VMware Workstation 6 の Direct3D とホスト環境...
なんとか 3DMark2001 SE 辺りは動作するようになった VMware Workstation 6 の Direct3D 機能ですが, ソフトによって動作したりしなかったりと, まだまだ不安定なのが実情です。 というわけで, 手元に転がっている 2・3 のソフトを試してみることにしました。 テストのために時間を掛けて GB 単位のソフトを複数インストールするのも無駄ですので, 製品版ではなく体験版を使うことにします。
と, その前に, まずは DynaBook G7/X19PDEW で Direct3D が無効となっている理由を探ってみることにしました。 根本的な答えであれば「OpenGL 2.x に対応したハードとドライバーを使用した上で, 基本的にハードを使う設定とすること」という条件がクリアーできていないからなのですが, もう少し細かい部分を知りたいところです。 何も理由については言及してくれないメッセージログは使えませんが, となれば本家のログを参照…というわけで, 早速見てみると…:
mks| GLUtil_InstallExtensionLists: Missing extension GL_ARB_fragment_program
mks| GLUtil_InstallExtensionLists: Missing extension GL_NV_texture_shader
mks| Warning Could not load glBindRenderbuffer extension.
mks| GLUtil_InstallExtensionLists: Missing required extension GL_EXT_framebuffer_object
mks| Msg_Post: Warning
mks| [msg.glBackend.initFailed] Failed to construct OpenGL rendering backend. The 3-D features of the display card will be disabled.----------------------------------------
と仰っています。 GL_EXT_framebuffer_object のみが致命傷というわけですが, となると GeForce では 6000 系以降でないと下駄を履いてもダメということで, 手元で可能なのは dynabook SS LX/290DK と Satellite TXW/69AW のみと, 経験則どおりの結果となっています。 ……そのまま過ぎて面白味に欠けますが, LX/290DK で当初ダメだったのも, これで納得がいきます。 Microsoft 版 WDDM ドライバーは「DirectX ありき」ですから OGL 方面は弱いでしょうし, XP 版ドライバー (出荷状態の東芝版。) は ForceWare で言えば 5x か 6x 系に当たる古いものですから…。 94.24 なら使えそうな気がします。
さて, 本来の目的である簡易動作検証です。 まずは, Direct3D にはとらわれずに「この辺りが動作してくれると, 古い PC を引っ張り出さずに済みそう」といった面々, AOK (上の画像) と Diablo II です。
さすがに, この辺りは特に問題なく動作します。 …が, 実際には LX/290DK (Pentium M 740 + GeForce Go 6200TE) では使い物になりませんでした, 特に AOK が。 反対に Satellite TXW (Core 2 Duo T7200 + GeForce Go 7600) ではサクサク動作します。 3DMark でもそうでしたが, 古いものであってもゲームをしたいのであれば, 物理的だろうが論理的だろうがマルチプロセッサーが必須のようです。 マルチメディア系もご同様。 開発は…, 個人的にはリアルタイム性を必要としないので, 大丈夫そうですね。(笑)
お次は DirectX 8.x 系。 Pia♥キャロ動作検証版の魔女アラIIと, けよりなです:
まずは DirectX 8.1 の『けよりな』ですが, VMware 6.0 は DirectX 8.x 相当という話もありますので, 問題なく動作しています。 上記の Diablo II 等も, そうでしたが, 動作さえするのであれば, 実機の DynaBook G7 よりも動作が軽いです。 突然死さえしなければ, G7 が寿命を迎える前に, 十分仮想環境化が行えそうですね。(^^;) 一方の魔女アラIIですが, こちらは DirectX 9.0c + Direct3D というパターンです。 が, 8.x レベルの機能しか使いませんので, VMware 5.x 辺りでも動作していたものです。 これが動作しないと気分的に悲しくなる (後退している感じがしてしまう。) ところですが, VMware 6.0 では何の問題もなく動作します。
ついでに, VMware 上で動作させる予定も必要性もない DirectX 9.0 + Direct3D の『Wiz Anniversary』と『プリリン』を試してみましたが…。 さすがに動作しませんでした。 前者は VC++ のランタイムがお亡くなりになりますし, 後者はお亡くなりになったりはしませんでしたが, メッセージウインドウが表示されず操作不能なので, 暴走と変わりません。 グリグリ動くゲームでなくとも, DirectX 9.x 世代はダメのようです。(笑)
Jun.6,2007 追記
GL_EXT_framebuffer_object ですが, ForceWare の Release 75 以降で対応しているようです。 XP 環境であれば 94.24 等が使えそうですし, Vista 用なら最初から対応していることになりますね。 GeForce 6 以降である必要はありますけれど。
Jun.9,2007 追記
GPU 方面では, 全般としては GeForce FX 以降, それと GeForce4 Ti が GL_EXT_framebuffer_object に対応しているようです。 となると, ノート方面では, FX は良いとして, GeForce4 4200 採用 PC であれば可能かもしれませんね。 当該機を持っていませんので, 試しようがありませんけれど。 >Direct3D
Sep.9,2008 追記
VMware が 6.5 へマイナーバージョンアップし, ホストも Satellite WXW/78DW へ更新されましたので, いくつかのソフトの動作状況を調べてみました。
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