1 年と少し前の 2018 年 12 月に Google アカウント管理と Android 版関数電卓アプリを試すために ASUS ZenFone Max (M1) を買ったところまでは良かったものの, そこで脱線してしまい「ローエンド機でゲームは可能なのかしら?」と まともに動作しないのを承知でデレステを試したのが運の尽きだったのか, 気付けば昨年 2 月から今月まで約 1 年の間に 10 台もの Android スマホを買う事態となってしまいました。 Fire HD 8 (第 8 世代) と Fire HD 10 (第 9 世代)) の Fire HD 2 台, それに Apple iPhone 11 Pro を合わせれば 13 台です。 (笑)
…と, ここまで台数が増えると以前書いた記事「手持ち Android 機セキュリティーパッチ的雑感」の追記として書くには少々量が多くなりすぎますので, 別記事として改めて書くことにしました。 いえ, 本当は悲しくなるほどにパッチ方面の動きがないので, 追記で書いてしまいたいところなのですけれども…。 その辺りが 5 年以上前に Android 機から離れる理由だっただけに, 事情が今でも変わらないのは残念ですね。 もっとも, 相変わらずマイナー機ばかり買っているのが一因ではあります。 (^^;)
それはともかく, 今回も巷で既に書かれているような題材は置いておいて, 主にセキュリティーパッチをネタとして簡潔に書いていくこととします。 ただ, その動きがないとなれば書くこともない…という事態に陥ってしまいますので, これまで記事で書いていなかった方面についても少々交えることにしました。 その追加ネタの 1 つとして AnTuTu ベンチマーク (V8) のスコアなども挙げているわけですが, 大前提として押さえておく必要のある点がありますので, その辺りを先に書いておきます。
AnTuTu ベンチマークといえば, Android 機向けベンチマークとしては所謂デファクトスタンダード的位置にあるといっても間違いないほど あちらこちらでスコアが挙げられ比較もされているベンチマークアプリです。 しかし, 前バージョンの V7 までは良かったものの, 現バージョンである V8 が とにかく不安定なのでした。 元々ちょこちょこと小アップデートを重ねていたのが V8 では さらに頻繁となり, それで不具合が解消されれば良かったものの, 「あちらを直せば今度は こちらが動かず」と, どの不具合も一向に直る気配がありません。
実際, 今回扱う機種でも半分以上が正常計測できていない有様ですので, AnTuTu のスコアについては「傾向くらいは把握できるもののスコア自体は参考値にすらならない」という前提でお願いします。 あと, 私はベンチマーク用環境を構築してのスコアには全く興味がありませんし意味がないとも思っていますので, 毎度のことながら普段使う環境そのままで計測を行っています。 裏タスクでカスペルスキーさんがガンガンに動作していたりもしますから, 当然ながらスコアは かなり低くなっています。 巷で見掛けるスコアとの差も ある意味参考になるかもしれませんね。
そうそう。 ベンチマークといえば全機種で使用する版を統一するのが当然と言えます。 なので, ここでも本来なら統一したいところだったのですが, 上で書いたとおり頻繁にアップデートを繰り返す上に, それが災いして「全機種で正常動作」という状況を得ることが出来ませんでした。 いえ, それ以前に V8 になってから一度も正常動作したことのない機種が複数あったりしますけれど…。 (^^;)
というわけで, 比較的状況がマシだった V8.1.7 で基本的に統一しています。 ただ, その当時未だ購入していなかった機種や当該版で深刻な不具合の生じていた機種については V8.2.2 を使用しています。 一応最も信頼できそうな ZenFone 5Z で V8.2.2 と V8.1.7 の差が誤差の範疇でしたので, 比較する分には問題ないと思います。
さて, まずは現 Android 機勢でメイン使用している ASUS ZenFone 5Z です:
「スクリーンショットすらまともに撮れない」バグ付きで半年放置されたり, 昨年 4 月に登場した Android 9 で それは直ったものの, サウンド周りなどで さらに深刻なバグを仕込んだり…と, 何度か お茶目を やらかした経緯はあったものの, その後は安定して動作している感があります。
既に ZenFone 6 が登場してから かなり経ちますので, 当然ながら こちらのパッチ提供頻度は落ちているわけですが, その集大成と言いますか「最後の御奉仕」と言いますか, 昨年 12 月 18 日に上段画像のとおり Android 10 である「JP_100.04.44.108_20191128」が配付されています。 巷の情報によるとアップグレードだけあって不具合も発生しているようなのですが, こと手元の環境に限っては殆ど問題はありませんでした。
そこから既に 2 ヶ月経っていますので, 見捨てられていなければ そろそろパッチが配付されるでしょう…とか書いていたら 2 月 26 日に下段画像のとおり最新パッチの「JP_100.10.107.46_20200130」が配付されました。 2020 年 1 月 5 日なセキュリティーパッチレベルとなっています。 パッチ方面で一番動きのあったのが, この ZenFone 5Z ですね。
左上画像ですが, docomo 系 MVNO 回線な U-mobile SIM を各機種で試してみました。 自宅が地方の さらにド田舎とはいえ曲がりなりにも一応 Premium 4G 圏内 (の端っこ) ですので, モバイル回線のアンテナがフルに立ち通信速度も それなりに高速を維持できる状況となっています。 キャリアーによる確認済み機種でもありますので普通に VoLTE も使用可能…と, モバイル SIM 方面については この状況が基本と言えます。 APN 設定もプリセットされていますので何も難しいことはありません。 SIM を挿して U-mobile を選択するだけです。
ただし Band 42 に未対応なので Premium 4G が有効となっているわけではありません。 それでも 4G+ 表示なのは 2CA と 3CA のどちらかでキャリアアグリケーションが有効になっているのでしょう。 キャリアー販売ではない機種ですから, 何らかの手法で複数バンドを束ねていない限り "+" 表示にはならないはずで, 4G+ になったり 4G になったりする点からも掴み具合に差の出ていることが覗えます。 この辺りは以降の手持ち Android 機でも同じです。
次に中画像ですが, 「メインが iPhone 11 Pro」というわけで, 体感的に そちらと同じような色に見えるよう各機種で設定しています。 そういった意味では ZenFone 5Z/5 は かなり優秀で別段設定を必要としないのですが, やっておいて損はありませんので…。 (^^;) というわけで, 色温度のみ暖色系へ ある程度調整しています。 カラーモードは「広い色域」にしておけば十分で, 下手な有機 EL より綺麗に見えるくらいです。
最後に右上画像ですが, AnTuTu ベンチマーク (V8.2.2) のスコアは 372390 となっています。 最新版 (V8.2.4) は GPU 計測方面がボロボロで計測不能な機種が続出…と比較には不向きでしょう。 ちなみに ZenFone 5Z は全て正常動作するクチで 372903 といったスコアになっています。 V8.1.7 なら 372081 です。 これらの差を「誤差の範疇」ということで片付けられないのであれば, ここや巷の比較記事は無視して全て自身で計測すべきでしょうね。 巷の記事なぞは V8 内の統一どころか全く別スコアとなる V8 と V7 を同列に扱って比較しているくらいグタグタなのですから…。 (^^;)
それはともかく, 全般的な傾向として AnTuTu V8 では UX の「画像処理」が まともに動作しない機種は多いです。 ハングしたり そこまで行かずとも異常値と判断されたり とにかく不安定で, 正常終了しても あまり当該項目のスコアに信頼性はないでしょうね。 なので UX 自体のスコアも信頼性は あまりありません。
その一方で UX の「ユーザーエクスペリエンス」のスコアは意外と総合的な能力を表しているような気がします。 実際, そのスコアのみでの比較が各機種での体感速度の違いとも合っています。 ちなみに ZenFone 5Z では ここが 19104 となっています。 あ, そうそう。 書き忘れていましたが画像をクリックすると各詳細スコアを含めた等倍サイズの画像が表示されます。 (^^;)
お次は SoC ダウングレード版 5Z と言えそうな ZenFone 5 です:
フラグシップ機のシリーズではありますが, 「ゲームをするような機種ではない」という点が影響しているのか, パッチ方面については常に 5Z より遅れる傾向にあります。 なので, こちらは未だ Android 9 なのですが, 昨年 12 月 19 日に「JP_16.0615.1912.115」が登場したのに続き, 5Z と同じく 3 日前の 2 月 26 日には最新である「JP_16.0615.2002.120」が配信されていて, ここ 2 回は 5Z と同じタイミングでの配信となっています。 2020 年 2 月 1 日なセキュリティーパッチなので, それに限っては こちらが 5Z より先行していることになりますね。 Android 10 は…出たとしても 5Z の数ヶ月遅れなので, まだまだ先のことでしょう。
左上画像ですが, 基本的に 5Z と同じと言えますから何の問題もなく お気楽モードで U-mobile SIM が使えます。 VoLTE の表示がないのは「たまたま」です。 ちなみに壁紙は CANON PowerShot G1 Pro で近所の八重桜を撮ったものです。 発売当時ですから何年前になるのかしら? 考えないほうが良さそうですね。 (笑) 続いて中画像のカラー設定ですが, こちらも 5Z と基本的に同じハードとなりますので, 設定も これまた同じになります。 そういった意味では ZenFone 5 は使いやすいですね…「何も考えず 5Z と同じ」が通用しますので。 (^^;)
右上画像ですが, AnTuTu V8.1.7 のスコアは 173313 となっているものの, 見てのとおり赤色表示の異常スコア扱いとなっています。 もちろん その原因は UX の「画像処理」です。 ハングするなどはしなかったものの, 内部計測の結果にバラツキがあるなどしたのでしょう。 ユーザーエクスペリエンスのスコアは 15257 です。
続いてはシリーズ末っ子の ZenFone 5Q です:
同じ ZenFone 5 シリーズではありますが, フロント (自撮り用) カメラが 2 レンズと少々毛色の異なる当該機です。 それが災いしているのか人気がないのか, パッチの提供頻度は 5Z/5 に比べて低いと感じます。 とはいえ今のところは見捨てられることなく, 2019 年 12 月 14 日には「JP_16.0610.1911.89」が配信されています。 2019 年 11 月 1 日なセキュリティパッチレベルなので, 数日前までの 5Z と同じですね。
左上画像ですが, こちらも 5Z/5 と同様何の問題もなく楽ちんモードで U-mobile な SIM を使えています。 VoLTE も可能ですし 4G での感度も変わりありません。 5Q は Band 19 未対応なのですが自宅周りで使う分には影響していないようです。 一方の中画像…。 5Z/5 より鮮やかさに劣る液晶なのは仕方がないとして, それ以上に青色の強く出る辺りは気になってしまいます。 さらに, 5Q では色調の調整を行えませんので, 仕方なくブルーライト軽減フィルターを常にオンとしています。 これだけでも随分顔色の良い絵となります。 (^^;)
続いて右上画像ですが, AnTuTu V8.1.7 のスコアは 123954 となっていますが, 見てのとおり ZenFone 5 同様 UX の「画像処理」のスコアが異常扱いとなってしまっています。 当該値が 9732 と HiSilicon Kirin 980 な nova 5T より高いくらいなので, 「高すぎる」と判定されたようですね。 ユーザーエクスペリエンスは 10889 となっていて, この辺りのスコアになると実際の体感としても処理の重さが気になってきます。
ASUS 組の最後はローエンド機の ZenFone Max (M2) です:
1 年以上経ってからストレージ容量の異なった別グレード品を出したりしただけあって, 流石に前作の ZenFone Max (M1) のような「発売から 4 ヶ月後に一度パッチを配信しただけで そのまま販売終了」といったことはありませんでした。 しかし, とかく このシリーズはパッチ提供が遅れる傾向にありますので, あまり お勧めしません。 もちろん「サブ目的で 1 年もすれば買い換え」といったような前提であれば「有り」です。
そんな Max M2 ですが, 発売から半年の放置プレーを経て 2019 年 9 月 4 日に Android 9 が配信されました。 なんと それが初パッチです。 (笑) 最新は 2019 年 10 月 22 日の 16.2018.1910.52 で 2019 年 10 月 5 日なセキュリティーパッチレベルとなっています。 これが 2 つめのパッチで それから 4 ヶ月放置されているわけですから, やはり この方面に限って言えば Max シリーズはダメダメですね。
左上画像ですが, U-mobile SIM については ZenFone だけあって Max M2 でも何の苦もなく使えます。 VoLTE も可能ですが, ZenFone 5 シリーズに比べると電波の掴みが弱いと感じます。 なので, この画像でもアンテナが 1 本少なくなっています。
続いて中画像ですが, ZenFone 5Q 以上…どころか相当強く青色が出る Max M2 なので何らかの設定は必須なのですが, 残念なことに これまた 5Q 同様設定項目がありません。 なので, 仕方なく M2 でもブルーライト軽減フィルター…つまり読書灯を常時オンとしています。 青い顔の血色が多少なりとも良くなるだけで随分見栄えは変わるのです。 (笑)
さらに右上画像ですが, 119459 というスコアになっているものの, Max M2 では AnTuTu V8 で正常計測を行えません。 版に拘わらず UX の測定中にハングします。 結果ユーザーエクスペリエンスのスコアがハングした時間に比例して低くなり, 画像処理のスコアも正常判定で計上されるものの全く信頼性のない値となっています。 そのエクスペリエンスの値は画像では 5 となっていますが, 実際の体感からすると 5Q と同じ 10000 くらいのような気がします。 ただ, ローエンド機だけあって裏タスクには弱いので注意が必要ですね。
ベンダーが変わって HUAWEI 勢…まずは HUAWEI nova 5T です:
買ったのが年末ですので それ以前の状況は判らないのですが, 2020 年 1 月 16 日に最新である EMUI 9.1.0.201 (C635E2R1P1) が配信されています。 2019 年 11 月 1 日なセキュリティーパッチレベルで, 今のところは これ一度きりですね。 1 月下旬に HUAWEI が公式ページで製品リストを挙げつつ「数週間以内に Android 10 を提供する」と謳いましたが, おそらく米国と日本には提供されないことでしょう。 されたとしても米国だけでしょうね。 あれは あくまでもアフリカ諸国や欧州といった主要販売地域 (で未だ配信されていない地域) での話だと思います。 逆に Android 10 が配信されたとしたら…, このタイミングでは「HMS のみで GMS 未対応」の可能性は低くないと思います。 (^^;)
左上画像ですが, HUAWEI 機は比較的日本向けにも ちゃんと対応していますので, プリセット設定により普通に U-mobile SIM を使えます。 VoLTE も可能で画像上端の「HD」アイコンが VoLTE を指しています。 一方の中画像…。 ZenFone 5Z/5 同様かなり鮮やかに表示されるものの, 若干緑がかった感じになってしまいますので色温度調整でマゼンダ方面へ色調を振っています。 つい最近まで手持ち多くの機種と同様オレンジ方面へ振ってあったのですが, それだと より緑が強くなってしまうことに漸く気づきました。 (笑) 通常と鮮明の どちらにするかは好みで決定することになりますが, 「通常」のほうがサークルでの色調変更の差を感じやすいかもしれません。
右上画像ですが, AnTuTu V8.1.7 でのスコアは 337764 と流石のスコアとなっています。 巷の数値 (36~37 万) より低いのはカスペルスキーさん等が動作しているからで, 裏タスクの影響を受けやすいのは Kirin 系 SoC の常と言えそうです。 その一方でユーザーエクスペリエンスが 20518 と ZenFone 5Z より高い辺りは これまた HUAWEI 機の傾向で, 「通常の使用においては同列他機種よりも快適ながら, ゲーム等になると裏タスクなどの影響を受けやすい」という実際の体感とも一致しています。
あ, 次の P30 lite も そうですが, ことゲームアプリに限っては HUAWEI 機…といいますか Snapdragon 系以外の SoC は鬼門ですので御注意を。 特にデレステは その傾向が強いので頭に置いておかないとダメです。 (笑)
Nov.15,2020 部分追記
Android 10 へのアップグレードが行われ GMS も引き続き使えているのですが, その一方で発売から僅か半年強の 2020 年 6 月末でグローバル版 (日本向け) についてはパッチが提供されなくなったことから, 9 月に退役させています。 中華スマホは「中華スマホ」…ひいては Android スマホ…ということなのでしょう。
続いては HUAWEI P30 lite です:
米国による制限の影響を受けたものの, 結果論としては本来の発売予定日から 10 日遅れの 6 月 4 日には Amazon が販売を開始し翌 5 日に入手できましたので, 「予想以上に長く使えている」と言えそうな P30 lite です。 nova 5T と違って こちらは頻繁にアップデートされる印象があって, ここまで 1・2 ヶ月中には必ず配信が行われています。 最新は画像のとおり 2020 年 1 月 17 日に配信された EMUI 9.1.0.312 (C635E4R1P5) で, セキュリティーパッチレベルは 2019 年 12 月 5 日となっています。
P30 lite についても「2 月以降に Android 10 を提供」と HUAWEI は謳っているのですが, nova 5T と同じく米国と日本…特に後者へは提供されることがないでしょう。 されても HMS のみだと思います。 米国が今回は 45 日と半分の期間で猶予を伸ばしてきましたので, 次の期限での状況を踏まえて態度を決めるのでしょうね。
まずは左上画像…。 nova 5T と同様プリセット設定により普通に U-mobile SIM を使えます。 VoLTE も可能で 4G+…つまりキャリアアグリケーションも有効となっています。 HUAWEI 機では明確に「CA が有効時に "+" 表示」と定められていますので, Band 42 へ未対応だろうと何れかのバンドを使用して高速化が図られていることになります。
続いて中上画像ですが, nova 5T ほど緑がかることがありませんので多くの機種と同じくオレンジ方面へ色調を振った色温度調整を行っています。 さらに, そちらのほうが色味が良いと感じられることから, 鮮明モードではなく通常モードを選択してもいます。
次に右上画像…。 AnTuTu V8.1.7 でのスコアは 155805 と ZenFone 5 より少々劣るスコアとなっているのですが, それ以上にエクスペリエンスの値が 11177 と随分低くなっているのは気になるところです。 nova 5T もそう…と言いますか, Kirin SoC はフロントアプリでの体感速度が高くなる傾向にあるのですが, Kirin 710 辺りになると それでカバーできないほどの頻度で裏タスクの影響を受けてしまうのかもしれません。 実際, デレステでのタップ抜けが そのような感じですし…。 (^^;)
ベンダーが変わって OPPO Reno A です:
OS のアップグレードを行わないことで定評のある OPPO ですが, その一方でパッチは比較的継続して配付される印象があって, つい昨日は 2 月 28 日にも最新パッチである「ColorOS 6 CPH1983EX_11_A.18」が登場していて, パッチレベルは 2020 年 2 月 5 日となっています。 前回のパッチ配付が昨年 12 月 25 日だったので, 今のこのペースが続くのであれば「2 ヶ月ごと」といった感じかしら?
Android 10 の登場は期待できないのかもしれませんが, せっかくの独自拡張である ColorOS なのですから, ダークモードへの対応は行って欲しいですね。 それでないと有機 EL なディスプレーが却って仇になってしまいそうです。 同じ独自拡張の Xiaomi 機や ZenFone 辺りは Android 9 でも対応しているわけですし…。
左上画像ですが, 日本向けの専用機種として登場したわりにはプリセットが存在せず, 自身で設定しないと U-mobile SIM は使えませんでした。 その一方で設定さえ行えば VoLTE も 4G+ での接続も可能となっています。 電波の掴みは ZenFone Max (M2) と同じく少々弱い印象を受けました。 続いて右から 2 枚目の画像…。 有機 EL だけあって発色が良く特段設定を要しないのですが, やっておいて損はありませんので, 画像を見てのとおり色温度を目一杯暖色系へ振っています。
さらに右上画像…。 AnTuTu V8.1.7 のスコアは 189173 と Snapdragon 636 な ZenFone 5 に毛の生えた程度しか高くありません。 その大きな原因となっているのが 64367 という CPU スコアの低さで, 詳細を含めて Kirin 710 と同じスコアになっています。 その意味では「GPU 強化版 Kirin 710」といった感じですね。 (^^;) 一方のエクスペリエンスは 13479 と ZenFone 5 より低いのですが, 実際の体感速度は逆に Reno A のほうが上となっています。 ベンチマーク的には CPU 方面の低さが影響しているのでしょう。
ベンダーが変わって Xiaomi のサブブランドである Redmi K20 Pro です:
中国国内向けモデルである Redmi K20 Pro ですが, グローバル版のファームウェアーを焼くことで似非 Mi 9T Pro として使えるようになります。 ハードやソフトの違いが「対応バンドの違い」といった感じで各種に表面化しますので, どれだけ頑張っても同じにはなりません。 (笑)
それはともかく OS 的見かけとしては「Mi 9T Pro」に化けていますので, Mi 9T Pro 用のパッチが そのまま振ってくることになり, 入手時点で既に登場済みだったことから, 買ったその日である 1 月 24 日には最新パッチである Android 10 ベースな「MIUI V11.0.3.0.QFKINXM」を適用できています。 セキュリティーパッチレベルは 2019 年 11 月 1 日なので「遅い」とまでは言えないでしょう。 つい 3 日前までは ZenFone 5Z/5 も そうでしたし…。
まずは左上画像…。 Redmi K20 Pro は…と言いますか Mi 9T Pro を含め とにかく対応回線バンドが悲惨で, docomo 系回線ですら Band 1 しか使えない有様となっています。 なのでアンテナも 2 本止まりですし 4G+ にもなっていません。 逆に「使えるだけマシな環境」と言えるくらいです。 さらに左から 2 枚目の画像を見てのとおり, Xiaomi 機には ろくにプリセットが存在しませんので, 当然ながら U-mobile 用の設定を自身で追加する必要があります。 その上キャリアーの確認を経ていないので VoLTE は出来ません。 システム設定書き換え方面という手段はありますが, その筋以外の方には お勧め出来ません。
右から 2 番目の画像ですが, 有機 EL なので設定は必要ないのですが一応オレンジ系へ色温度を振っています。 そして右上画像…。 現状最強クラスの Snapdragon 855 だけあって, カスペルスキーさんなどが動作したままであっても なお AnTuTu V8.2.2 のスコアが 436563 という高い値になっています。 ちゃんとベンチ用の環境を拵えると 47 万を超えてきます。 なのでユーザーエクスペリエンスも 19902 と高いスコアになっていて, 体感速度も それを裏付けています。 ただ, 相性や筐体サイズの違いからデレステの快適度は ZenFone 5Z のほうが上でした。 (^^;)
続いて Xiaomi ブランドのカメラ特化な Mi Note 10 です:
グローバル版としては日本での発売前に比較的頻繁にパッチが登場していたようです。 その一方発売以降は年明けの 1 月 14 日に「MIUI V11.0.7.0.PFDMIXM」が登場したのみとなっています。 Android 9 のまま「MIUI 11」になっているところからすると, もしかしたら Android 10 は出てこないのかもしれません。 日本での販売が芳しくなかったようでもありますし…。
もっとも「発売日直後の Amazon での価格乱高下などの状況」「自身も遭遇した不良品などの遭遇率」「それらへの対応を求められた際の Xiaomi の対応の拙さ (スルーされる)」といった漏れ聞こえたり実際に目にした状況からすれば, 「売れなくて当たり前」とは思いますけれど…。 少なくとも Amazon を含めた正規筋で買う人間は もはや居ないことでしょう…少なくとも所謂「中華スマホ」に慣れたユーザーは。 (^^;)
ある意味 Xiaomi 製品については「別 SHOP などの手が入った」商品のほうが安心できると言えます。 もちろん返品やアフターサービスについて「Xiaomi へ直接連絡」となっていないなら…ですけれども。
左上画像ですが, Redmi K20 Pro と異なり ある程度の回線バンドに対応していますので, こちらは普通の回線強度で掴めています。 VoLTE も可能ですが, その一方で 4G+ には ならないようです。 それが影響するほどの速度ではありませんので, 特に問題なしと言えそうではありますけれど。 (笑) Xiaomi なので 左から 2 番目の画像を見てのとおり U-mobile な SIM の設定を自身で追加する必要があります。
右から 2 番目の画像ですが, Redmi K20 Pro と同じくオレンジ系へ色温度を振ってありますが, あちらより緑がかって見えますので, むしろ nova 5T と同じくマゼンダ系へ振ったほうが良いのかもしれません。 あと, 有機 EL にしては若干彩度が低い…と言いますかメリハリが利いていない印象を受けます。 それと, やっぱりラウンドディスプレーは画面の見栄え的に「悪」です。 あの両端の偏光は個人的に許せません。 誤操作の温床でもありますし。 (笑)
続いて右上画像…。 AnTuTu V8.1.7 のスコアが 265265 とミドルレンジの機種としては一段上のスコアとなっています。 エクスペリエンスも 16268 と比較的高めの値で, 実際未だカクついたりと快適とは言えないながら, 曲がりなりにもデレステの 3D リッチが普通に可能…という点が それを物語っています。 同じ 7X0 な SoC ですが Snapdragon 710 とは次元が異なりますので, 特にゲームをするなら同一視すると痛い目を見ます。 一般用途なら どちらでも大丈夫ですけれどね。
その一方で 1 億画素なセンサーを御するには あまりにも非力で, それがカメラ方面での多くのレスポンスに如何ともし難い影響を与えてしまっています。 カメラを重視するユーザーほど深刻な問題で, カメラ特化な機種だけに そのデメリットは大きいと言わざるを得ません。 結果, ゲームをするようなユーザーにも一般を含むカメラを重視するユーザーにも中途半端な印象を与えてしまっています。
日本向けに Mi Note 10 を最初に出したのは失敗でしょうね。 対応回線バンドなどの問題はあれども Mi 9T Pro を出すか, いっそ Mi 10 Pro を待つかしたほうが良かったのではないでしょうか? あんな売り方と対応をしていたのでは「それ以前の問題」でしょうけれど。 (^^;)
ベンダーが変わって最後は Google Pixel 3 XL です:
「最後の投げ売り」ということで 64GB/128GB の別なく 4.5 万で売りに出されていたので, 衝動買いしてしまったスマホです。 一応 ZenFone Max (M2) ではない「本家のピュア OS」を手に入れる…という目的を掲げてはいます。 (笑) それはともかく, 左上画像を見ると判るように「前回のフル充電:295 日前」と 295 日間放置されていたせいで, 初期設定時の起動直後にはバッテリーの残容量がゼロでした。
いえ, ゼロどころか当該画像の 12% まで持って行くのに数時間を要し…と既にマイナス相当状態で, むしろ「バッテリーが死んでいなくて良かった」と言ったほうが良さそうな状況でした。 今回の安売りで手に入れた方の中には本当にバッテリーの死んでいた品に当たった方が有るかもしれません。 (^^;) 幸いフル充電は可能でしたし, その後も何の問題もなく使えています。
続いて中上画像…。 「今更ながらの購入」というわけで初期設定直後のアップデート確認で Android 10 へ上がったのですが, そこから右上画像のセキュリティーパッチレベル 2020 年 2 月 5 日へ辿り着くまで 5 回のアップデートが必要でした。 つまり「Android 9 → Android 10 (9 月 5 日パッチ) → 10 月 5 日 → 11 月 5 日 → 12 月 5 日 → 1 月 1 日 → 2 月 5 日」と都合 6 回も行う必要があったわけで, この「全パッチを経由する必要がある」辺りが今から Pixel 3 XL を手に入れるケースでの最大の問題点かもしれません。
…という難点はあるものの「毎月必ずパッチを得られる」点は絶大な威力で, これだけでも Pixel 系端末を選択する価値はあるかもしれません。
左上画像ですが, プリセット設定で何の問題もなく U-mobile SIM が使えます。 4G+ にも切り替わりますし通話も可能と, この方面で苦労することは無さそうです。 さらに中上画像…。 有機 EL ということで設定しなくとも大丈夫なのですが, 一応アダプティブ設定にしてあります。 こちらのほうが若干なりともメリハリが出る分他の (どギツめな) 有機 EL 組との違和感を避けられます。
そして右上画像…。 AnTuTu V8.2.2 のスコアが 317812 と Snapdragon 845 にしては異様に低い数値なのは, 当該画像からも判るように GPU の 104645 という低いスコアが その原因です。 それは何故か…「Terracotta - ヴァルカン」がメモリー不足で実行できなかったからです。 そう「メインメモリー 4GB」という点が当該スマホの全てを ぶち壊しているのでした。 (笑)
いえ, 普通の FHD+ クラスの画面なら それでも問題なかった筈なのです。 しかし悲しいかな Pixel 3 XL は 1440x2960 という WQHD+ クラスのディスプレーなのでした。 要は「ディスプレー解像度を賄えないメモリー容量」だったわけです。 これは通常の利用時も含めて地味に影響を与えているのですが, 致命的なのが このベンチマークだけだったのは幸いと言えるでしょう。 デレステやミリシタは大丈夫でしたが, ゲーム系アプリで問題が発生するかどうかは判りません。 あ, その両ゲーム。 全画面表示は行えませんので, 念のため。 (^^;)
Feb.29,2020 部分追記
全画面表示ですが, ミリシタについては何時の間にか可能になっていました。
…といった感じの 10 台なのですが, 結果論としては「意外と ZenFone 5Z が優秀で言ってしまえば それ 1 台で事足りた」と言える状況だったりします。 (笑) 流石に主なところは全て手に入れてしまいましたから, これくらいで お腹はいっぱいです。 次に買うとしても Android 機は さらに年が明けてからになるでしょう。
一方の iPhone はソフトバンクのターンですが, 前に書いたとおり 2 年ごとの更新を止めましたので今年は お休みで, その代わりに iPhone SE 2 を買うことになりそうです…定価が 50k 未満なら。
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