今月 9 日に Xiaomi が日本市場への参入を発表しました。 総合家電らしく炊飯器なども参入第 1 弾組として投入されたわけですが, その中で注目を集めたのがスマホです。 元々一部のユーザーが個人輸入等で入手の上好んで使用していたことから, 「どの機種が投入されるのか?」が最大の関心事だったわけですが, Xiaomi の選択は「Mi Note 10」でした。 「なんで この機種なんだ!!?」といった声も聞こえてきますが, 「カメラ特化 (1 億画素)」といった使えそうなセールスポイントがあったことと, 日本国内での回線バンドに広く対応していた…ということで, 余計な開発費用を必要とせず最小な追加投資のみで投入できる辺りが大きな理由だったのでしょう。 通販 (Amazon) のみの販路からも判るように, 今回は様子見なのでしょうから…。
ともあれ, スマホだけに「1 億画素」の額面を そのまま信じても仕方のないわけですが, その一方で各種レンズを取り揃えてと色々面白そうではあったことから, 先月 OPPO Reno A を買ったばかりではありますが, 表題どおり予約の開始された 9 日当日に Mi Note 10 を発注し, それが 17 日に届いています。 …と簡潔に書いてしまえば すんなり買えたように思えるわけですが, 実際には もう少し笑える事態に遭遇しています。 (笑)
まずは予約ですが, 上述のとおり 9 日は夕方…終業直後の 17 時半前にオーロラグリーンモデルを発注しています。 グレイシャーホワイトも良さそうだったのですが, 実際に見てみないと特にホワイト系はハマったときが悲惨ですので今回は避けています。 納品予定は「12 月 16 日 ~ 19 日」…発売が 16 日なので妥当な線です。 これまでのパターンなら当日か翌日の 17 日には届くことになるでしょう。 …と, そこまでは良かったのですが…。 (^^;)
16 日…。 前日の 15 日に発送メールが来なかったので「ふむ。 フライング販売禁止な発売日当日になってからでないとダメなパターンかしら?」とか思っていたところへ, Twitter などで不穏な噂が飛び交い始めました。 「9 日に予約したのに未だ発送通知が届かない (多数)」「さっき (16 日) 買ったら, (30 分以内で) もう発送通知が来た」といった感じです。 はい? 予約組を差し置いて当日発注組へ先に発送? いや, Amazon 的には十分あり得る話で珍しくもありませんが, 「Xiaomi の正規販売店 (それも Xiaomi の指名する専売店)」を名乗っていて それはダメでしょ?
それだけならまだしも, 16 日の発売日当日だけを見ても 53,000 円~61,000 円の間で提示価格が乱高下しだしたのです。 (笑) ちなみに, 予約時の価格が 61,000 円くらいで, それが早々 58,000 円程度に…さらには 53,000 円レベルまで一気に 5,000 円値下げ…その後乱高下…といった感じです。 もはや滅茶苦茶で事態は完全に「価格ガチャ」です。 買うタイミングにより 8,000 円ほど変わるわけですから やっていられません。 ちなみに, これはグリーンモデルだけの話だったりします。 (^^;)
価格はともかく, どうやら発注し直したほうが早く届きそうなので, 16 日当日は始業前の 8 時半頃に一旦キャンセルの上発注し直しています。 (笑) その結果は夕方に発送で翌日 17 日午前には届いたわけですが (本人は 50 km 彼方にいるので当然ながら家人受け取り。), 16 日の午後には多少なりとも予約組の商品も動き出したようですので, 予約したままと どちらが早かったのかは判りません。 ただ, 16 日の夜でも未だ発送されていない予約組の方がいたのは確かです。
はっきり言ってマーケットプレイスより事態は悪く, Xiaomi は完全に悪手を打ったと言えそうです。 少なくとも今回 Mi Note 10 (グリーンモデル) を予約した顧客は敵に回したことでしょう。 と言いますか, あの乱高下な状況で予約組の最低価格保証は機能したのかしら? それ以前に「(予約組の) 発送タイミングで価格が変動」が可能なのかしら? とりあえず現実的なのは「一律定価」辺りでしょう。 とはいえ「53,000 円の時点で発送されたのに 58,000 円の請求」というのも買ったほうが納得しないでしょうし…。 (^^;) どちらにしろ Xiaomi の正式見解が必要なレベルだと思います。
…といったゴタゴタ話は置いておいて。 (笑)
Xiaomi Mi Note 10 の大まかなスペックですが, Qualcomm Snapdragon 730G 2.2GHz, 6GB メモリー, 128GB ストレージ, そして 1080x2340 有機 EL FHD+ ディスプレー…といった感じになっています。 何と言ってもメイン 1 億 800 万画素センサーを擁する 5 レンズなカメラがウリのカメラ特化機種ですが, そちらについては巷の記事等に任せます。 いえ, カメラ小僧でもない者が何を書いたところで無意味ですので。 (笑) 色々賛否両論で書かれているようですが, 個人的な見解は「晴天時の屋外など 108MP を活かせる場面が少々あれば十分。 その画素数を活かした 2700 万画素モードが本命で, そちらは今後のソフトウェア処理に期待」といった感じです。
そういえば, この機種は外部ストレージが使用不可です。 しかし, 内部ストレージが曲がりなりにも 128 GB ありますので, 108MP でバンバン撮ったり動画を撮りまくったり, Kindle コンテンツを落としまくったりしなければ, かなり粘ってくれると思います。 ちなみに, 自身はメインの Apple iPhone 11 Pro (256GB モデル) でさえ 100GB と使っていませんので, 64 GB では足りなさそうなものの 128 GB もあれば十分だったりします。
筐体ですが, 74.2 x 157.8 x 9.67 mm の 208g と重さはともかく OPPO Reno A と ほぼ同じ大きさとなっています。 iPhone 11 Pro や ASUS ZenFone 5Z と並べてみると こんな感じです:
まずは上段画像ですが, 右隣の Reno A より 1~2 mm 長いものの ほぼ同じ大きさで, 右端の ZenFone 5Z より少し大きく, 左隣の iPhone 11 Pro からは さらに一回り大きくなります。 (iPhone はケース付き。) ちなみに HUAWEI P30 lite は Mi Note 10 と ZenFone 5Z の ちょうど中間に入る大きさ (長さ) です。 そして下段左画像…。 今回買ったのはグリーンモデルなのですが, 見てのとおり裏面もガラス処理されているはずなのに意外と…といいますか全然照明を反射していません。 Reno A や P30 lite のように全体的に湾曲していないからなのですが, 照明の方向が合わないと このとおり随分暗く黒っぽい色に見えてしまうのでした。 カタログや巷記事の画像などから受けるイメージとは全く別物で, この辺りはユーザーによって好みが分かれそうです。
そして, 下段右画像は Mi Note 10 を上から撮ったところです。 筐体裏面が端のほうで湾曲しているのは良いとして, それ以上にディスプレー側が急激に湾曲しているのでした。 これがもう最悪で, 正面から見ると端のほうが (ガラスで) 偏光して違う色に見えるわ, 歪んで字が見にくいわ, しかも指が当たりすぎる…どころか当たってしまうのが常で誤操作のオンパレードになるわ…と, 良いところ無しです。 (笑) 少々持ちやすいのは確かですがデメリットが大きすぎます。
加えて 208g という重さ…重いです…死ぬほど重いです。 350g クラスの Fire HD 8 (第 8 世代) 辺りと同じくらいに思えるほど重いです。 (笑) 大容量バッテリーとのトレードオフなわけですが, その一方で意外とバッテリーの減りは速い印象を受けました。 というのも, 買って初期設定を行って AnTuTu ベンチ等を入れて 1 回ベンチマークを走らせた…といった程度で 50 %→23 % まで減ったからです。 実際の減り具合は別として, Reno A 辺りと変わらないイメージが定着してしまいました。 (^^;)
あ, そうそう。 上段画像の ZenFone 5Z (右端) だけホーム画面上アイコンの並びがおかしいのは, 先日 Android 10 へ上げたところ一部アクセサリーが削除されてしまったからです。 未だ「どれを置こうかしら?」と悩んでいるため, 歯抜けのまま放置されているのでした。
ホーム画面は以下のような感じ:
まずは左上画像。 Android 9 としては至極スタンダードで Reno A 辺りとも変わらない画面なのですが, 「戻る」ボタンが右な逆配置…それ以前に「ボタンが表示されている」という状況に耐えきれませんでした。 (笑) なので, 速攻で右上画像のように「フルスクリーンジェスチャー」へ設定変更しています。 横画面対策に「ジェスチャーの再確認」を有効にするのは良いとして, 普通ならフルスクリーンジェスチャーでは「前のアプリに戻る」も有効にして左右からのスワイプでタスク切り替えを行えるようにするところですが, 何しろ誤操作の温床なラウンドディスプレーなので, ここはオフにしておくのが吉です。 いえ, 説明のとおり本当に「長めにスワイプ」で切り替えなら良かったのですが, これが誤操作レベルの「ほんの少し指が滑る」程度でも切り替わってしまうのですよ。 これでは使えません。 (笑)
OS 方面は以下のとおり:
Android 9 ベースではあるものの Xiaomi 独自となる MIUI Global 11.0.5 が載っています。 比較的最近に夜間撮影などの改善が図られたパッチは登場しているものの, それが反映された版なのかは判りません。 10 月 1 日というパッチレベルからは それより古い印象を受けますが, 少なくとも初期設定時から この 4 日間でアップデートは発生していません。
さて, 毎度ながらデレステを試してみます:
「Snapdragon 710 より全般的に能力の向上した 730 の, さらにグラフィック周りを強化した 730G」というわけで, 「710 に対して どれくらいアドバンテージがあるのか?」を試すのが今回の主旨です。 そのキモは「3D リッチに対する耐性が どれくらい強まったか?」です。 710 な OPPO Reno A では 3D リッチでのプレーは可能ながら, 裏タスクの影響を受けやすくプレーの継続が辛い場面も多々…といった状況でした。 それが多少ながらも改善するのであれば普通に 3D リッチでのプレーが可能になるからです。 ミドルハイ機ながら感覚的にはハイエンド機に近くなるわけで, その違いは大きいですから。
というところで上の画像ですが…見てのとおり, Mi Note 10 も Reno A 同様全画面には対応していません。 「システム自体は可能でもデレステは適用不可」という点も同じで, 全画面を指定しても やっぱり勝手に標準表示へ切り替わってしまいます。 なので, 当然ながらノッチ部分の黒塗りとなった実質 2266x1080 な画面サイズとなります。 比率の関係から背景の左右が黒塗りとなるのは, ZenFone 5Z/ZenFone 5 を始めとした Android 版お馴染みの現象 (仕様) です。 それはともかく, 2D 画面では Snapdragon 845 な ZenFone 5Z と全く遜色なく動作します。
あ, 右側が黒塗りなのは, スピーカー位置の関係で「左側を上にして表示」な設定にしているからです。 先月の記事の時点では そうなっていませんが Reno A 辺りも同じで, こうしないと指がスピーカーを塞いでしまって音が聞こえなくなってしまうのでした。 普段がステレオなだけにモノラルは辛いです。 (^^;)
続いては Live 前のタイミング調整:
まずは左上画像ですが, 調整画面をクリアーした結果は 7 と ZenFone 5Z 辺りと比べても随分小さい値となっています。 ノーツ側処理と音が完全に同期しますので値自体は どうでも良いわけですが, 小さい数字だと より安心感があります。 (^^;) 低スペック機では ±10 辺りの値でも違和感が生じたりしますが, もちろん そのようなことはありません。 一方の右上画像, 今回の主旨であることから お勧めを無視して 3D リッチを選択します。
それでは, 実際に Live を行ってみます:
結論から言いますと, 「730G (=7X0)」というナンバリングから受けるイメージとは裏腹に, 710 な Reno A とは一線を画す, むしろ 845 な ZenFone 5Z に近い体感を得られます。 裏タスクでキャプチャーを撮っていようがカクカクすることなく 3D リッチプレーが可能で, 「下手をすると ZenFone 5Z のほうがカクカクしていたのではないかしら?」と思えるくらいでした。 流石に それは勘違いか状況によるもので 845 並みの動作を期待するべくもないのですが, 少なくとも「ちょっと前のハイエンド機並み」というのは誇張でも何でもない事実のようです。
そして, 9.67 mm という分厚さが逆に功を奏しているのか, 親指プレーの敵でしかないようなラウンドディスプレーにもかかわらず, 上画像のとおり『Stage Bye Stage』マスターを初回でフルコンボ出来るくらいには普通にプレーできるのでした。 正直これは意外でした。 (笑)
さて, 『S(mile)ING!』の Live です:
今回も「AZ Screen Recorder」を使用した動画キャプチャーを行いながらのプレーとなっていますが, 「710 より上」というわけで, FHD レベルは無理として少々大きめな 1560x720 60 f/s を選択しています。 未だ解像度が低めなので FHD 以上の画面で表示するとブロック化したように見えてしまうのは仕方のないところです。 それはともかく, 流石に 845 な ZenFone 5Z のようにはいかないようで少々劣化は激しくなっています。
というわけで, 動画キャプチャーを行いながらの 3D リッチ設定な Live でも, Snapdragon 845 な ZenFone 5Z に比較的近い快適プレーが可能なくらいには動作する…といった結果となりました。 「ミドルハイの 7X0」の範疇に入る SoC ながら, 730G 辺りより上であればデレステくらいは意外と普通にプレーできそうです。
最後にオマケ…:
最初, アクセサリーを使って動画の静止画を撮ろうとしたのですが, 動画を止めると左上画像のように画面中央に再生マークが表示されてしまうのでした。 さらに特定フレームで止めようとゲージを表示させると, 右上画像のように半分くらいがメニュー等で隠れてしまい画面の確認自体行えなくなってしまう始末です。 はっきり言って簡易編集どころか再生ツールとしても使い物になりません。
あと, Xiaomi 機の場合, Xiaomi 謹製のアクセサリー等では必ず宣伝広告が表示されます。 それも画面のあちこちで頻繁に…。 低価格版の Kindle Fire ならいざ知らず「何で 6 万も出して買った機種で宣伝を見なきゃならないのか!?」状況で, しかも HUAWEI 機と同じく通信時には必ず数秒~十数秒のラグが発生します。 もう「何か裏でやっている」としか思えない挙動の上, 広告表示自体が それを肯定していますので, そういった方面では「HUAWEI 製品よりヤバイ」と言えるでしょう。 あの自称「セキュリティ」アクセサリーも怪しいのですが, 残念ながら当該アプリを削除することは出来ないのでした。 (笑)
…といった感じで, Xiaomi Mi Note 10 がカメラ特化であることは確かですが, それを除いても普段使いどころかデレステ辺りであればゲーム用途でも十分使える機種である…と言えそうです。 もちろんハイエンド機ではないのですから, 「845 機並みとはいかない」点は頭の隅ででも押さえておく必要があるでしょう。 その一方で, 先にも書いたとおり Snapdragon 636 な ZenFone 5, 同 630 な ZenFone 5Q, そして 632 な ZenFone Max (M2) といったミドルレンジ機どころか, 710 な OPPO Reno A と比べてさえ一線を画しているのは確かです。
さて, 「OPPO Reno A, Xiaomi Mi Note 10 の 2 つが揃った。 あとは Mi 9T Pro…は回線バンド対応がアレで使い物にならないから, HUAWEI nova 5T か。」 (一体何のフラグ…。 ^^;)
巷の製品で そのようなことは発生していないと思いたいのですが, こと手元に届いた Mi Note 10 については, 汚損だか研磨し損ねだか判らないものの, 開封時の時点で既にディスプレー及び筐体の中央部以外…つまり端全体がカメラ類を含めて激しく汚れてしまっていました:
画像ではカメラ類辺りは大丈夫そうに見えますが, これは単に拭きまくった直後だからで, しばらくすると画像右端 (筐体上部) と同じレベルへ戻ってしまいます。 (^^;) 拭こうが磨こうが洗おうが全く落ちる気配はなく, カメラ類も全滅で撮影結果に影響する始末だったりします。
余りの酷さから, Xiaomi について「製品管理能力皆無」と認定し購入 5 日で半ゴミ箱行きの お蔵入りとなりました。 購入後 1 ヶ月となる 1 月半ばを過ぎたら, 車両用ケミカル用品の あの強烈な柑橘系糊落とし液を試してみようと思います。 筐体もタダでは済みそうにありませんけれど…。 (笑)
あ, 「洗う」といっても丸洗いなどはしていませんよ? それこそ壊れてしまいますので。 (^^;)
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