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<公開:Oct.3,2008 最終更新:Oct.7,2008>

■ VMware Player 2.5 Build 118166


[VMware Player 2.5 のスナップ]

・VMware Player 2.5 について

 フロントエンドが異なるものの VMware Workstation 6.5 と同一の実装形態となっていることから, VMware Player 2.5 においてもピクセルシェーダー 2.0 を搭載しての Direct3D 正式対応と Unity モードが目玉機能となっています。

・ホスト環境等

 メイン環境である Satellite WXW/78DW で利用しています。 VMware Workstation 6.5 には VMware Player が付属しインストールも されますので, 今回は それを使用しています。 従って, 単体品とは異なる部分が存在するかもしれません。

 VMware Player は無償で提供されていますが, その名前のとおり作成済み仮想 PC の実行専用ソフトで, 新たに仮想 PC を作成することはできませんし設定変更等も行えません。 が, 設定ファイルでの指定は基本的に有効なので, 空のダミー仮想 PC や既存の仮想 PC を用意しておけば わりと Workstation に近い感じで使用することが可能となっています。

 余談ですが, VMware Player 2.0 以降をインストールする際の注意点としてリムーバブル可能デバイス等の自動再生機能があります。 ホスト・ゲスト双方でのインストーラー同時実行等による混乱や誤操作防止のため当該機能が無効化されるのは周知の仕様ですが, その際の設定方法がポリシー関係レジストリーの変更という特殊なものとなっています。 しかも, その項目がコントロールパネルや設定ツール等では変更できない…どころか, テクニック集などで情報に上ることすらないマイナーな設定だったりします。 さらに, Player のアンインストール時に設定の復元されないケースが多々あります。 なぜ このような方法を採っているのかは謎ですが, はた迷惑な設定と言えるでしょう。

・ゲスト PC 環境

 フロントエンドこそ異なるもののゲスト PC の仕様や実装は VMware Workstation 6.5 と同じですので, Ver 7 のゲスト PC が VMware Player 2.5 のネイティブと言えます。 Ver 7 では, 一部 PCI デバイス (Player 本体のメニューで有効・無効が指定可能なもの。) のゲスト PC 側でのホットプラグ対応や VMCI 周りの改良等が行われています。 それらの新機能や若干の制限に目を瞑れば Ver 4 以降のゲスト PC も扱えますし, Ver 6 であれば (少なくとも当該レベルの機能として) 制限は存在しないものと思われます。 実体が VMware 6.5 と同一ですから VMware Tools がインストールされたゲスト OS 等も問題なく動作します。

 一方, フロントエンド側で処理されるスナップショットについては VMware Player では機能しません。 スナップショットの更新を伴う設定は無視され, 仮想ディスクのカレントファイルに対する変更についての適用・破棄 (最終のスナップショットへ戻る。) のみ機能します。

 不具合としては, Ver 7 のゲスト PC であれば設定ファイル (.vmx) が Unicode 化されたことから大丈夫ですが, Ver 6 以前のゲスト PC については設定ファイル内で非 ANSI 文字が使われていると問題が発生します。 (不正な .vmx と見なされゲスト PC を開けない。)  仕様変更を伴ってしまいますので旧版ゲストについては対応されそうにありません。 (ホストの) サウンドデバイス等が直接指定されている場合には注意が必要となります。 当然ながら, この問題は (VMware 6.5 等を使って) Ver 7 で作成したゲスト PC を Ver 6 以下へダウングレードする場合も該当します, 念のため。

・ゲスト OS

 VMware Workstation 6.5 で動作するものであれば VMware Player 2.5 でも実行が可能だと思われます。 ただ, 作成済み仮想環境の使用を前提としているので, 新規インストールを行おうとすると苦労するかもしれません。

 基本的には新型 OS への対応が行われているわけですが, VMware Player 1.0 に対してであれば Windows Vista のホスト・ゲスト双方への対応が目玉と言えるかもしれません。 x64 へも対応していますが, 『x64 には VT が必要』といった点に少々注意が必要です。 Windows XP や Office 等のアクティベーションについては, Ver 7 のゲスト PC へのアップグレードを行った場合に発生する可能性がありますので, その辺りを考慮 (一旦発生すると元に戻しても認証が必要。) した上でアップグレードを行う必要があります。

 手元の環境に限っての話ですが, Windows 95 など古い OS については, ゲスト PC を Ver 7 へ更新, 若しくは作成した場合に正常起動しなくなるケースがありました。 その点を除けば, VMware Player 2.0 で NT 3.51 が使えなくなった点を除いて大きな変化はないようです。

・描画周り

[3DMark03 on VMware Player 2.5]

 Direct3D 以外の部分では, Windows Vista, Windows XP Pro, Turbo linux 10 Desktop, Ubuntu 8.04 LTS といった OS 辺りで VESA VBE による表示が可能となっているなどの向上が図られています。 一方, VMware Player 2.0 以降大きく変更されたのが 3D 方面です。 ピクセルシェーダー 2.0 方面への対応に伴い, 今回 2.5 において ついに Direct3D への正式対応が行われました。 ただし, 設定ダイアログは存在しませんので手動で設定を行う必要があります。

 その 3D の有効化に際しては, VMware Player 2.0 以降では OpenGL 2.x をハードウェアで要求するものとなっています。 また, 設定上でもハードを使用するようになっていないとダメで, それらがクリアーされていない場合は, 仮想 PC の起動時に門前払いを食ってしまいます。 (3D 機能が強制的にオフとなる。)  従って, ホスト側の条件がクリアーされていない限り 3D 機能を使用することは出来ません。

 正式対応を謳っただけあって右上画像のように 3DMark05 や 3DMark03 といったベンチマークが概ね正常動作するようになっています。 対応状況は VMware Workstation 6.5 と同様ですので, 詳細については そちらを参照すると良いでしょう

 なお, Direct3D が有効となるのは Windows 2000 以降の NT 系 OS です。 元々区別する必要が あまり無い…ということで Win2k や Vista, x64 でも動作しているわけですが, 正式に対応を謳っているのは Windows XP のみです, 念のため。 ゲスト PC の 3-D 機能であれば, Win2k 以降の NT 系 OS と Linux について正式対応しています。

 ちなみに, DirectX 9.0c という時点でアウトですが, WDDM ドライバーではありませんから Windows Vista で使えるのは Basic だけです。 Aero は使えません。

[Oct.7,2008:追記]

 かなり Direct3D 対応ソフトが動作するようになった VMware Player 2.5 ですが, 個人的には GeForce Go 6200 (64MB) 相当といった感覚です。 ある程度は動作するものの少々大物になると すこぶる重くなる, メモリー不足が祟って正常描画されなくなる, …といった辺りが似ています。 (^^;;  一部, 純粋に動作の おかしいままである点が残念ですね。 が, 『改悪』を避けるため あえて RC から手を付けなかったのでしょう。

 上のほうで書きましたが, VMware Player 2.0 においてホスト要件として OpenGL 2.x への対応が課せられるようになりました。 その中でも最重要事項で最大の壁ともなっているのがフレームバッファーへの対応です。 昨今の GPU であれば全く問題とならないわけですが, 一昔 (二昔?) 前の GPU では この点が意外と高いハードルとなってしまいます。 もちろん NVIDIA で言えば GeForce FX くらいになれば対応しているわけですが, ForceWare Release 75 以降のドライバーでないと OpenGL の当該機能である GL_EXT_framebuffer_object には対応していません。 そして当時の PC に適用されている Windows XP 等のドライバーは 5x や 6x 系であることが意外と多いのでした。

・サウンド

 VMware Player 2.0 では 強制 SB16 化の呪文が使えなくなっていましたが, 2.5 で再び使用できるようになりました。 ちなみに, 呪文は以下のとおり:

sound.virtualDev="sb16"

 ただ, 強制 SB16 化の呪文が有効なのは SE を含む Windows 98 のみです。 Windows 95 や NT 4.0 ではボリューム調整が全く利かず…, といいますか正常にポートへ出力されていないようです。 レベル無関係で出力され下手をするとスピーカーを含む出力周りを破壊する可能性がありますので, Win98 以外で使用してはいけません。 Win98 の場合であっても自己責任で。

 従って, 基本的には ES1371 系へ移行することになりますが, 移行した場合に問題となるのは MIDI デバイスです。 Win9x 系など古い OS を対象としたソフトで頻繁に使われているものですが, ドライバー付属のソフトウェア MIDI が ぶつ切れとなってしまいます。 特に VMware Player 2.5 では S-YXG 100 Plus 等のソフトウェア MIDI でも ぶつ切れとなってしまっています。 SB16 化が再び使えるようになった Windows 98 を除いた Win9x 系 OS については, MIDI を諦めるしかないのかもしれません。

 なお, Windows 2000 以降の NT 系 OS については, WAV 等と同時再生が行われるような場合であっても MIDI の再生で問題が発生することはありません。

・ネットワーク

 設定ダイアログのようなものは存在しませんが, vmnetcfg.exe を始めとしたツール等が存在しますので, 特に苦労することなく設定が可能です。 速度の向上等は引き続き行われているようですが, 元々かなり速い VMware である上にホスト環境が貧弱であることから, 体感するのは無理のようです。

・HDD

 HDD 方面については VMware Player 1.0 から仕様等が大きく変わっていません。 なので, 比較的気軽にゲスト PC のバージョン変更が行えます。 ただ, HDD の話ではないのですが, 実体が同じ VMware Workstation 6.5 の Build 99530 (β2) において, VMware Workstation 2 の頃から一度も発生していなかった『VMware と CD 革命 Virtual の相性問題』が発生していました。 幸い RC 以降では発生していないのですが様子見は必要でしょう。

 VMware は版を重ねるごとに『I/O コマンド要求を早々に直接ホスト側のドライバーへ投げてしまう』傾向を強めていて, その点は VMware Player 2.5 でも変わりがありません。 CD 革命 Virtual の仮想 DVD/CD は SCSI 接続となっているのですが, それに対して (手元の) ゲスト PC の CD は IDE 接続となっています。 従って IDE から SCSI への翻訳が発生するわけですが, どうやら高速化の関係で一部の処理を最適化しすぎたのか, おかしなパラメーターで SCSI ドライバーを呼び出す状況に陥っていたようです。 そのため FastCdmp.sys 内で特権レベルのエラーが発生し, 有無を言わさずホスト側のシステムがブルーサンダーを吐く結果となってしまうのでした。

 先に書いたとおり RC では改善されているわけですが, 処理の方向性自体が変わるわけではありません。 最適化 (高速化) が進めば進むほど相性が問題になってくるでしょうから, 可能であればホスト側とゲスト側の接続方法を合わせておいたほうが良いのかもしれません。

・EMM386

 VMware Player 1.0 以降ずっと対応していた EMM386 ですが, 2.5 では, MS-DOS (+ Windows 3.1) 環境を除いて使用できなくなりました。 従って, Win9x 系のインストール時には『インストールの途中で手動の EMM386 無効化』が必要となります。 これを行わなかった場合, 若しくは EMM386 が有効となっている既存環境を (VMware Player 2.5 上で) 起動しようとした場合には, 起動途中でハングしてしまいます。 UMA は諦めたほうが良いでしょう。 EMS については CONFIG.SYS での記述が無くとも Win9x が自動でフレームを確保してくれます。

・VMware Player のインターフェイス

[Unity モード]

 VMware Player 2.5 において追加された機能として Unity モードがあります。 VMware Fusion をお使いの方には おなじみのものですね。 右画像を見ると何となく感じがつかめるかと思いますが, 要はゲスト側 OS のメニューや動作プログラムを直接ホスト側にシームレスで表示することで, ゲスト PC の存在を感じさせないようにする機能です。 そう言った意味では, いずれゲスト側のメニューが直接ホスト側に組み込まれることになるのでしょう, …実現されればですが。

 問題となるのは Unity モード時の速度低下ですが, 通常は あまり感じないもののゲーム方面など Direct3D が有効となっているソフトでは顕著で, 『当社比 1/5』といった かなりの速度低下を伴ってしまうようです。 ノートパソコンの Core 2 Duo T7500 程度では あまりに非力で Unity モードは根本的に無理…ということなのでしょう。 もっとも, Unity モードを使ってまでゲームをプレーする必要はありませんけれど。

 細かい部分では, ゲスト PC のハードウェアアクセスを示すアイコンのデザイン変更が行われ, 表示についても VMware Workstation 6.5 と同じステータスバー相当位置へ変更となっています。 おそらく VMware 6.5 に合わせたのでしょう。

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