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VMware 上で動作した DirectX 使用ソフト (DirectX のバージョン別)『今日の出来事』ページ, 2008 年 9 月 4 日の記事で VMware 上での動作を確認したことのあるソフト (の抜粋) を一覧したのですが, 一応 VMware Workstation 6.5 のページから辿れるものの少々検索しづらい (文中にリンクが紛れてしまっている。) でしょう…ということで, こちらにも載せておくことにしました。 さすがに『そのまま』ということはなくて, 少々構成変更を行ったり「『今日の出来事』ページの VMware 関連記事でネタとしたものくらいは…」とソフトを少々追加したりしていますが, 基本的に内容は同じで特に目新しい情報は存在しません, 念のため。 ほぼ同じ情報についてソフトが最低限動作する VMware のバージョン別に分類したものを『VMware 上で動作した DirectX 使用ソフト (VMware のバージョン別)』ページに纏めてあります。 ・ホスト環境等2008 年初頭からメインに就任した Satellite WXW/78DW です。 概要は, Core 2 Duo T7500, 4 GB (3 GB) メモリー, NVIDIA GeForce 8700M GT (256MB), Windows Vista Ultimate SP1, …といった感じですので, 能力については推し量ってください。(笑) VMware Workstation 6.5 (同梱の VMware Player 2.5 を含む。) を使用していて, ゲストは基本的に Windows XP MCE 2005 SP3 ですが, 一部 Windows XP Home Edition SP3 や Windows 2000 Professional SP4 といった例外が存在します。 VMware Workstation 6 で行われた OpenGL 系での内部処理共通化によりハード要件でのハードルの高さが VMware 6.0 以降と VMware Workstation 5.5 までとは大きく異なっています。 同時に, VMware 6.0 以降, 特に VMware 6.5 では Direct3D への対応度が大きく向上してもいるわけですが, 実用度という点では少なくとも現状は『?』という気がします。 短期的には『DirectX 10.0 と WDDM への対応 (要は Windows Vista の Aero への対応。)』という目標が存在する (であろう) わけですが, 現在の大きなオーバーヘッドを伴った構造では対応したところで意味のないような気がします。 (実質使い物にならない。) それがゲーム等のアプリではなく OS の基本機能として使われるだけに…。 VMware Workstation 7 では無理でしょうが, VMware 7.5 か 8.0 辺りで VT-d への対応化が始まるでしょうから, 『ホストと同じハードのドライバーが用意されているゲストでしか使えない』といった仕様にしてしまわない限りは, Windows ホストでは DirectX, Linux ホストでは OpenGL と, 再び内部処理が分かれて行くのかもしれません。 ・前段:動作しなかったソフト動作しなかったのは『3DMark99 MAX』と『エヴァベンチ』です。 前者については そもそも Win9x 系でないと動作しませんので, 何かの間違いで Win9x 系での Direct3D 対応化が図られでもしない限り VMware 上での動作は不可能です。 一方, 後者は製品版でも動作しませんでした。 描画がおかしいですしロード画面から (表示のみが) 切り替わらなかったりと不具合満載です。 そして, ESC 等で動作を止めようとすると漏れなく (ゲスト OS が) ブルーサンダーとなります。 GPU やドライバーの対応状況に関係なく機能を使いまくっているのが原因なのではないかと…。 余談ですが, せっかく FINAL REALITY から 3DMark05 まで一連のソフトが動作しているのに 3DMark99 だけが動作しないのは非常に残念です。 (笑) [Oct.13,2008:追記]VMware Workstation 7 動作確認テストへ向けて VMware Workstation 6.5 へも Windows Vista (x86) ゲストを追加しましたので, 3DMark99 Max の動作確認も行えるようになりました。 (笑) ・古い DirectDraw 系 (Direct3D 未対応) ソフトこれらのソフトは Direct3D を使っていませんので, 動作しない場合は DirectX レベル (若しくは それ以前の仮想 PC レベル。) において相当不安定になっていることを示します。 ただ, 当時 (ターゲットが Win9x 系。) のソフトは古い DirectX でないと動作しない場合も多々ありますけれど。 例えば上段画像の『ファーランドサーガ』は DirectX 8.0 以降で動作しない場合があります。 紆余曲折を経て今は DirectX 9.0c 上で動作していますが…。 あと, ゲームに限らず MIDI や CD-DA を多用している点がネックとなるかもしれません。 上述のファーランドサーガでは, 当初は Windows 98 上の『S-YXG 100 Plus』を使用した MIDI で動作させていましたが, ES1371 上での S-YXG 100 Plus (要はソフトウェア MIDI。) が使い物にならず, 今では Windows 2000 上の CD-DA での実行を余儀なくされています。 Direct3D を使用していない DirectX 7.0a 辺りまでの対応ソフトは VMware Workstation 4.5 (4.0 は少々辛いかも…。) でも動作したりしますが, 基本的には VMware Workstation 5 以降が前提となりそうです。 [Dec.14,2010:追記]最近のソフトであっても, 『のーぶる☆わーくす』のように Direct3D/DirectX を使用しない GDI での描画を選択できるものがあります。 ただ, 「Direct3D と同等の描画を, 一生懸命やりくりすることで GDI でも行えるようにしている」タイプのソフトについては, ゲストでの動作は辛いかもしれません。 ・DirectX 7.0 より前のソフトDirectX 7.0 未満ということでハードウェア T&L に未対応という点なども影響しているのだとは思いますが, それ以上に VMware 側の対応度が関係しているのか恐ろしく動作が重いものとなっています。 例えば上段右側画像の FINAL REALITY が (VMware 上では) 3DMark05 よりも遥かに重かったりします。 下段左側画像の Diablo II (Lord of Destruction) も, 一応 DirectX 7.0 同梱ソフトとは言え中身は 6.0 世代ですから, Direct3D ではフルスクリーンの排他モードでも使い物になりません。 この辺りのソフトでは DirectDraw と Direct3D の どちらを使うか選択できるものが多いですから, 画面の質は落ちますが DirectDraw で処理させたほうが数段快適です。 ただし, 動作チェック等を行うものが多いことから, DirectDraw を選択する場合でも VMware Workstation 6 以降が必要となります。 純粋な DirectDraw 対応ソフトであれば VMware Workstation 5 辺りでも動作が可能かもしれません。 Direct3D を使用する場合は VMware 6.0 が最低線となりますが, 安定度を求めるのであれば正式対応を謳っている VMware Workstation 6.5 が必要となります。 DirectDraw で動作する場合については非常に軽いのですが, 下段右側画像の 『Age of Empires II (AOK)』辺りは Core 2 Duo 辺りのマルチコアの CPU でないと使い物になりませんでしたので, この辺りの軽めのソフトを動作させる場合でも (ゲスト PC の設定は ともかく) マルチコアが必須なのかもしれません。 ・DirectX 7.0a 世代のソフトこの世代のソフトでは, 古いものでは内部的に DirectX 6.0 世代の処理を引きずっている場合があるのか予想外に重いものが散見されます。 左上画像の 3DMark2000 も そうなのですが, VMware 上では 3DMark2001 SE よりも重くなっています。 とは言うものの, そのような例外は少数で大抵は問題なく比較的快適に動作します。 これらのソフトでは, DirectDraw 対応と Direct3D 対応の どちらであっても VMware Workstation 6 以降が必要になると思っておいたほうが良さそうです。 (Direct3D 動作の) 安定度を求めるのであれば正式対応を謳っている VMware Workstation 6.5 が必要となります。 ・DirectX 8.0 世代のソフトDirectX 8.0 世代のソフトともなると Direct3D へ統合された API を使用している場合が多いのか, DirectX 7.0 世代と異なり『予想に反して異常に重い』といったソフトは見られませんでした。 それ以外の点については上述されている DirectX 7.0a 世代のソフトと同様で, 基本的には VMware Workstation 6 以降を必要とし, Direct3D 対応ソフトの場合は正式対応を謳っている VMware Workstation 6.5 以降を使用することになると思われます。 DirectX 8.0 世代ということで, ピクセルシェーダーが無条件に使われている場合は VMware 6.5 以降が必要となりますが, 選択可能な場合でも 6.5 を使用したほうが良いでしょう。 ピクセルシェーダーに対応していないことから VMware が返す当該機能の対応フラグはオフとなっているわけですが, ピクセルシェーダーを使用したほうが有利となる一部の処理について内部的にピクセルシェーダー側の処理 (実体はダミー関数なのでしょう。) を呼ぶようになっているのか, 例えば 3DMark2001 GT2 のドラゴンの角や DOT3 Bump Mapping のような本来ピクセルシェーダーに未対応でも正常描画される部分が描画されない…といった現象が発生しています。 ・一部の機能について DirectX 9.0 を必要としているソフトこれらのソフトでは, 画面の拡大や縮小を伴ったスクロール, 特定領域でのクリッピングや座標変換を伴っての複数動画再生, エフェクト, そして それらの透過を伴った重ね合わせ, …といった特定用途のため (だけ) に DirectX 9.0c や Direct3D が必要とされています。 加えて密かにピクセルシェーダーが使われていたりといったケースも多く, 見かけに反して VMware Workstation 6 まででは動作しないものとなっています。 (除く, 下段右側画像の『検証版魔女っ娘ア・ラ・モードII』。) 小出しでしか Direct3D の機能を使わない (もちろん使う以上ソフト自体は最初から Direct3D で動作。) ことと, ピクセルシェーダーなどオーバーヘッドの小さい処理が (たまたま) 多いことから, 総じて VMware 上でも重さが気にならないものとなっています。 一方, この辺りの VMware Workstation 6.5 を必要とするソフトから小さな不具合も発生し始め, 例えば右上画像の『Wiz Anniversary』辺りではセーブ・ロード画面でのサムネイルが黒抜きとなってしまっています。 もっとも, この現象は実機でも GPU やドライバーの版によって発生しますけれど。 [Jun.21,2010:追記]『Wiz Anniversary』のサムネイル表示不具合ですが, ForceWare を 257.21 へ上げたところ解消されました。 ・DirectX 9.0 を必要とする Direct3D 対応ソフトこれらは, アクション系とは比べようがないものの Direct3D を普通に使用している類のソフトです。 その依存度と VMware 内部でのオーバーヘッドが大きい処理の含み具合で動作状況が大きく異なってくる傾向にあり, 依存度の低い『聖なるかな』と『ゆめりあベンチ』以外は比較的動作が重く中には「動いているだけ」と言えそうなものも存在します。 (基本的に) AGP メモリーが前提となっているなど VMware では能力不足に陥ってしまっていて, その辺りも影響して そこかしこで正常に描画されなかったりもしているのですが, そもそもホストで動作させるだろうソフトですから あまり大きな問題とはならないでしょう。 VMware の対応具合や重さなどのチェックに都合の良いのが この辺りのソフトなのですが, ベンチマーク系については『重い・軽いの両極端』といった感じを受けます。 それでも, まずは 3DMark 系のベンチマークで動作確認を行うことになるのでしょう。 ちなみに, VMware Workstation 6.5 では異方性フィルターが使えます。 オーバーヘッドの関係か重さに違いはありませんので, バイリニアよりは こちらを指定しておいたほうが良いでしょう。 [Aug.24,2009:追記]このレベルのソフトの動作には基本的に VMware 6.5 以上を必要としますが, 3DMark06 のような SM 3.0 を使用したソフトの動作には VMware Workstation 7 が必要となります。 [Mar.18,2009:追記]『ゆめりあベンチマーク』は, WDDM 版ドライバー環境で動作させるには VMware Workstation 7.1 が必要となりますので, 他にも そういったソフトの存在することが考えられます。 ・Direct3D 9.0Ex を必要とする Direct3D 対応ソフト[Aug.24,2009:追加 Mar.18,2010:改変]Aero の利用など WDDM 版ドライバーを使用したい場合には VMware Workstation 7 が必要となります。 さらに OpenGL が必要となる場合は OpenGL 2.1 に対応している VMware Workstation 7.1 が必要となります。 (VMware 7.0 では OpenGL 2.1 対応は XPDM 版ドライバーのみ。) ・AGP メモリーが必須となっている Direct3D 対応ソフト[Feb.12,2011:追加]昨今では, 実際に使用している機能とは別に基本部分での要件が高くなっているソフトも登場しています。 『穢翼のユースティア』 (体験版) では, AGP テクスチャーが必須となっているため, 最低でも VMware Workstation 7.1 の WDM 版ドライバーが必要となります。 ・番外:OpenGL 対応ソフト[Aug.24,2009:改変]VMware Workstation 6.5 までは, こと Windows ゲストについては OpenGL に対応していません。 従って, Microsoft 謹製によるソフトウェア処理が行われ信じられないほど重くなります。 むしろ画像の GL Excess 辺りは ひととおり動作しているのが不思議なくらいです。 それに対して VMware Workstation 7 では OpenGL 2.1 に対応していることから, GL Excess も普通に動作します。 [Mar.18,2009:部分改変]なお, WDDM 版ドライバーを使用した場合, VMware 7.0 では OpenGL 1.4 までの対応 (要は MS 謹製のソフトウェア処理であり, 実質未対応。) となります。 OpenGL 2.1 が必要な場合は VMware Workstation 7.1 以降を使用する必要があります。 [Aug.19,2011:追記]x64 環境である dynabook Qosmio T851/D8CR ホストでは, OpenGL 対応ソフトが軒並み動作しなくなってしまいました。 当該ソフトどころか VMware が落ちてしまいます。 (^^;) ・移動履歴[Oct.13,2008]
[Nov.22,2008]
[Aug.24,2009]
[Dec.14,2010]
[Feb.12,2011]
[May.9,2011]
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