1 月の「Kindle on Android 4.3 in Lenovo Miix 2 8 (Windows 10 1709)...」の記事でも書きましたが, 私は Android 版 Kindle 専用機として Windows 8.1 な Lenovo Miix 2 8 (64GB モデル) と Windows 10 1803 な Miix 2 8 (32GB モデル) を使っています。 Kindle デバイスとしての主力は Fire HD 8 なのですが, このタブレットはともかくとして, Android タブレット組が総じて重いので, 薄さ軽さと記事用のスクリーンショットを撮りやすいという理由もあって, こちらを高頻度で使用するに至っています。
この 2 台...。 薄さ軽さと (Windows だけに) スクリーンショットの扱いやすさは確かにメリットとして絶大なのですが, 如何せん今となっては古くなった Atom Z3740 (1.33GHz) だけに, ホストや 仮想 Android 環境の起動に時間の掛かってしまう辺りが逆に大きなデメリットともなってしまっています。 そういった理由で 2 年前に Atom x5-Z8300 (1.44GHz) な mouse の WN802 を買った訳なのですが, わずか 7 ヶ月で Insider Preview に文鎮化という形で捧げてしまっています。 (笑)
それから 1 年半ほど経っているわけですが, その間に世間では すっかり 8 インチ Windows タブレットの波が過ぎ去ってしまい, あれこれ探しても まともなタブレットの見つからない状況となってしまいました。 GamePad Digital GPD Pocket や GPD Win のような (ある意味) ネタものや 10 インチ以上の 2 in 1 タイプは未だ普通に売っていますけれど…。 結果として半分諦めモードへ陥っていたところです。
…という中にあった先月初め。 mouse から WN803 が発表・発売されました。 名前のとおり前作 WN802 の後継機で, 違いは ぶっちゃけ CPU が Atom x5-8300 (1.44GHz~1.84GHz) から x5-Z8350 (1.44GHz~1.92GHz) へ上がっただけ…といいますか殆ど変わっていないわけですが (^^;), 「兎にも角にも 8 インチ組が出た」という一点が非常に重要です。 当然ながら Amazon に登場すると同時に速攻で予約して, それが 21 日に届きました。 Amazon 販売・発送ということもあって, 9 月半ばの予定が随分早く手に入っています。
問題は WN803 もストレージの eMMC 32GB という点ですが, そこは 32GB モデルな Miix 2 8 を始めとして何台か同様の PC を これまで使ってきましたから, 技術的には大きな障害となりません。 もちろん, 外があるから行える所業で, 本命としてなら選択していないところです。 (^^;; ともあれ早速初期設定等を行い右上画像のような環境が構築されました…と言えれば良かったのですが…。 (笑)
上で書いたように 21 日に届いた WN803 ですが, 平日は無理なので週末まで作業は お預けとなっています。 いえ, microSD カードを買い忘れていたのもありますけれど。 あ, ちなみに今回は実験を兼ねて SDXC 仕様の SanDisk UHS-I CLASS 10 microSDXC 128GB を選択しています。 これくらいなら 3k しかしませんから, 相性問題で他の PC 共々使用不可だったとしても笑って済ませられます…。
さて金曜 24 日の夜…。 microSD カードを挿して初回起動を行おうとしたところ…バッテリーゼロなローバッテリーで立ち上がりませんでした。 「発売早々に買ってこれかいっ!!」と笑ってしまいました。 さすが中華タブレットクオリティー…最初から完全放電状態とは なかなかの芸を見せてくれます。 ともあれ 1 時間ほど充電して再挑戦したところ…「えぇ~。 今時のタブレットって UWP モドキな画面での初期設定なの~?」 真に UWP ではないと思いますが, UWP 系といえば嫌な予感しか有りません。 (^^;)
予感どおりと言いますか, 「あ~, あの設定も聞かれないなぁ」とか そこかしこで思いつつも初期設定が終了したところで, 違和感を感じたので OS のバージョンを確認すると…1709 でした。 「え~? この発売タイミングで 1709 なの~?」 (^^;) いや, 製造タイミングを考えれば仕方のないところですが, 8 月発売なら 1803 であって欲しいところです…何しろ OS のほうは 4 月に登場しているのですから。 仕方がないので その先は またもやお預けで, 先に 1709 のパッチ当てと 1803 へのアップグレード, そして 1803 のパッチ当てを一通り終えておくことにしました。 ええ, x5-8350 とはいえ Atom ですから, それだけで数時間ほど掛かっています。 (笑)
パッチ当てまで終了した時点で大きな問題だったのが…タッチスクリーンキーボードです。 あ, 画像は あとから撮ったものです, 念のため:
拡大すると判るのですが「ハードウェア キーボードに準拠したレイアウト」相当の設定を行っても, 従来のハードウェアキーボードを再現したものが表示されません。 どころか, 何をどうやっても「必ず全角入力がデフォルト」となるクソ仕様で, はっきり言って使い物にならない代物です。 そういえば 1709 くらいで悪化して 1803 で さらに凶悪になったのでしたね…先に矯正しておくと (例えば 1803 への) アップグレードを行っても大丈夫なので, すっかり忘れていました。 (^^;)
仕方がないので, 「ハードウェア準拠キーボードを有効にする」例の呪文とは異なる「旧タイプのスクリーンキーボードを有効にする」呪文を唱えることで:
無事, 従来のハードウェアキーボードに準拠したものが表示されるようになりました。 上の新タイプが表示される状態でも UAC の画面などでは こちらのタイプが表示されますので, 統一を図る意味でも この対処は行ったほうがよいでしょう。 レジストリーを弄ることになりますので, ここでは書きませんけれど…。 いえ, 下手に書くとダメなのですよ…それをやろうとしてレジストリーを吹っ飛ばす方が必ず出現しますので…。 (^^;)
それと問題だったのが「1803 へ上げてからの新アカウント作成」…。 もう, あの必ず設定せざるを得ない「セキュリティの質問」のアホさ加減が…。 「最初に飼ったペットの名前」とか「両親の出会った場所」とか「最初に通った学校」とか, パスワード自体より簡単に推測できるものを解除用のキーにするとか馬鹿としか思えず, 少なくとも小中学生の頃から知っている旧友辺りなら楽勝で分かりそうな内容ばかりで, これを提案したほうも承認したほうもド素人としか思えません。 「事実ではない自身専用の答えを入力するものだ」とか巷では言われていますが, それだと本人が忘れますよ, 絶対? (笑)
…と ここまで来て漸くスタートラインに立つことが出来, 早速パタパタと手順を踏んで出来上がったのが冒頭画像の環境です:
ぶっちゃけ構築した環境自体は Miix 2 8 (32GB モデル) と変わりません。 が, Atom Z3740 と x5-Z8350 の違いは大きく, さすがに実用度という閾値の異なる Atom Z2760 から Z3740 への劇的な速度向上とまでは行かなくとも, 5 割増しくらいの体感速度となっています。 少なくとも HDD モデルな最新 Core i3 機よりは, 特に起動時や起動直後などにおいて 5 倍以上快適で, そういった意味では HDD な Windows 10 PC は選択しちゃダメです。 (^^;)
ちなみに, VirtualBox については先日インストールし直した Miix 2 8 と同じ 5.2.16 r123759 となっています。 もっとも, あちらと異なり WN803 では版を気にする必要がないわけですけれども…。
ともあれ, 基本的に Miix 2 8 (32GB モデル) は鞄の中に常駐して自宅と職場を行き来している状況なので, 寝転がりながらの Web サーフィンやスクリーンショット撮影用としては, こちらを主として使うことになりそうです。 その分 Miix 2 8 (64GB モデル) の使用頻度は下がりますが, 旧 OS な Windows 8.1 ということもありますから予備機的な扱いで良いでしょう…。
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