引き続き「タイトル間違いではありません。」 (笑)
昨年末から先週末に掛けて, ローエンド機の ASUS ZenFone Max (M1), ミドルレンジ機の ASUS ZenFone 5Q, そして ASUS ZenFone 5 と 3 台のスマートフォンで「デレステ」や「ミリシタ」が どれくらい動作するのかを試しました。 その結果は, 「巷の評判どおりダメダメだった ZenFone Max M1」, 「要設定ながら意外と普通にプレーできた ZenFone 5Q」といった辺りまでは納得できるものだった一方, 「ZenFone 5Q よりも快適度が低いという期待外れの ZenFone 5」という「なんだかなぁ~」といったものもあったわけですが, まあ, 「Qualcomm Snapdragon 630 よりも性能が良い」と言われる Snapdragon 636 を搭載しているとはいえ, ZenFone 5Q の 630 が 2.2GHz なのに対して ZenFone 5 の 636 は 1.8GHz と 2 割近くもクロックが低いことから, 元々優位性の主張を懐疑的に思っていた自身としては, 逆に納得できる結果だったとも言えるでしょう…悲しいことですけれども。 (^^;)
ともあれ, Snapdragon 660 のクロックを下げるなどダウングレードしたものが Snapdragon 636 であるだけに, この調子では 660 にも期待できそうにありません。 もちろん, クロック差が ほぼなくなることもあって, 確実に ZenFone 5Q 辺りよりは良好な結果を得られるでしょう。 しかし, その差は恐らく期待したほどではないでしょうから, 言ってしまえば「大同小異」でしかありません。 そのためにハイ側ながらミドルレンジ機を もう 1 台追加投入しても得られるものは殆どなさそうなので, これ以上ミドルレンジ機を試すのは止めました。 どうやら「ゲームをするならハイエンド機を買え」という巷の評判は, 自身によるテストでも真だったようですね。
「それならば, この際そのハイエンド機を試してみよう」というわけで, 19 日に発注して 20 日に届いたのが表題の ASUS ZenFone 5Z です。 ええ, 「3 月半ばに」買うとか下の記事で書いていたわけですが, 「後で買うなら今買っても同じ」と速攻で買っています。 (笑) 大まかなスペックは Qualcomm Snapdragon 845, 6GB メモリー, 128GB ストレージ, そして 2246x1080 Super IPS+ 液晶…と, SoC やストレージを除けば ZenFone 5 と何も変わりません。
なので, 当然ながら見た目は ZenFone 5 と そっくりで筐体も全く同じです:
左上画像を見てのとおり そっくりです。 下の記事を読んだ方なら区別できると思いますが, ちなみに左の黒筐体なのが ZenFone 5Z で右のシルバー筐体は件の記事でネタにした ZenFone 5 です。 あとでも触れますが, ZenFone Max M1 と 5Q の ちょうど中間という大きさで, iPhone XS/X より一回り大きく, もはや音ゲー親指派には限界の域に達しています。 もちろん滑りまくる筐体も同じなので, 何らかのケースを使用しないと遠からず落っことして破壊することでしょう。 ええ, 当然ながら付属のケースはダメダメなので使えません。 (笑) ともあれ, 製品としては「Snapdragon 636 を 845 へ上げた ZenFone 5」といった趣ですね。
一方の右上画像ですが, インストールしたアプリは今回も同じで, アイコンの見えている Kindle, MX Player Pro とデレステ, ミリシタ, グラブル, そして Kaspersky といった面々です。 アプリやデーターを SD カードへ逃がせないクソ仕様は外と同じですが, Kindle がアプリ側の独自機能で SD カードへコンテンツを逃がせますし, 5Z は内蔵ストレージが 128GB なので多少ながら余裕はありそうです。
それでは実験開始です。 四度 (よたび) デレステに御登場願います…いえ, 願ったのですが…:
ここで絶望する結果となりました。 見てのとおり, 一連のネタで買った ZenFone 4 台の中でフラグシップであるはずの 5Z が一番ゴミでした。 スクリーンショットさえまともに撮れないとか, 目が点になりました。 (爆) 何のことはない, ZenFone 5Z の 2246x1080 といった画面サイズにシステムが対応できていないのです。 「ZenFone 5 では対応できている」にもかかわらずです。 実は ZenFone 5 と 5Z は同じ Android 8.0.0 ベースの OS でありながらも, その ZenUI としての版は割と大きく異なります。 その辺りもあって, どこかで別機種のコードが紛れ込んだのでしょうね。 それはともかく, 何を どう設定しようが横画面である限りはノッチ部分の欠けた 2159x1080 のサイズでしか撮れません。 縦画面では 1080x2246 で撮れるにもかかわらずです。
「よくぞ こんなバグを仕込めた!!」と感心するレベルなのは置いておいて, よもや発売当時からということはないと思いたいですが, 少なくとも今の版が登場したであろう 10 月下旬からの 4 ヶ月間は放置されているわけなので, スクリーンショットを ある程度でも重要視せざるを得ない使用法をするのであれば, ZenFone 5Z は「3000 円の最廉価中華スマホ未満のゴミ」と認定しても構わないでしょう。 (笑) それくらいアホなバグと放置具合ですから…。 アプリレベルで不具合が生じるのは仕方のないこととして, いくら問題の多い (らしい) 全画面モードとはいえ, システムレベルで不具合を出すのは怠慢でしかありません。
…と, ここに至り ZenFone 5Z への忠誠度は ほぼゼロとなり記事を書く気も殆ど失せてしまったのですが, この記事のためだけに買ったようなものなので, 仕方なく続けることにします。 (笑) というわけで, ここから先は Live 以外が標準モード, Live だけは全画面モードで撮ったものとなります。 前にも書きましたが, 標準モードで動画を撮ると周りの黒い額縁動画となってしまいますので…。
さて, 気を取り直してデレステです:
要設定ながら意外と普通にゲームをプレーできたミドルレンジ機の ZenFone 5Q に対して, 「カタログスペックやベンチマーク結果では かなり向上するらしい Snapdragon 636 を搭載した ZenFone 5 で どれくらい変わるのか?」と試した前回の結果が上で書いたとおりでしたので, 「ハイエンド機が iPhone XS/X/8 に対して どれだけ善戦するのか?」といった辺りを確かめるのが今回の趣旨です。 ハイ側のミドルレンジ機が期待外れだったので, ハイエンド機へ方針転換したわけですね。 (笑) とはいうものの, XS に対しては 4 割強, 8 に対しても依然 6 割強の価格でしかない ZenFone 5Z ですから, 対等以上を望むのは無理というものでしょう。 そういった意味での「善戦」です。
まずは 2D 画面系の上画像ですが, 標準モードな表示のせいで ZenFone 5Q 未満の画面サイズとなってしまっています。 5Q が 2160x1080 なのに対して 5Z の標準モードは 2159x1080 と同等なのですが, エッジのカーブが緩い分大きく角は欠ける形となりますので, 得られる情報量が かなり少なくなってしまうのでした。 こと横画面で使用するアプリに限っては 5Q 未満の画面サイズとしてしか使えないわけで, スクリーンショットの大バグのせいで全画面を利用できないことによる大きなデメリットと言えるでしょう。
続いては Live の前のタイミング調整:
まずは左上画像ですが, 調整画面をクリアーした結果が 14 と, 値自体は ZenFone 5 と ほぼ同じになっています。 5 も そうでしたが, ノーツ側処理と音が完全に同期しますので, 言ってしまえば値自体は どうでも良いわけで気にする必要がないわけですけれども…。 (^^;) 一方の右上画像, 今回はハイエンド機なので初期値として標準を勧められようが何だろうが 3D リッチ設定です。 そうしないと iPhone 勢との比較になりません。
それでは, 実際に Live を行ってみます:
ZenFone 5 と同じ筐体なので 6 インチクラスとはいえ親指プレーでも比較的フルコンボを狙いやすい訳なのですが, さすがに『咲いて Jewel』 1 回目即フルコンボとは行きませんでした。 ええ, 途中で筐体を持つ指が滑り, それで親指のタップ位置がずれて BAD 判定となってしまいました。 (笑) なので, 今回も大人しく MASTER 入門曲の『S(mile)ING!』を選択することにします。
というわけで, 『S(mile)ING!』の Live です:
今回も裏タスクでの動画キャプチャーを行うことから, 定番ソフトの「AZ Screen Recorder」を使用するわけですが, これまでの 1440x720 30 f/s 系ではなく, iPhone XS に合わせるべく 1922x924 60 f/s の設定となっています。 本来は 1920x923 なのですが, 件のアプリは偶数ピクセルしか指定できませんので。 …というわけで, かなり裏タスクの負担は高くなっているのですが, 特に表タスクへ影響することはなく快適にプレーすることが出来ます。 強いて言えば「30 フレームに対する 24 フレームのアニメ」といった感じで, 若干流れの悪いイメージがあるくらいですね。
それにしたところで iPhone XS/8 を持っているからこそ判る程度で, そうでなければ殆ど気にならないと思います。 巷では「ゲームをするなら iPhone」と言われたりもしますが, ことデレステやミリシタに限って言えば iPhone に拘る必要はなさそうです。 少なくとも ZenFone 5Z レベルで動作する Snapdragon 845 (以上) な機種であれば, 好みで選択すれば良いでしょう。
そのキャプチャーですが, さすがに高解像度な分負荷が高くなるのは避けられず, ZenFone 5 に比べると多少なりとも潰れる結果となっているようです。 とはいうものの, 上画像を見てのとおり遠景でも この程度で, それこそ動画で観る分には全く気にならない程度で収まっています。 音なしとはいえ, この点に関しては iPhone 勢は太刀打ちできていません。 あ, もちろん「自身の使用環境での話」ですけれどね。 こちらが音なしで 320MB なのに対して あちらは音ありで 100MB ですから, その分潰れまくるのは仕方のないところでしょう。
中景やウエストショットレベルになってくると より潰れなくなるのは必然なのですが, その一方で「2246x1080→1922x924」の変換によるものは避けられないらしく, それによるノイズの発生などは ZenFone 5 よりも多くなっています。 静止画で見れば…の話ですけれども。 それはともかく, 左上画像 117 コンボ目でのキャラの肌の色に凄く違和感を感じたのでした…これは記事の最後で触れます。
サイズ変換による影響は単体キャラなどウエストショットでも変わりません。 もっとも, キャラが大きい分潰れていることさえ気付かなかったりしますけれど…。 そして右上の動画…。 先にも書きましたが, 3D リッチ設定で さらに高解像度でキャプチャーしているにもかかわらず, ブロック化が殆ど気にならないものとなっています。 そして不思議なことに, 1922x924 60 f/s だろうが 1498x720 30 f/s だろうが音ありだろうが音なしだろうが, 出来上がる動画のサイズは 300MB 前後なのでした。
恐らくカスタム設定なサイズだと, 例えば 1920x1080 60 f/s だとか特殊ながら一定に近いデーターで記録されるのでしょうね。 カスタム設定ではない画面サイズどおりでキャプチャーしている ZenFone 5Q では 110MB と全く異なる結果になっていますから。 もっとも, その 5Q は iPhone XS と同じように潰れていますから, サイズを採るかブロック化の少なさを採るかですね。 個人的には「2 分半で 300MB 超えはちょっと…」といった感じです。 (^^;)
というわけで, 両者を手元で比べれば差異はあるものの, ZenFone 5Z レベルの Snapdragon 845 機であれば ほぼ快適にデレステを 3D プレー可能と解りましたので, ご同様のアプリ…ということで今度は「ミリシタ」に御登場願います:
デレステ同様全画面設定なのでノッチ部分の欠けた画像しか撮れないわけなのですが, ミリシタはノッチやナビゲーションバー部分を避けて各アイテム類が配置されますので, 問題の発生することはありません。 見方を変えれば「限定した箇所しか使えない」ので一長一短なわけですが, ゲームだけに それで まともにキャプチャーできなくなるくらいなら, こちらのほうが遥かにマシ…以前に比較すること自体無意味でしょう。
メイン画面などの (キャラの) 3D 表示は, ZenFone 5Q や 5 と同じく頭から高解像度表示されます。 この辺りは大して負荷が掛かるわけではありませんから, 外との差は感じられません。 逆に ここで感じられるようでは困ります。
ZenFone 5 で多少慣れたとはいえ親指派に 6 インチクラスが厳しいのは変わらず, 6MIX までは楽勝でも, MILLION MIX でのフルコンボは やっぱり無理でしたので, ここでも AUTO PLAY の御世話になっています。 そして, デレステ同様綺麗めな動画キャプチャー結果となっています。 さすがに動きの激しい分, こちらでは それと気付く程度には潰れていますけれど…。 表タスクがリソースを奪うミリシタですから仕方のないところでしょう。
…というわけで, Qualcomm Snapdragon 845 な ASUS ZenFone 5Z では, さすがにハイエンド機だけあって, デレステ・ミリシタ共々快適にプレーが可能でした。 それを目的とした記事なので ここでは比べていますが, 「iPhone が~, Android が~」とかは気にせず好みの機種を選択すれば良いと思います。 ただし, キャプチャー方面の大バグだけは大悪です。 これが存在する限り ZenFone 5Z はゴミです。 (笑)
ここからは余談です。 ZenFone Max M1, ZenFone 5Q, ZenFone 5, そして ZenFone 5Z と 4 台続けての購入となりましたので, その 4 台を並べてみました:
左から ZenFone 5Q, 5Z, 5, そして Max M1 です。 4 台並べると一層小さく感じる Max M1 ですが, それでも iPhone XS より大きかったりします。 それはともかく, 5 や 5Z にもルージュレッドが欲しかった…。 いえ, たとえ出ても買いませんけれど。 (笑)
そして上でも書いた色の違いですが…:
左上画像は ZenFone 5, 右上画像が ZenFone 5Z, 左下画像は iPhone XS, そして右下画像が その 3 つを 1/3 ずつ並べた合成画像となっています。 3D 軽量と 3D リッチという設定の違いでパネルの色が大きく異なっているのは別としても, 肌の色などが各デバイス…特に ZenFone 5 で大きく異なっているのでした。 右下の合成画像だと判りやすいのですが, iPhone XS, ZenFone 5Z, ZenFone 5 の順で彩度が低くなっているのですが, その一方で黄色掛かった色へ変化しています。
昔と異なり今の Android 機ではブルーカット等の設定が撮った画像に影響することはありませんので, 何故黄色くなるのかは謎です。 もっとも, iPhone XS と その他では使用ソフトが異なりますから, 結果が異なっても仕方がないわけですけれどね。
さて, さすがに ZenFone 5Z くらいは何かに使わないと勿体ないですので, Win 10 な Miix 2 8 の代わりに職場用として暫く鞄にでも常駐させてみることにします。 筐体は小さいですが画面自体は 6.2 インチと昔使っていた Galaxy Note よりは大きく, その後使っていた 7 インチタブレットに近いノリで使えそうですから…。 あ~でも, それで可能なら「iPhone XS でも変わらない」となってしまいそう…。 (笑)
May.12,2019 追記
ZenFone 5/5Z の Android 9 環境で発生しているデレステの不具合ですが, ZenFone 5Z についてはゴールデンウィーク明けに配布され始めた JP_ZS620KL_90.11.162.58_20190424 で少なくとも手元の環境では不具合が解消されています。 なので, Android 9 へ上げて現在不具合に遭遇している方については, アップデートすると幸せになれるかもしれません。
Oct.23,2019 追記
デレステの動作が 5.0 で重くなったからなのか, Android 機全般でタップ抜けが発生するようになりました。 ZenFone 5Z は影響が小さいものの, 低スペック機では影響が大きく, ZenFone Max M1 では再び (実質) プレー不可となってしまいました。 それとは別に 5Z 固有の問題として, 何かの拍子にサウンドが殆どノイズのみとなってしまい, 半分ゲームにならなくなる現象が発生しています。
一旦この状況に陥ると, 基本的にアプリを再起動するしかありません。 偶然復帰することもありますが, 音を完全に無視して目押しのみでプレーし続けるのは辛いと思います。 何故かは別として ZenFone 5 より不安定な印象が強いですね, 5Z は。 (^^;)
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