Amazon OS なデバイスを除けば 5 年ぶりに購入の復活した Android 機ですが, その空白を埋めるように 6 台連続となった辺りは以前書いたとおりです。 HUAWEI P30 lite 辺りは買ってから 1 ヶ月と経っていないわけですが, 反対に一連の中で最初に買った ASUS ZenFone Max (M1) では半年と それなりに期間を経ていますので, この辺りで その期間使用しての雑感を書いておくことにしました。
とは言っても, スペックやデレステを例とした使用感についてはそれぞれの記事で触れていますので, 今回は表題のとおりセキュリティーパッチをネタとして簡潔に書いておくことにしました。 というのも, 元々 Android 機を使わなくなったのが その「セキュリティーパッチの配布されなさ」を理由としていたからで, その辺りの事情は少なくとも この半年をみても変わっていなさそうだからです…悲しいことに。
もっとも, ベンダーとしては それなりに通っているものの, 「買っているのがマイナー機種ばかりだから」というだけかもしれませんけれどね。 それならそれで構いません…「より良い状況」なわけですから。 さすがに それを確かめることまではしませんけれども…。 何しろキャリアー系のメジャー機は 10 万超えと お高いですから。 iPhone 使いということで Android 機は せいぜい 1 日 30 分も使えばマシという状況ですから, それで 10 万超えのデバイスは無駄というものでしょう。 (^^;)
なぜ「せいぜい 30 分」なのかと言いますと, そもそも持ち歩かないからです。 となればベースとなる時間が自宅に居る且つ眠っていない (スマホ等を弄れる) 時間となるわけで, その分母は 4 時間未満となりますから。 その時間に限って言えば iPhone 勢も大差ないですね…頑張って 1 時間でしょう。 ただ, iPhone 勢は持ち歩く関係上言わば 1 日中手元にあるわけですから, 事情が大きく異なります。
というわけで各デバイスについて書いていくわけですが, 順序については「最近買ったものから」とします。 いえ, 古いほうから書くと時間が経っているだけに何かと悲しい話ばかり続くことになりそうなので…。 (^^;)
さて, まずは HUAWEI P30 lite です:
「最悪 8 月下旬には Android 機として使えなくなる」というわけで敬遠している方も多いであろう HUAWEI 機ですが, Kirin 系 SoC を使ってみようという観点から人柱モードで購入しています。 買ったのが 6 月 4 日 (届いたのは 5 日。) というわけで, 発売の 5 月 24 日からでも「漸く 1 ヶ月経った」といった状況だけに, パッチが出ていなくともおかしくないタイミングだったのですが, なんと 2019 年 5 月リリースの Google セキュリティーパッチ相当に当たる EMUI 9.0.1.161 が 6 月 24 日に登場しています。
メジャーどころでさえ新製品にもかかわらず 1 年以上パッチが出ない…どころか出ないままというケースも散見される Android 界隈ですが, そんな下手なベンダーに比べれば余程良心的ですね, HUAWEI は。 僅かながらの筐体の反りを Twitter で呟いたところ, 「サポートに問い合わせてみてね♪」と速攻で公式が反応してくれたりもしましたし…。 なお, それくらいはメジャーどころでも経験していて慣れっこだったりします。 ちなみに, 他のスマホ 5 台ほどを漬物石代わりに反対側から重しとして乗せつつ漬けること 3 日で反りはなくなりました。 (笑)
Kirin 710 はミドルレンジなので Snapdragon 845 な ASUS ZenFone 5Z には勝てませんが, 通常動作には強いらしく Snapdragon 636 な ZenFone 5 辺りよりも むしろサクサク動作します。 ただし, GPU が Mali-G51 と どマイナーなのもあって, ゲーム方面相手には苦戦する印象が強いですね。 特に Vulkan API への対応度がダメダメで, 3DMark 辺りは正常描画されないのは当然な上, さらにアプリが落ちるどころか OS 自体が落ちて再起動する始末…と, 注意が必要となります。 (笑)
そうそう。 7.4mm と ZenFone 5/5Z の 7.7mm に比べて 0.3mm 薄いだけなのですが, 軽いこともあって とても薄く感じます。 この辺りもプラスなポイントと言えるかしら?
…と, 苦手な方面がありながらも全体としては良いスマホで, 前作 P20 lite 辺りが人気機種だったのも頷ける内容に纏まっています。 そういえば, Kirin 810 では GPU も強化されているという話ですから, SoC 以外そのままで構わないので, 価格据え置きで Kirin 810 な P40 lite なんてのが登場してくれると, ローエンド, ミッドレンジキラーとなりそうです。 ええ, Android 機として使えるなら少なくとも私は買うと思います。 (笑)
とか書いていたら, 昨日になってトランプ大統領が制限解除を ちらつかせましたが, 悲観的に受け取っておいたほうが幸せになれそうです。 各キャリアーは販売に踏み切るかもしれませんけれど…。
Jul.20,2019 部分追記
7 月 9 日に 6 月セキュリティーパッチ相当の EMUI 9.0.1.171 が登場しています。 毎月のようにパッチが配信されるのは Android 機ベンダーの中でもトップクラスと言えそうです。 最短で来月の今頃に どうなっているかが懸案事項ですね。 (^^;)
Sep.8,2019 部分追記
その後も ほぼ 1 ヶ月毎にパッチが登場し, 8 月 21 日頃に登場した EMUI 9.1.0.242 が最新となっています。 頻繁にパッチが登場するのは良いことなのですが, その一方で 8 月 1 日に登場した EMUI 9.1.0.215 はサイズが 3.51GB もあって, もはや光などの固定回線をもっていないとアップデートできない気がします。
余談…。 HUAWEI 側の譲歩を引き出すべく 8 月 19 日まで 3 ヶ月のタイムリミットを米国は設定していたわけですが, 譲歩を引き出せなかったことから ついに排除が決定してしまいました。 その一方でユーザー側への配慮は必要ですから, 乗り換え対応相当期間ということで再び 3 ヶ月の猶予期間が設定されています。 新たなリミットは 11 月 19 日なのですが, 今度こそ真の終焉を迎えてしまうようです。 まあ, 購入から 5 ヶ月以上使える勘定ですから, 個人的には そんなものでしょう。 (^^;)
お次は ASUS ZenFone Max (M2) です:
3 月 15 日発売ということで未だパッチは一度も登場していません。 2019 年 1 月か 2 月リリースの Google セキュリティーパッチ相当なので そろそろ出して欲しいところなのですが, 大きな不具合でもない限りは半年くらい経たないと登場しそうにありません。 …どころか, 旧版な Android 8.1.0 なので, 10 月辺りまでに出なければ出ないままでしょう。 そういった方面では ASUS はフラグシップ系のシリーズ以外信頼度の落ちる印象が強いですね。
前作 Max M1 の Snapdragon 430 に対して大きく能力の向上している Snapdragon 632 を擁してはいますが, ローエンドであることに変わりはありませんので動作は依然として重いです。 あくまでも「ローエンドとしては大きく向上した」だけで, まともにミッドレンジ機と戦える内容ではありませんので, そこを履き違えると悲しい結果が待ち受けています。 (^^;)
あと, 「ノッチ付きでピュア OS」はダメですね。 ノッチを活かすなら全画面対応が必須なのに, フォト (イメージビュワー) などのアクセサリーを含めたアプリ全般で全画面を使えないのですから…ピュア OS では。 「余計なものが入っていないからピュア OS を選ぶ」というのであれば, 「ノッチ or ピンホールという余計な画面」の存在する機種を選択するのは本末転倒でしょう。 (^^;)
Sep.8,2019 部分追記
発売以来パッチすら登場していなかった M2 ですが, 9 月 1 日に Android 9 である OPM1.WW_Phone-16.2018.1908.48-20190816 が配信されました。 8 月 5 日パッチ相当ということで ほぼ最新となったわけですが, その一方で Microsoft Launcher 辺りはサービスなど一部機能が正常動作しなくなっています。 加えて, ナビゲーションバー周りなどの操作法が変わっていますので, その辺りは注意が必要かもしれません。
続いては, 現 Android 機勢でメイン使用している ZenFone 5Z:
昨年 6 月 15 日に発売されたフラグシップ相当のハイエンド機…なのですが, 10 月にパッチが登場したものの「スクリーンショットすらまともに撮れない」バグ付きで半年放置されるなど, フラグシップでも対応度は低いと言わざるを得ないようです。 買ったのが今年 2 月ですので, 発売当初から そうだったのかは判りませんし, その後パッチが出たのかどうかについても関知していません。
救いは 4 月 11 日に登場した Android 9 で, OS が改版されただけあって件の不具合は解消されました。 …が, 新たにサウンド周りなどで さらに深刻なバグを仕込むという お茶目をやらかした経緯があります。 幸い不具合報告が相次いだのか, 5 月 11 日という比較的早い段階で対策版の JP_ZS620KL_90.11.162.58_20190424 が配信され, さらに 6 月 13 日には 2019 年 5 月リリースの Google セキュリティーパッチ相当に当たる JP_ZS620KL_90.11.162.72_20190531 が登場しています。
すでに ZenFone 6 が登場していますので, これ以上のパッチ提供は望み薄でしょうね…残念ながら。 個人的にはクソ重いだけの ZenFone 6 は絶対買いませんけれど…。 バッテリー容量確保のためとはいえ重さが全てを潰しているとしか思えません。 (^^;)
ハイエンド機だけあって動作はサクサクで (そういった意味では) 不満なく使える良い機種ですが, 上で書いた Android 8 でのケースから解るように, 不具合が有ろうと無かろうと放置されるときはアップデートなしで長期間放置されますので, ASUS 機は その辺りがネックと言えるでしょう。
Sep.8,2019 部分追記
9 月 3 日に 8 月 5 日パッチ相当の JP_ZS620KL_90.11.162.98_20190816 が登場しています。 イメージ的には「2・3ヶ月毎にパッチが登場」といった感じでしょうか? これくらいの頻度であれば問題ないと言えそうです。
お次は SoC ダウングレード版 5Z と言えそうな ASUS ZenFone 5 です:
ZenFone 5Z より やや先行した昨年 5 月 18 日に発売されたフラグシップシリーズのミッドレンジ機です。 先に書いたとおり SoC が Snapdragon 845 から同じ Snapdragon 636 へダウングレードされただけで, 後は 5Z と変わりません。 5Z と異なり特に深刻な不具合が無かったこともあって Android 8 時代は こちらもパッチの出る気配がなかったのですが, 4 月 5 日に Android 9 が配信されています。
その Android 9…。 5Z と同じサウンド周りのバグを抱えていたわけですが, やはり深刻だったのか, その対策を兼ねて 2019 年 4 月リリースの Google セキュリティーパッチ相当に当たる JP_16_0615_1905_100 が, そのバグ対策を兼ねて 6 月 3 日に登場しています。 5Z より 1 ヶ月遅れなのは, 「ゲーム用途に使われるのは 5Z」ということで, まずはあちらで対策版の様子見を行ったのでしょう。
「通常使用においては Snapdragon 630 を凌駕する」という巷の評判どおり, 意外とサクサクでミッドレンジ機としては十分 (5Z 比で少々お高いのが玉に瑕。) なのですが, ことデレステやミリシタ辺りに限って言えば, 低クロックが災いして快適度は反対に低め…といった辺りは前に書いたとおりです。 それは置いておいて「フラグシップ機と同シリーズということで比較的パッチが登場している」といった印象の強い機種となっています。 もっとも, 上述した 6 月 3 日のパッチで仕込んだ「スリープからの復帰が上手くいかない」という比較的深刻な問題が 1 ヶ月放置されていますので, フラグシップ機以外はダメなのかもしれません。 (^^;)
Sep.8,2019 部分追記
ZenFone 5Z と頻度やタイミングは異なるものの, 9 月 6 日には 8 月 5 日パッチ相当の PPR1.180610.009.WW_Phone-16.0615.1908.109-0 が配信されています。 こちらも「2・3ヶ月毎にパッチが登場」といった感じなので, 問題ない頻度と言えるでしょう。
さらにシリーズ 3 兄妹の末っ子 ASUS ZenFone 5Q です:
当初「ZenFone 5 lite」と呼ばれていたことから判るように, シリーズ末っ子に当たるミッドレンジ機で, こちらも昨年 5 月 18 日に発売されています。 ローエンド機の ZenFone Max M2 とは比べるべくもないものの, ZenFone 5 との差を体感できる程度には動作が重くなっています。 とはいうものの, 「5 と 5Q の双方を手元に置けばこそ判る差」なので, 好みと目的とで選択すれば良いでしょう。
昨年 9 月か 10 月にパッチが出たものの そのまま放置されていて, Android 7.1.1 ということもあり, 今後パッチが登場することはないでしょう。 フラグシップシリーズ以外については「せいぜい半年が使用の賞味期限」と思っておくのが得策だと思います。 事実, セキュリティー方面を気にする向きには, 上で書いた ZenFone Max M2 を含めて既に使用する値がなくなっています。 もっとも, Android 機は そんなのばかりですけれど…。 (^^;)
Jul.20,2019 部分追記
なかなかパッチの登場しなかった 5Q ですが, この 7 月中旬, ついに Android 9 である JP_16_0610_1905_79 が配信されました。 遅れて登場しただけあって, デレステ等で お目に掛かる例のサウンド周りなバグも発生しません。 その一方で, Android 7.1.1→9 と 8 を飛び越えているのが祟ったのか, カスペルスキーが別端末と判定してしまいライセンスが 吹っ飛びました。 (笑) その辺りには注意が必要なようです。
Sep.12,2019 部分追記
9 月 10 日に 8 月 5 日パッチ相当の JP_16_0610_1908_83 が配信されました。 それだけなら特段追記する必要はなかったのですが, 自身の環境では遭遇していなかったものの, ZenFone 5Z や 5 で発生していたサウンド周りの不具合が 5Q でも発生していたらしく, 今回サウンド周りについても修正が行われています。
最後はローエンド機の ASUS ZenFone Max (M1) です:
昨年 9 月 21 日に発売されたローエンド機です。 ZenFone シリーズとしてはコンパクトで それをウリとも出来そうではありますが, 実はそれでも Apple iPhone XS より大きかったりします。 (笑) それはともかく, 良くも悪くも Snapdragon 430 はローエンド用ということで, 全ての動作が重く使用には ある種の忍耐が必要となります。 Win タブレットなら Atom Z3740, ポケコンなら PC-1251, そして電子手帳なら PA-7000 といったイメージでしょうか? ちなみに, Core i5 なタブレット, ポケコンなら PC-E500, 電子手帳なら MI-E1 と比べての話です。 (^^;)
今年の 1 月にパッチが登場しているものの, そこから半年近く放置されていますので, この機種についても今後パッチは出ないことでしょう。 後継機種も出ているわけですから…。
…というわけで, 「パスワードを知らずともケーブル経由でデバッグモードを利用した root 化や ROM 書き換え等が出来てしまう」という理由もありますが, それ以上に「すぐにパッチが出なくなる」 Android 機に嫌気がさして iPhone へ乗り換えた…というのが過去の経緯です。
ちなみに iPhone だと:
このとおり 5 年近く前に発売された Apple iPhone 6 でさえ, 最新版の iOS 12.3.1 へ上げることが可能となっています。 さすがに iOS 13 は無理なようですけれど…。 Android 機同様 root 化は可能ながらケーブル経由での悪さは比較してし辛いですし, 何よりも長期間に渡ってセキュリティーパッチを出して貰えるという大きな理由で, 今のところは iPhone をメイン使用しているのでした。
なお, 「Apple デバイスの賞味期限は 2 年」とも言われるように, 2 世代経つと最新 OS の使用が辛くなりますので, メイン使用の場合は注意が必要となります。 とはいうものの「出る」のと「出ない」のとでは大違いですので…。
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