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今日の出来事 (Apr, 2020)

●Apr.25,2020

Android 機の画面収録機能と「HUAWEI nova 5T とミリシタ」その後...

 利き腕側の右肩を壊したせいで 2 週間遅れの記事となっています。 (笑)

 多くの機種で動画キャプチャー時に内部音声の録音を行えない Android 機ですが, 自身が使用している AZ Screen Recorder については, 比較的最近の版であれば音声ソースとして「Internal」を選択することで内部音声を扱うことが出来るようになっています…アプリの仕様上は。 (^^;)  というのも, 悲しいかな実際には内部音声を指定しても録音を行えないのでした, こと手持ちの機種に限っては。 ものの見事に全滅で, オーディオケーブルを使ったイヤホン端子からの逆入力による内部音声の取り込みも, これまた使える機種がありませんでした。 ASUS ZenFone 5Z くらいは可能であって欲しかったのですが…。

そんな状況もあって いつも無音の動画を上げていたわけなのですが, ふと思わなくとも一部の機種には画面収録の機能が元々備わっています。 なので, 今更ながら それらの画面収録機能を使って動画キャプチャーを行ってみることにしました。 …とは言うものの可能機種全てを試すのは無理なので 2 つに絞ります。 犠牲者は ZenFone 5Z と HUAWEI nova 5T。 選定理由は単純で, 元々 ASUS 機の GAME GENIE による動画キャプチャーは有名どころですし, nova 5T のほうは「Android 10 へ上がって状況が変わったかも…」という興味があったからです。

 というわけで, まずは nova 5T のほうから試してみます。 …と書いたところで梯子を外すかのごとく, nova 5T の画面収録では音声取り込みは行えませんでした。 (笑)  いえ, 手元に真っ当な内部音声込みの動画が残っている以上, 裏技的な方法を使用せずとも可能だったのは確かなのですが, 兎にも角にも今現在行えないのでは仕方がありません。 …というところで救世主が現れました。 それは他ならぬ「AZ Screen Recorder」で, Android 9 時代には出来なかった内部音声取り込みが Android 10 では可能になったのです。

早速ミリシタで『百花は月下に散りぬるを』の MV を撮ってみた結果は こんな感じです:

左が今回 Android 10 環境で撮った動画で, 右は Android 9 時代に外部音声で撮った動画です。 内部音声を取り込んでいるだけあってサウンド周りについては比較以前の問題なのですが, その一方で nova 5T のデメリットが ここでも遺憾なく発揮され, その せっかく綺麗に撮れた音はモノラルだったりします。 (笑)  ステレオ 2 チャンネルなデーターになっているのは, 例のごとく LumaFusion で編集したからです。

それ以上に問題と言えそうなのが撮れた動画のクオリティー低下です。 というのも, どういった理由なのかは不明ですが, 内部音声でキャプチャーを行うと 16 Mbps で撮れなくなってしまうのでした。 自動設定では その半分である 8 Mbps となってしまい (比較して) 観るに堪えない動画が出来上がりますので, 手動で 12 Mbps を指定する必要があります。 結果は見てのとおり…AZ Screen Recorder での 12 Mbps 動画は低クオリティーにしかなりませんから, どうしようもありません。

現在の環境で外部音声取り込みを行うと どうなるかは不明です。 そちらでも同じようなら AZ Screen Recorder の利用は一考したほうが良いかもしれませんね。 それが必要になるほど今後キャプチャーを行うとは思えませんけれども。 (^^;)

あ, そうそう。 『百花は月下に散りぬるを』での Snapdragon 系 SoC 以外での描画不具合は, 何時の間にか直っていたようです。 上の画像でも, 舞台中央の円い窓内でグレースケールのテクスチャーが多数生じていた不具合が, 左側の画像では見られなくなっているのが判ると思います。 (普通はクリックして要拡大表示。)

 それとは別に, ミリシタ特有の問題なのか, 内部音声の取り込みを行うと「開始 7~8 秒辺り」など特定位置に必ずノイズが入ってしまうのでした。 それも「最大ボリュームで 0.1 秒程」という超特大ノイズが…。 (^^;)  なので何らかの手段でノイズを除去する必要があります:

幸い LumaFusion は音声のみの別編集が可能ですので, 左下画像のようにノイズ部分の音声をバッサリ切り取った上, その両側にフェードイン・フェードアウトを入れています。 ちなみに当該部分のボリュームをゼロ (-90 dB) にするだけではダメでした…悲しいことに。

なお, 音声を別編集にするとトランザクション部分の音声が除かれますので, 右上・右下画像のように音声を その部分まで拡張した上で手動でフェードイン・フェードアウトを入れています。 あと, 録音レベルが高すぎるので音声のマスターレベルを -10 dB 下げたりもしています。 それでも海美の掛け声が振り切ってノイズ化していますけれど…。 (笑)

この巨大ノイズ…。 聞こえない程度に収まってはいますが iPhone 11 Pro で撮った動画の元である画面収録機能で撮ったオリジナル動画にも入っていますので, 諸悪の根源はミリシタだと思います。 ざわついている観客の音声ループ処理に隙間が生じているのでしょうね。 それが動画キャプチャーの負荷で表面化したのでしょう。 もっともミリシタ上ではノイズが表面化していませんので, 言ってしまえば相性問題だと思います。

 さて, お次は ZenFone 5Z です。 先に書いたとおり ASUS 機には GAME GENIE というゲーム特化の機能が搭載されています。 ライブ配信なども行えるのですが, それを行えるなら当然可能でしょう…というわけで, 録画の機能も もちろん用意されています。

見てのとおり右下から 2 番目の「録画」アイコンをタップするだけの簡単手順です。 画面上に録画時間が常時ポップアップ表示されて「げっ!!」と思ったりしますが, 幸い それが動画に入り込むことはありません。 …もっとも, それが負荷に繋がっているようではありますけれど。 (^^;)

GAME GENIE でデレステ『Great Journey』の MV を撮った結果は以下のとおり:

左側が ZenFone 5Z の GAME GENIE を使って撮った動画で, 右側は Apple iPhone 11 Pro によるものです。 GAME GENIE も圧縮率が意外と高いので, LumaFusion を経由して出来上がった動画は少々ブロック化の激しいものとなっています。 圧縮率の高さは負荷の高さにも繋がっていて, ZenFone 5Z 側の動画は動きの滑らかさに波が生じていて, それと同時に高負荷の箇所でフレームレートの低下も発生しています。 もっとも, iPhone の iOS 12 時代に比べれば随分マシですので, これだけのクオリティーで撮れれば十分でしょう。

あ, そうそう。 GAME GENIE も随分録音レベルが高いので, こちらも音声のマスターレベルを -12 dB しています。 似たような下げ具合ということは, Android 機と iPhone 機の違いが影響しているのかもしれませんね。

一方右側は iPhone 11 Pro の動画…。 LumaFusion のエンコード処理が 2.0→2.1→2.2 と どんどんアホになっているのか, 出来上がる動画のクオリティーが下がってしまっています。 iPhone XS 以降のアスペクト比には対応していないわけですが, 2.0 を使ったほうが幸せになれそうな気がします…そこまではしませんけれど。 (^^;)

 以上, 一部の機種では元々の搭載機能若しくは外部アプリを使用することにより, 内部音声込みの動画を得られることが分かりました。 AZ Screen Recorder によるものは未だ難有りではあるものの音なしに比べれば遙かにマシですし, GAME GENIE のほうは…これくらいで撮れるなら十分でしょう。 自身に限って言えば ZenFone 5Z がメインですので, これからは GAME GENIE で動画を撮ることになりそうです。

●Apr.11,2020

手持ち HUAWEI 機と Android 10...

 先月書くはずだったのですが, 動きが見られないわ, いざ動き出しても手持ちのスマホに順番が回ってこないわ…と, 気付けば 1 ヶ月も経ってしまいました。 それはともかく…。 (^^;)

 米国による制裁問題を抱えている HUAWEI ですが, その一方でサクッと引導を渡してしまえるほどの状況に至っていないのも事実と, 2019 年 5 月から最初の猶予期間 90 日は良いとして, その後も 8 月, 11 月, 年が明けて 2 月, そして 3 月…と, 4 度も期間を延長するに至っています。 その一方で制裁強化を匂わせるのと連動してか, 2 月と 3 月では猶予期間が 45 日と それまでより半減しています。 とは言うものの, 結果論としては「1 年普通に使えた」ことになるわけで, そういった意味ではユーザーにとって有り難い経緯と言えるでしょう。

そのような中で HUAWEI も GMS からの脱却を図る方向へ進みつつあるわけですが, こちらもサクッと Google と手を切るわけにもいかず, GMS を組み込みようのない新機種は ともかく, 既存機種の新色バージョンを出すなど GMS 対応機も販売を継続する状況となっています。 やや辛いところなのは否めないですけれども…。 となれば問題となるのが OS の版です。

HUAWEI P30 lite が発売された 2019 年 5 月 24 日 (もっとも, 制裁絡みで例えば Amazon であれば実際に発売が開始されたのは 6 月 4 日ですけれども…。) であれば Android 9 は普通だったわけですが, nova 5T が発売された同年 11 月 29 日にもなると, どちらかと言えば Android 9 は既に時代遅れで「頭から Android 10 が載っていて当たり前」と言われても仕方のない頃合いなのでした。

その辺りは HUAWEI も判っているのでしょう。 当初から Android 10 へのアップグレードを確約していましたし, 年が明けてからは機種ごとの配信予定日も公開しています。 手持ち組なら P30 lite が 3 月 25 日, nova 5T が 3 月 31 日というように…。

 そのスケジュールどおり そのまま Android 10 へ上がれば話は簡単だったものの, 「そうは問屋が卸さないぞ!!」と立ちはだかるのが例の制裁です。 折りも悪く 2 月に行われた再延長の期限が 3 月 29 日というオマケ付きです。 結果, Android 10 へのアップグレードには いくつかのパターンが想定されるのでした:

  • 猶予が切れ Android 9 か 10 日かに因らず GMS を使えなくなる最悪のパターン。
  • HUAWEI が見限って Android 10 では GMS を切ってくる。 これまでどおり使うには 9 に留めておく必要があるものの, 自動的若しくは強制的にアップグレードされたりすると目も当てられない。
  • 米国の匙加減が影響して Android 10 で GMS を使えなくなる。 被る状況は一つ上と同じ。
  • Android 9 か 10 かに因らず引き続き GMS を使える最良のパターン。 Google 側の方針が素直に適用されるなら このパターンで, 結果論としては ここに落ち着いた。

一番上のパターンは避けたいところですが, 「既存のものを対象とした猶予」である以上, 切れてしまえば どうしようもありません。 これは残り 3 つのパターンであったとしても同じで, そういった意味では最悪 5 月半ばに その状況へ陥ることになります。 例のコロナウイルスの影響から 3 月末での X デーは避けられましたが, その一方でコロナウイルス絡みで一層中国との確執が強まりましたから, 次の X デーは避けられないかもしれません。 ただでさえ制裁強化を謳っていたトランプ大統領ですし, その辺りを反映しての猶予期間半減でも あったのですから…。 もっとも, 実際の X デーはコロナウイルスが落ち着いてからになるでしょう。 今は それどこではありませんから。

 さて, 手持ち機種での Android 10 配信状況ですが, まずは HUAWEI nova 5T です:

配信予定日の 3 月 31 日から遅れること 2 日, 4 月 2 日に Android 10 である EMUI 10.0.0.196 (C635E2R1P1 patch3) へ上がっています。 セキュリティーパッチレベルは 2020 年 2 月 1 日なので そんなものでしょう。 1 月 20 日頃に謳っていた「数週間以内」が嘘ではなく, 単に状況が折り合わなかったと言うことですね。

上でも書いたように Android 10 でも無事 GMS は有効なのですが, アイコン類のみならず操作体系も Android 10…と言いますか Android オリジナルの お作法へ引きずられてしまったせいで, EMUI としては却って使いづらくなってしまった感があります。 ちなみに, デレステは Android 9 時代より安定していて, 意外と普通にマスターでフルコンボを狙えます。 もっとも, ASUS ZenFone 5Z 辺りと比べると「まだまだ不安定」の一言で終わってしまいますけれども…。 (^^;)

 続いては HUAWEI P30 lite です:

配信開始日は 3 月 25 日だったのですが, 一向に Android 10 の降ってくる気配はなく, 結果として 10 日以上経った 4 月 7 日になって漸く EMUI 10.0.0.190 (C635E3R1P3 patch01) へ上がっています。 nova 5T と順序が逆になってしまったこともあって, 「もういいや」と使用ランクを下げてしまいました。 (笑)  いえ, 元より「1 ヶ月の間に順次配信」だったわけですが, それならそれで旧版用のパッチくらいは提供してくれないと, 待たされるほうは堪ったものではないです。

nova 5T も同じなのですが, 使用時間が少ないからなのか巷から漏れ聞こえてくる「バッテリーの減りの早さ」は感じられませんでした。 むしろスリープ状態での保ちが良すぎるくらいで, フル充電後も暫く電源を繋いでいたりすると, その後 2 日ほど電源なしで放置しても 100% 表示のままだったりします。 (^^;)

 …といった感じで手持ちの 2 台とも無事 GMS が有効のまま Android 10 へ上がりました。 しかし, 米国絡みの状況は依然予断を許さず…どころか却って厳しくなりつつありますので, 引き続き推移を見届けることになると思います。

Nov.15,2020 追記

 Android 10 へのアップグレードが行われ GMS も引き続き使えているのですが, その一方で nova 5T なぞは発売から僅か半年強の 2020 年 6 月末でグローバル版 (日本向け) についてパッチが提供されなくなったことから, 9 月に退役させています。 中華スマホは「中華スマホ」…ひいては Android スマホ…ということなのでしょう。