YERA YPL430si の音声ミキシングとナビの癖...
一昨日に引き続き, 昨日は YPL430si に職場まで案内させてみました。 (笑) が, その前に通過告知について少々。 「告知されない」と書きましたが, これには「実質」という文字が抜けています。 YPL430si は音声のミキシングを行いませんから, レーダー波が飛んできている場合にはレーダー警告が優先されてしまい, その他の音声による警告が一切打ち消されてしまいます。 通過地点においては, 当該オービスが死んででもいない限り ほぼ 100% レーダー波を拾っている状況でしょうから, 結果として通過告知が行われなくなるのでした。
レーダー波が飛んでくれば影響を受けるわけですから, 500m 手前での音声告知も行われないことが ちょくちょくありますし, 近隣に存在する ほかの対象ポイントについても (音声での) 警告が行われなくなります。 従って, こと GPS 告知については, OP-CR43 を追加すると却って相当おバカになる…と言えそうです。 やはりミキシング対応と RW939si 並のレーダー機能の 2 点くらいに対応した辺りが狙い時なのかしら? 冬モデルか来年の春モデルに期待したいところです。
あと, 反対車線キャンセル機能ですが, こちらは RW939si 等よりも徹底していて, 警告アラーム (要は音声。) のみならず, 反対車線のオービス関連については全く警告しなくなります。 一昨日のコース取りには そういった地点が存在しませんでしたから, 気付きませんでした。
さて, ナビ機能ですが, ルート検索のアルゴリズムが「おすすめ」を基本としたものになっているらしく, 「一般道優先」や「距離優先」を選択した場合でも, なるべく右左折を伴わないよう幹線道路主体にコース取りするようです。 地元や通勤コースなど良く知っている道程を含む場合にはデメリットとなる (「なぜ こんな腐った道を…。」といったパターン。 ^^;) 可能性もありますが, 旅行等ではマップルベースの目印が多い地図とも相まって分かり易いのではないかと思います。
さらに, この癖は「右回りと左回りのコース取りが存在」といったケースにも有利に働いているようです。 カローラの純正カーナビ (NH3T-W55) も そうなのですが, わりと多くのカーナビでは意図的にコースを外れた際でも どこまでも しつこく元の道へ戻ろうとする嫌いがあります。 右回りを選択したのに しつこく左回り させようとするわけです。 それに対して YPL430si では, 「なるべくまっすぐ」という癖が働いて, わりとあっさり右回りで案内してくれるようになります。 頭の切替が早いわけですね。
ただし, これは右回りと左回りとで距離や時間が大きく異ならない場合での話で, 双方に ある程度以上の違いが存在する場合には, YPL430si でも元の道に戻りたがります。 例えば, 「左回りは距離的に不利なものの幹線道路を始めとした広い道ばかり。 それに対して右回りは距離は短いものの行程の 2/3 が狭い山道」といったケースでは, 距離に差が無くなるまでは山道を選択し続けます。 知らない土地ではハマることがあるかもしれませんね。 (^^;)
それはともかく, 2GB の micro-SD ということで, 情報の絶対量については どうしようもなく少ないわけですが, ナビとしては予想よりは便利のような気がしました。 4GB カード等が採用されると, 一昔前の HDD ナビよりも便利になるかもしれません…画面は小さいですけれど。 (^^;;
あ, そうそう。 このナビ。 わりと遅れて表示が更新されますので, 常に先回りして把握しておかないと曲がり損ねる恐れがあります。 これは純粋にソフトの問題でしょうね。 同時に表示されている GPS 警告レーダースコープのほうは常に自車が正しい位置で表示・更新されていますから。 そこへ, 大きく表示 (100m スケールだと 50~80m くらい。 ^^;) されている自車を示すマークの先端が現在位置を示す…という仕様が拍車を掛けているのでした。
そういえば, レーダー波受信機能付きのクレードル。 無駄にスタンドや AC アダプターを追加して値段を吊り上げているとしか思えませんでした。 ¥5k~¥7k くらいは安くできるはずなのではないかと。 (^^;;
結局, 良くも悪くも YERA シリーズはナビということなのでしょうね。 オプションだろうが標準装備だろうが, レーダー機能は あくまでも無理矢理追加したオマケということなのでしょう。 無理矢理追加しているからこそ弊害も発生すると…。 悪い言い方になってしまいますが, この程度の仕様に抑えたポータブルナビであるのなら, メーカーの性格上, GPS ターゲット警告を含むレーダー機能に力を入れたほうが得策のような気がします。 個人的には, ミキシングに対応した上で RW939si 並の警告を行うようにして, その上で FM111si 的な表示モードが追加されると便利かな?と思います。 通常は指定したスケールか 500m くらいで表示して, ターゲットが近づいたら自動的に拡大表示すると…。
3 回に渡って いろいろと書いていますが, これらは あくまでも「低機能ながら曲がりなりにも NH3T-W55 という HDD ナビと, SG-350P→S900i→RW939si といった中堅クラスのレーダーを使い続けてきた」人間が書いた感想ですので, 念のため。 少なくとも YPL430si が想定している購買層ではないです, 絶対。 (笑) 特に, RW939si 使用の影響は絶大で, これが無ければ「何も疑問を持たずに仕様を受け入れ」ていた不満点が かなり存在していたことでしょう。
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