware 8.0 ではアイコンデザインのみ変更されています。

VMware 5.0 以降のスナップショットでは, 1 つのゲスト PC について複数のスナップショットが保存でき, 世代管理や分岐が行えるようになっています。 世代管理を利用して新環境のテストを行ったり, 分岐等を行って一部のみ異なった環境での様々なテストを行ったり…といった用途に威力を発揮します。 内部的にはスナップショットの一種ではありますが, 『ある時点より遡れないようにしたい』といった場合には, クローン機能のリンクを使用したほうが良いかもしれません。

・VMware Player

[VMware Player 4.0]

 VMware Player 用の環境を作成する際のテスト等を行いやすくすることを目的として VMware Workstation 5.5 からバンドルされるようになった VMware Player ですが, VMware Workstation 8 では VMware Player 4.0.0 Build 471780 がバンドルされています。

VMware 8.0 と VMware Player とは, ユーザーとのインターフェイスを司るフロントエンド部分が異なるだけで, 仮想 PC の実体部分については同じものが使われています。 なので, VMware Workstation で可能なものは VMware Player でも可能となっていて, 右画像のように Direct3D 対応ソフトが正常に動作しますし Aero も選択できます。 もちろん, VMware 8.0 で行われている描画速度向上の恩恵に浴することも可能です。

VMware Workstation との差別化は, フロントエンド側での機能実装, 有効無効化という方法で行われています。 一番分かり易いのがスナップショット機能で, フロントエンド側への実装が行われていない, 若しくは無効化が行われている VMware Player では, 単純にスナップショット作成・更新に関する設定が無視されるようになっています。

[VMware Player 4.0の起動画面]

 VMware Player において目玉と言えそうなのは, VMware Workstation 7 (VMware Player 3.0。) で行われたフロントエンドの仕様変更でしょう。 コモンダイアログによるゲスト PC の選択しか行えなかった VMware Player 2.5 までとは異なり, 起動画面が表示されるようになり, ゲスト PC の新規作成や VMware Workstation と同じ設定画面 (ただし設定項目数は少ない。) を呼び出してのゲスト PC の環境設定を行えるようになっています。

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