VMware Workstation 6.5β2 e.x.p Build 99530 公開...
VMware Workstation 6.5β2 が 24 日 (現地時間 23 日) に公開されましたので, 当日ダウンロードを行い昨日まで 5 日間ずっと格闘していました。(笑) 格闘内容はともかく, まずは改善点など…とは言っても, 個人的に Unity Mode は興味がありません (使うことがない。) ので, Direct3D 方面に限定されるわけですけれど…。 いえ, Direct3D も頻繁に使用するわけではありませんが, それくらい取り上げませんとネタがなくなってしまいますので。 (^^;)
まず, 地味ながらも意外と貢献度の高いと思われるのが, カーソル表示の改善です。 Build 91182 までは Direct3D 方面のサーフェス上で頻繁にカーソルが ちらついていましたが, Build 99530 では解消されています。 「ちらつき」と書いていますが, 普通の ちらつきと異なり この場合の「ちらつき」とは, 「VMware が決定しているカーソル表示の際の描画領域全体が一瞬黒抜きとなる」というものです。
これは, 処理が追いつかず前処理の初期化若しくは XOR 計算した段階で描画されてしまう…といった単純なものではなく, Build 91182 ではピクセル シェーダー 2.0 の描画不具合にも繋がっていたものです。 解消されているわけですから, 当然ながら Build 99530 では, ピクセル シェーダー 2.0 も全く不具合なく描画されます。
あと, Build 91182 では一部のオブジェクトが描画されない…というものがありました。 右上の画像で言えば, 煙や炎方面の一部オブジェクトが描画されていなかったわけですが, Build 99530 では全体が描画されるようになっています。 が, 良いことばかりではありません。 「オブジェクト全体が ちゃんと扱われる」ということは, 当然ながら それだけ処理が重くなり必要メモリーも増大することを意味します。 そして, それが格闘の原因でもあり 未だに敗北状態が続いているのでした。
この内, 処理速度のほうは格闘とは何の関係もありません。 単純に重くなっただけです…その度合いが半端ではなかったりするわけですけれど…。 (笑)
さて, 問題の使用メモリー増大ですが, 前にも書いたとおり VMware 6.5 ではβという理由もあると思いますが, 今のところは VRAM 容量が固定となっていて, 手元の Satellite WXW/78DW や Satellite TXW/69AW では 128MB となっています。 AGP には対応していませんから, AGP メモリーを利用しての追加も行われません。 なので, メモリーが足りなくなると その影響を受けたオブジェクトが黒抜きとなってしまいます。 Build 99530 は 91182 に対して使用メモリー量が倍加していますから, 黒抜きとなるオブジェクトも数倍となってしまいます。
さらに, こちらが問題なのですが, Build 99530 では Compressed Textures が使えません。 といいますか, 使おうとすると一般保護エラーが発生します…特権レベルで…。 結果は…ゲスト OS のブルーサンダーを拝むか, ゲスト PC の実体である vmware-vmx-debug.exe が例外で落ちる (抜ける) かの どちらかとなります。 3DMark2001 辺りであれば強制的に 32/16 ビット Textures を指定することで回避できますが, Compressed Textures に固定されている 3DMark03 以降やゲームソフト辺りでは回避のしようがありません。 上の画像は その 3DMark03 のものですが, GT1 は たまたま問題が発生しないだけです。 GT2, GT3 やデモが仲良く落ちますし, 3DMark2001 は GT1~GT4 までデモを含めて全滅です。 …どころか, 3DMark2000 さえ動作しません。 (^^;;
おそらく Build 91182 までで発生していたものも同様の問題だったと思われますが, Build 91182 の無差別的な発生とは異なり, Build 99530 では「落ちるところでは必ず落ちる」といったパターンに変わっています。 これは問題が単純化しているとも取れますが, 反対に「対処のしようがない」という側面ももっています。 何かというと, ゲスト側で DirectX 9.0 の同位体的な別バージョンを適用するとか, ホスト側のドライバーを変更する…といった手法で回避を図ることが出来ないわけです。
それでも, 「何とか回避できないかしら?」と冒頭で書いたように昨日まで 5 日間, 出荷状態の ForceWare 156.61 から最新の 177.39 まで 15 種以上のドライバーを設定変更等も含めて試してみましたが, 結果は全く変わりませんでした。 もしかしたら とても単純な凡ミスによる一般保護エラー (バッファーオーバーフロー) 発生なのかもしれません。 (笑)
Sep.9,2008 追記
Build 99530 で発生した不具合については, Build 110068 (RC) では幸い解消されました。
火曜から使っている RW939si ですが, 昨日まで使ってみての感想なぞ…。 総論としては「価格 (定価ベース (とある参考価格で @46.8k。) では S900i と同等若しくは上。) のわりには, 感覚的に S900i よりも数ランク内容が劣る」というものになるかと…。
まず, 一番気に入らないのが「新H システムを識別できない」というものです。 自身が使ってきた S900i どころか, その前の SG-350P…SG-290CW さえ識別できていたものが, なぜに今頃できないのかと…。 仕様表辺りでは '▲' マークで一応対応ということになっていますが, とても対応しているとは言えない代物です。 確かに仕様として「通常のレーダー波と同じ警報」と書かれていますし, 識別数としてもカウントされていませんが, それを曲がりなりにも '▲' マーク付きで「対応」と謳うのは誇大広告なのではないかと…。 撮影ポイントに入った途端「ステルスです」と警告されたところで, 何の意味があるのかと…。 後述するように誤爆が多いことから, Level 1 や 2 程度のレーダー警告も使い物になりません。 結果, データーに入っていない新ポイントでは全く無意味ですし, そうでなくとも「不定期的にスイッチが入る」というポイントには無力です。
「識別している」というのであれば, 「H システムです」と しゃべらせたり表示したりするのに如何ほどの問題点が発生するというのでしょうか? GPS のデーターだけが頼りで全く認識・識別していないからこその「通常のレーダー波と同じ警告」なのではないかと…。 現行世代の全レーダーが同様ですから, 特許は取得したものの, 別の特許が絡んでいて使えない…といった理由が存在するのかもしれませんね。 そうとでも解釈しないと, そういった仕様とした意図が理解できません。 どころか頭を疑ってしまいます。 (^^;;
あ, SG-290CW→SG-350P の時点で止めた N システムのレーダー波による識別と同じく「GPS のデーターがあれば それで良い」というスタンスであるのなら, 1 か月毎 ほぼ確実にデーター更新の行われる都市圏だけで売ってください。 そうすれば買わずに済みますから。
上の新 H システムの識別を行わない仕様的問題点とも絡みますが, 全般的に RW939si は電波の認識・識別能力が低いです。 感覚的には 5 世代くらい前でしょうか? 例えば, 目前で事故処理を行っていた 4 度のケースを含めて, S900i や SG-350P では 20 回ほどカーロケを認識していますが, 横に並んだ RW939si は一度も認識していません。 実際に交通課御用達の警察車両を視認し その動向や圏外告知のタイミングなどから誤爆とは考えられないケースが 15 回ほど含まれているのにもかかわらずです。
反対に, 誤爆の数も RW939si のほうが上です。 特に背景的電波に対する誤爆が多く, 下手にロック機能が存在することから, 最初から最後まで 1 時間レーダー警告しっぱなし…ということもありました。 一旦電源を切るとピタリと収まります。 おそらく中間的な微調整を行えないのでしょう。 S900i まで存在した 40km/h~60km/h でのスーパーモードが RW939si では無くなっていますから。 40km/h を超えると いきなりエクストラに入ってしまいます。 当然ながら, それは誤爆の増大に繋がってもいるのでした。 さらに, GPS 排除機能が存在しないことも影響しているのでしょうね。
基本的性能が劣っている状態で識別数を誇ったところで全く意味がありません。 レーダーとして全く必要のない道の駅や SA/PA, 駐車場などをアイコン表示し, ワンセグやバックモニター, ナビと言った機能を付加している暇があったら, レーダーとしての本分を思い出して追求してもらいたいものです。
Super Cat シリーズの購入で失敗したのは初めてですが, 買った以上は仕方がありませんので最長 1 年間くらいは使ってあげることにします。 とはいうものの, すでに買い換え対象となっていたりします。 (笑)
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