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VMware Workstation 3.1.1 Build 1790・ホスト環境等現役の頃は DynaBook A2/X85PMC や DynaBook G5/X14PME だったのですが, VMware Workstation 3.2 を経由して, その後 VMware Workstation 4 以降へ順次アップグレードされています。 今回, 何かの時に確認できるよう再びインストールしました。 さすがに昨今のハードや OS (Satellite WXW/78DW 上の Windows 7。) で動作はしませんので, VirtualBox 3.2.6 の Windows XP MCE 2005 ゲスト上にインストールしています。 あれこれ試すわけではありませんので, VMware Workstation 3.1.1 側のゲストは Windows 2000 SP4 を選択しています。 DynaBook G5/X14PME へのインストールは可能なのですが, 当該機は VMware Workstation 5.5.1 用となっていますので。 VMware Workstation 3 には「2.2GHz 以上の CPU でゲストマシンを起動できない」という大きなバグが存在していたことから, その不具合への対応が最大の変更点となっています。 VMware 3.0 での変更点としては, 後述する対応 OS の追加と, VMware NAT の高速化, 反復レジューム機能 (サスペンドした時点から何度もレジュームが可能となる。), 日本語ロケールへの対応 (ただし, 英語版ライセンスでは本体周りは英語。), Win9x での DMA 対応, などが行われています。 毎度のことながら,米国から直接購入しています。 なんと言っても安くつきますので。 新規購入が代理店経由だと ¥45k (今は ¥50k 超えてますね。 ^^;), 直接だと ¥9k…というのでは, 英語オンリーであってもデメリットにはなりません。 (笑) もっとも, 今では ¥9k のコースはなくなってしまいましたが, それでも随分安いので。 ・Windows XP SP2VMware Workstation 3.2 で ようやく Windows XP SP1β に対応したくらいですので, Windows XP SP2 以降では Administrator 権限以外で実行することが出来なくなってしまいます。 これが 3.x を使う際の大きな制限事項となりそうですね。 VMware がインストールする NIC のデバイス情報等へアクセスできなくなるのが原因なので, レジストリー等のアクセス権を弄れば大丈夫のような気もするのですが, 当時は『この辺りが潮時だろう』ということで VMware Workstation 4 にアップグレードしてしまいました。 本来なら VMware Workstation 4.5 を選択するところですが, 当該環境では 4.5 が不安定でしたので…。 ・ゲスト PC 環境VMware 3.x ではゲスト PC が Ver 2 に上がり, 440BX 相当になって Ultra DMA も使えるようになりました。 Ver 1 も使えますが, よほど特殊なものでない限り Ver 2 にしてしまって構わないのではないかと…。 Windows 2000 でのデバイスリストを上げておきます。 ACPI には対応していませんので APM 構成となります。 正常認識されていない通信ポートが多数存在しますが, これは VMware 3.x で対応していない USB デバイスです: ・ゲスト OSWindows .NET Server β3 (各種), Red Hat Linux 7.2, SuSE Linux 7.3, FreeBSD 4.5 といった辺りに対応するようになっています。 この辺りからも判るように, たとえ旧版を使う必要があったとしても, 昨今では VMware 3.x を使いようがないと言えそうです。 Win9x 系は ACPI マシンとして構成できるのですが, NT 系は APM 止まりです。 もっとも VMware 3.x 自身が ACPI に対応していないので, ACPI を使えること自体幸運なのですが…。 一応 ACPI にしても特に不具合は生じないようです。 上の構成をみても判ると思いますが, Win2k では少し弄れば ACPI で使えます。 ただし無理矢理なので変な構成になっています。 やらないほうがいいですね。 (笑) APM なので NT 系では電源を手動で OFF にする必要があるのですが, Win2k/WinXP については VMware Workstation 4 と同じで設定ファイルによる自動電源 OFF が可能です。 ちなみに呪文は以下のとおり:
gui.exitOnCLIHLT = TRUE
Linux 系も, もちろん APM なのですが, Win と違って, これで困ったことがないので…。 使うなら最初から VMware が考慮されているディストリビューションが楽でいいですね。 ・描画周りSVGA II のドライバーについては 10.7.2.0 となっています。 ゲスト側のドライバー段階で早々にホストへ渡して直接描画させる…というのが基本です。 ホスト・ゲスト間の座標変換くらいしか処理が加わりませんので, 描画は比較的速いです。 メジャーどころについては, ホストに描画を行わせるためのドライバーが用意されているので良いのですが, 用意されていないゲスト OS は悲惨です…。 少なくとも前者の場合には, GeForce2 程度の能力がホストにあれば (大きな) 不満が出ないのではないかと思います。 ゲスト PC 上でゲームや動画をやろうというのであれば別ですが。 そのゲームですが, VMware Workstation 4.5 より前の版ではホスト環境による差異が非常に大きく, 「DirectX は不可」と言いたくなる状況なのですが, 動作する環境であれば比較的最近のものでも大丈夫です。 もちろん, Direct3D の対応化は VMware Workstation 5 に始まっていますから, それより前の版では DirectDraw のみとなります。 動作が可能なのは, 基本的に DirectX 8.1 対応ソフトと言えるかもしれません。 9.0 対応ソフトでは Direct3D を使っていなくとも, VMware Workstation 6.5 で ようやく対応したピクセルシェーダーが使われていたりしますし, DirectX 5.x~7.1 辺りの旧 API には対応していませんので, 殆どのソフトが動作しません。 一方, 「ある意味何もやっていない」と言える DirectX 3.0~4.0 のソフトは意外と動作します。 ・サウンドSound Blaster 16 相当なのですが, 私の環境でも Win2k や WinXP 等 Win2k 以降のゲスト OS では『(ゲスト OS の) シャットダウン時に, ホストのボリュームが 0 の上バランスがレフトのみにされてしまう』という現象が発生してしまいます。 おまけにトラブルシューティングに載っている設定ファイルでの回避が, 私の環境では (同じゲスト PC ですら) 機能したりしなかったりと挙動が怪しいです。 ホスト/ゲスト間でのボリュームレベルも相当異なっているので, VMware Workstation 2 よりも問題があるといえます。 結構サウンドが切れたりしますし…。 ちなみに呪文は以下のとおり:
sound.disableMasterVolume = "TRUE"
一応『"』が必要ということになっているのですが, GSX 版だと必要ないみたいですし, VMware の版どころか, 設定項目によっても必要だったり反対に付加するとダメだったり双方大丈夫だったりと, 『"』やスペースの扱いには注意が必要です。 ・ネットワーク右画像のとおり, 設定画面では VMware NAT や host only のネットワークアドレス等の手動構成は行えないのですが, VMware 自身は設定ファイルで管理していることから, それを変更した上で, (ホストの) 該当デバイスのレジストリーを少し弄れば自由に構成が可能です。 通常 NAT や host only のネットワークアドレスを気にすることはあまりないわけですが, 一応手段はあるということで…。 ・HDDVMware Workstation 3 で仮想ディスクの構成が変更されています。 これは, 最大 2GB まで (要は Win9x FAT の 2GB 制限。) しか指定できなかった VMware Workstation 2 までの仕様を改善するのに伴っての変更で, 例えば 16GB の仮想ディスクなら 2GB のディスクが連番で 8 つ…といった構成になります。 IDE で 128GB, SCSI で 256GB までの指定が可能です。 VMware Workstation 7.1 辺りでも指定可能な 2GB 分割ですが, 元々は この 2GB の壁対策が始まりです。 ゲスト PC の HDD アクセスは遅いです。 特にノートは死ぬほど遅いです。 ノート用 HDD のシーク速度の低さを呪いたくなります。 (笑) おそらく, ゲスト PC のパフォーマンスに最も影響を及ぼす部分なのではないかと…。 『ノートで VMware を使おうというのが, そもそもの間違いである』という根本的な問題には目をつむってください。 (爆) 要望としては, Shrink (というかガベージコレクションですね。) のときにも作業用として指定したディレクトリーを使ってほしいですね。 下手に空きがあると自動的に同じパーティションを使って作業してしまうので,却って処理が遅くなってしまいます。 ちなみに, VMware Workstation 4 では Ver 3 の仮想 PC であれば Shrink が結構速くなっています。 ・マウスポインターVMware Workstation 3 では VMware Tools での機能拡張は行われていないことから, ごく普通の PS/2 マウスとして認識されます。 また, VMware Workstation 4 以降と異なりマウスポインターを描画しています。そのため,少しちらついてしまうのが難点といえば難点ですね。でも,こちらの仕様のほうが不具合が少ないような気がします。 ・EMM386EMM386 は正式には対応していませんし,実際かなり不安定です。少なくとも『DOS + Win3.1』では使えないと思っておいたほうがよいのではないかと。 このページの壁紙部分では以下の各社製品の画像素材を利用しています。 これらの素材は各社に帰属するものであり, 他への転載は禁止します。
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