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<公開:Aug.29,2012 最終更新:Sep.9,2012>

■ VMware Fusion 5.0 Pro Build 802507


・VMware Fusion 5 について

 同時に発売されていることから, VMware Fusion 5 と VMware Workstation 9 は基本的に同様の内容となっています。 Windows 8 への正式対応を始めとして, Windows ゲストでの USB 3.0, linux ゲストでの OpenGL 2.1 への対応…といった辺りが主な改良点となります。 linux 方面では, 他にも, VMware 用のドライバーが X.Org へ提供されたことから, Ubuntu 12.04 等では VMware Tools がなくとも高速描画の恩恵に浴することが可能になっています。 Fusion 5.0 固有の改良点としては, OS X Mountain Lion への対応や, DVD-ROM 等から VMware Fusion.app をドラッグ・アンド・ドロップしたり, 反対に「ゴミ箱へ」ドラッグ・アンド・ドロップすることで, VMware Fusion 5.0 のインストールやアンインストールを行えるようになっています。

 Parallels Desktop 8 for Mac (Sep. 4, 2012 発売予定。) に多少先行して発売されていることから, 現状では Windows 8 への対応度などで多少 Fusion 5.0 にアドバンテージがありそうです。 とはいうものの, 仕様の違いが影響しないのであれば, Fusion 5.0 と Parallels Desktop 8 for Mac の どちらを選択しても大丈夫でしょう。

・ホスト環境等

 Mac 環境動作確認用の MacBook Air 11" (Mid 2012) です。 Late 2010 モデルの 64GB SSD では容量が足りなさすぎて追加投入しました。 (笑)  128GB SSD ベースモデルを選択し, BTO で CPU を Core i7-3667U 2.0GHz, メモリーを 8GB, ストレージを 256GB SSD へ追加しています。 GeForce 320M ではなく HD4000 になってしまった点が激しく懸案事項だったのですが, 思ったよりは普通に使えています。 が, やはり GeForce くらは必要ですね。 (^^;)

OS はプリインストールの OS X Mountain Lion (10.8) となっています。 コア部分は BSD UNIX をベースとしたもので, 10.5 Leopard からは正式な UNIX として認定を受けています。 UNIX だけあって安定しているため, 化石 Mac のように爆弾マークを目にするようなことは まずありません。 ちなみに, Mountain Lion 上での実行には VMware Fusion 5 が必要となります。 少なくとも現行の VMware Fusion 4 は OS 未対応プログラムとして無効化されるため, Mountain Lion では使用できません。

 私も該当するのですが, MacBook Air のようなフル HD 未満の解像度しか備えていないホストを使用する際には注意が必要です。 Parallels Desktop 7 for Mac の Modality 表示のような機能を有さず, また「元の (ゲストの) 解像度を保ったままの拡大・縮小表示」を行えない VMware Fusion では, ウインドウ表示での Windows 8 ゲストの運用は実質不可能です。

Metro アプリの実行には 1024x768 ピクセル以上の解像度が必須であることから, それを確保できない HD サイズ程度しか備えていないホスト上では, ウインドウ表示で Windows 8 ゲストを運用していると, Metro アプリの実行を Windows 8 に拒否されてしまいます。 実行した後であれば, 警告等が表示されることなく当該アプリが強制終了されます。 この際, 画面表示自体を行えないことから,多くのアプリで保存等の処理が一切行われないので注意が必要です。

フル HD 以上を装備した MacBook Pro や iMac 等を使用するのでなければ, 業務等を含めた実用目的での Windows 8 ゲストの実行は諦めたほうが得策かもしれません。 「操作ミス等を含めて, フルスクリーン以外でのゲスト実行を絶対行わない」自信のある方のみ Windows 8 ゲストを使うようにしましょう。 これ (何もいわず強制終了。) って, Metro アプリの重大な仕様的欠陥だと思います。 (^^;)

・ゲスト PC 環境

 VMware Fusion 5 では, VMware Workstation 9 と同じ Ver 9 へ更新されています。 Windows ゲストでも USB 3.0 対応が行われタッチパネル対応にも なっています。 Bluetooth への対応やサウンド周りの HD Audio デバイス化, PCI デバイスのゲスト PC 側でのホットプラグ対応…といった辺りや制限事項については, Ver 8 と変わりません。 相変わらず 440BX のチップセットに とどまっているのですが, そのせいで つぎはぎだらけのハードウエア構成となっていて, そろそろ その辺りがネックとなっている気がします。

ゲストのタッチパネル対応は Windows 8 対応化に伴ったものですが, 比較的高機能である Mac のタッチパッドやマウス (Magic Mouse。) との相性は良いと思います。 複数指でのスワイプやタップなど, ホストである Mac やスレート PC と似たような感じで Windows 8 ゲストを操作できます。

 新たに作成した Windows 8 環境の構成を上げておきます。 4.0 でさえカオス状態だったのに, 半分意味不明のレイヤー相当の役目を担う大量の PCI Express 標準のルート ポートや汎用ポートが さらに作成されていて, いい加減根本的な仕様変更が必要なのではないかと思えてきます:

[デバイスリスト]

新から構築してもカオスなデバイスリストとなっています。 正常に動作しているので良いのではありますが, あまりにも気持ちが悪いです。 (^^;)

 VMware Fusion 5.0 で追加された機能の恩恵に浴するには Ver 9 のハードウエア構成とする必要がありますが, VMware 9.0 での経験則に基づくと, 今回は比較的再アクティベーションの発生率が高そうですので, 注意が必要となります。 もっとも, 同じゲストですからオンラインで再認証すれば殆どのケースでは大丈夫だとは思いますけれど…。 手元の VMware 9.0 (のゲスト) 環境では, Windows 7 と Microsoft Office 2007, 2010, そして Norton Internet Security 2012 が やらかしてくれました。

・ゲスト OS

 仮想 PC の再現度が高くなり製品 (VMware) が登場した時点での既存 OS (ただし比較的メジャーなもの。) が大抵動作するようになったからか, マニュアル等では対応 OS について言及されなくなりましたが, 新たに Windows 8 や Ubuntu 12.04 等へ対応しています。 Win9x 等の古い OS は試していませんが, Ver 7 のゲスト PC では VMware Workstation 7.1 等と同じくハングやインストール不可の不具合が発生するかもしれません。 その場合は Ver 6 へ下げて試してみるのと良いでしょう。

上の項目で書いたとおり, VMware Fusion 4 からのアップグレードに伴う再アクティベーションの発生率は比較的高いと思われます。 また, Windows 8 ゲストの実行についても注意が必要になります。

[Sep.9,2012:追記]

 Parallels Desktop 同様 VMware Fusion でも OS X (Mac OS X。) ゲストの実行が可能です。 OS X Lion 以降では VMware 上で動作しないようにプロテクトが掛けられているのですが, さすがに Mac 上で動作する Fusion については通るようになっています。 (笑) :

ぱっと見見分けが付かないだけで, 他 OS をインストールした場合と特に何も変わることのない, ごくごく普通のゲストとして動作します。 ゲストの仕様自体に特別な点は存在しないので, 本来は VMware Workstation 等でも動作するはずですが, 上述のとおりプロテクトが掛けられていますので, 起動することはありません。 「Fusion のみ可」のチェックなので, VMware Fusion 5 Pro 付属の VMware Player であっても動作しないので注意。 (^^;)

・描画周り

 VMware Fusion 4 までで AGP メモリーにも対応した WDDM 版ドライバーと Aero への対応化が行われましたが, VMware Fusion 5 では, ようやくといいますか, Ubuntu 12.04 等一部の OS のみではありますが, linux ゲストでの OpenGL 2.1 対応化が行われました。 OpenGL による高速描画はもちろんのこと, 右画像のように Compiz による Cube 等も可能となっています。 さすがに, Windows ゲストが そうであったように「最初から十分な再現度」というわけにはいかないことから, ソフトによっては動作しないものもありますし, 特に実機での実行を想定している Wine 辺りは (Direct3D 使用ソフトについては) 動作しないものが殆どです。

 WDDM 版ドライバーについても さらなる改良が行われています。 その立役者は今回も AGP メモリー周りで, VMware Fusion 5.0 では, 専用メモリーだけでなく AGP メモリー自体もホストから適当に調達されるようになり, 例えばトップ画像の Windows 8 ゲストでは, 専用ビデオメモリーの 896MBと共有システムメモリー (AGP メモリー。) の 700MB と, 合わせて 1596MB という大容量化が行われています。 ただ, この大容量化は諸刃の剣で, ノート PC のような専用ビデオメモリーの少ない環境では, 3 割ほど高速になったものもあれば若干速度の落ちてしまったものもあったりと, 全般的な高速化には繋がっていないようです。 それはともかく, その辺りの関係からかドライバーについては VMware SVGA 3D 7.14.1.1210 とビルドナンバーが多少進んでいます。

 VMware Workstation 9 上では一部の Direct3D 対応ソフトで不具合が発生しているのですが, VMware Fusion 5.0 では大丈夫なようです:

左画像は Windows 8 ゲスト上で『タイムリープぶーとべんち』を実行したところですが, GeForce GT 540M を登載した Qosmio T851/D8CR にインストールした VMware 9.0 上では, 描画遅延や HDR レンダリングでの不具合が発生しています。 それに対して, HD4000 を登載した MacBook Air 11" (Mid 2012) にインストールした VMware Fusion 5.0 では, 特に不具合が発生していません。 どうやら GPU との相性問題のようです。

余談で Wine ですが, 先に書いたとおり Direct3D を使用したソフトは動作しないものが殆どなのですが, 所謂紙芝居系であれば最新のソフトでも実行可能なものが存在します。 右画像は『大図書館の羊飼い』 TGSP 版ですが, Wine 1.4.1 では無理なものの, 最新βの Wine 1.5.11 であれば普通に動作します。 HD4000 な MacBook Air 11" (Mid 2012) でも, 体感速度的に不満はありません。

 Direct3D (DirectX 含む。) の動作を OpenGL 2.1 でエミュレートした上でホストに描かせている辺りは, 他の PC エミュレーターと同じです。 従ってホストはハードウェアレベルで OpenGL 2.1 に対応している必要があるわけですが, システム要件が Mac OS X 10.6.7 Snow Leopard 若しくは OS X Lion (10.7) 以降となっていることから, 放っておいても対応している…ということで, 特に言及はされていません。

なお, Aero を使用する場合については推奨環境の引き上げが行われていて,GeForce 8800GT (256MB-VRAM), Core 2 Duo 2.0GHz が最低ラインとなりました。 (ちなみにホスト 2GB, ゲスト 1GB のメモリーも必要。)  つまり, Aero を使うのなら MacBook Air 11" (Late 2010) 辺りはダメ…ということです。 (^^;;

・サウンド

 VMware Fusion 4 から特に変わっていません。 その Fusion 4.0 で版の上がった Ver 8 のハードウエアでは, それが基本となる Windows 7/Vista といったゲスト環境について, HD Audio 相当のデバイスとして認識・動作するようになっています。 MS-DOS の頃と違ってソフトウェア側へは殆ど影響しないでしょうから, どう認識していようが動作してくれれば問題ない…と言えそうです。 Windows Vista 以降のゲストで HD Audio に特化したソフトを使用するのであれば話は別ですけれど。 ちなみに, VMware Workstation 9 と異なり, こちらでは Ubuntu 12.04 ゲストでもサウンドデバイスが何ら問題なく動作しています。

VMware 7.x で使用可能な「強制 SB16 化の呪文」が使えるのかどうかは不明です。 もっとも, ES1371 へ正式に対応している Windows Me や Windows 2000 以降の OS については, SB16 に依存したソフトでも存在していない限り, そのまま ES1371 設定としておけば良いでしょう。 さらに, Windows 7 や Windows Vista 等では使えません, 念のため。 (ドライバーが存在しない…といった以前にハードを認識しません。)

・ネットワーク

 Intel 82574L Gigabit Network Connection として認識されます。 VMware Fusion 2 の頃で既に 1.0G の NIC (VMware Accelerated AMD PCNet Adapter。) となっていますので, 気にする必要はないでしょう。

・HDD

 ゲスト PC は Ver 9 へ上がりましたが HDD 方面については変化が無いようです。 なので, 気軽にゲスト PC のバージョン変更が行えます。 昔と異なり随分安定した印象を受ける仮想 HDD 周りですが, 容量が足りなくなった際に どうなるのかは判りません。 試したくはないのですが, MacBook Air の空き容量が逼迫 (主に Parallels Desktop 7 for Mac と併用していることによる。 ^^;) してくれば いずれ遭遇するような気がします。 (^^;)

・VMware Fusion のインターフェイス

Unity モードについては初期設定ではゲストのタスクバーが表示されないようになっています。 表示することも可能ですが, VMware Workstation と異なりメニューバーから直接ゲストのスタートメニューを表示 (Parallels Desktop 7 の Crystal モードと同じ。) することが出来ますので, 初期設定のままでも良いでしょう。

Unity モードかどうかにかかわらず, ホストのメニューバーからゲストのスタートメニューを直接表示できますので, その辺りについては VMware Workstation のダイレクトアイコンよりも遙かにスマートになっています。 Parallels Desktop 7 と異なり, ゲストがオフの場合にはスタートメニューが表示されません。 (空項目となる。)

 VMware Fusion 4 で不具合の発生していた Windows 8 ゲストですが, VMware Fusion 5 では改善されています:

まずは下段画像ですが, 今回は Windows 8 での Unity モードも正常に動作するようになっています。 が, 力業を使っているのか, フロントエンド動作にもかかわらずバックグラウンド相当のウインドウとなっています。 動作自体に問題はないのですが少々違和感が…。 (^^;)  あと, 上段右画像ですが, 面白いことにスタートボタンの廃止された Windows 8 でも, ホスト側のメニューバーから表示するスタートメニューは普通に機能します。 メニューバー側での表示を多用していたユーザーには便利でしょう。

[スナップショット]

 スナップショットについては, さすがに それでは酷いと思ったのか, VMware Fusion 4.0 の段階で分岐等を行えるように改善され, それに伴い管理画面も大きく変更されています。 VMware Workstation 8 等とも全く異なった画面となっているのが面白いところです。 Fusion 4.0 からは特に変わっていません。

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