1 月の「その後の Kindle on Android 4.3 in Lenovo Miix 2 8 と『吸血姫美夕』...」の記事で, 表紙買いしたコミックなどを余談的に紹介しました。 その中で『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』を挙げたわけですが, 表紙買いは表紙買いでも Twitter の TL で流れたのが理由だった辺りは, その時書いたとおりです。
その TL でネタになっていたのはアニメだったのですが, 全話視聴するのは時間的に厳しい…以前に, 今となっては BD を全巻揃えるのが少々辛いのと, 年齢など設定の一部変更されている辺りもあって, 時間的に一番手頃そうなコミカライズ版に手を出しています。 自身がプチ原作至上主義者なので, 原作が既読かどうかにかかわらず「設定変更がある」というだけで (少なくとも最初は) 避けてしまうのですよね。 (笑)
さて, 表紙買いとはいっても内容がアレでは読んだ結果悲しいことになりそうですので, 必然的に評判などを事前チェックすることになります。 というわけで, 原作方面を含めて つらつらとコメント欄を眺めていたのですが, 続編に当たる『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?』の評判が どうも芳しくなく, 否定的な意見の多いことに気付きました。 買おうとしていたのがコミカライズ版『すかすか』なので, その時はスルーして あまり気にしなかったわけですけれどね…。
…という 1 月辺りの流れだったわけですが, いつものパターンと言いますか性格が災いしていると言いますか, 「何がどうなって低評価に繋がっているのかしら?」ということで, 『すかもか』を読んでみることにしました。 となれば最初のシリーズである『すかすか』も併せてお買い上げです。 こうして どんどん Kindle 書籍が増えていくのでした。 とっくの昔に 1000 は超えましたが, 2000 には まだ遠いはず…。 (笑)
あ, 今回 BD に手を出す予定はありません, BOX が出なければ…ですけれど。 (^^;) 紙の書籍と同様に価格なんて些事でしかなく, 置き場所が一番切実な問題なのでした。 電子書籍と異なり動画はデジタル的にも空き容量を食いますので, BOX が一番効率は良いのです。 BOX さえ出してくれれば, これまでにも色々と買っているはずなのです。
まずはおさらい…。 コミカライズ版『すかすか』です:
コミカライズ版で最後まで描かれることは少ない…というわけで, 『すかすか』でも原作 3 巻までの内容となっています。 もっとも, その原作自体が「3 巻までが主で 4・5 巻は その余談」という話も出たりしますから, 区切りとしては悪くないと言えそうです。 「さわりだけ」とか「途中でぶつ切り」なんてのに比べれば遥かにマシで, そういった意味では そもそも問題ですらありません。
内容は…原作既読組か原作購読予定な方が前提でしょう。 謎が謎のままなので そのまま放置では, かなりの方が消化不良を起こしそうです。 (^^;)
お次は原作の『すかすか』。 コミカライズ版の画像に合わせて, こちらでもクトリちゃんに御登場願っています:
評価辺りでも言及されていましたが, 真の主役はリーリァなのかもしれません。 いや, 健気な良い子すぎます。 (笑) それはともかく, 『すかもか』の数年後を含めて このシリーズだけで完結した内容になっていますので, 『すかもか』を敬遠したい向きには「こちらだけ」というのもアリだと思います。 もっとも, それだとラストが最大の謎になってしまうかもしれませんけれど…。 (^^;)
原作・コミカライズ共に未読の方が今から手を着けるなら, 「コミカライズ→原作」の順が良いかもしれません。 とはいうものの, コミカライズ版は上手に 500 年前の話が省かれていますので, そこまで順序に拘る必要はないでしょう。
…と ここまでが予習で, 漸く本題の『すかもか』です。 あ, この先はネタバレ注意です:
結果論ですが, 自身としては むしろ高めな評価で★4といった感想でした。 あれこれ書かれている『すかもか』ですが, 否定的な意見で共感できるのは「お気に入りの子が死んじゃったので, この先は読まない」くらいかしら? 個人的には投げ出さないで欲しいところですが, お気に入りのキャラがいなくなり忠誠度が下がるのは良くある話ですから…。 (^^;) ラキシュといえば前世方面でアイセアが絡んでくるかとも思いましたが, さすがにやり過ぎなのか, そういったことはなかったようです。
「『すかすか』に比べて (主人公の) レベルが低い」なんて話もありましたが, まぁ誰もが伝説レベルになれるはずもないわけで。 (^^;) それを言うなら, クトリやヴィレムすら 500 年前組のリーリァ辺りに比べれば圧倒的低レベルですし…。 むしろ話が進むほどに一般レベルへ物語の降りてくる構成となっている気がします。 といいますか, あえて理由をこじつけるならであって, 個人的には そのような「レベルの低さ」は全く気にならない…以前に感じませんでした。 フェオドールの性格は…個人的に低評価へ繋がることはないものの, まぁ言いたいことは解ります。 (笑)
「『すかすか』のラストでヴィレムが帰ってきているんじゃないの?」という話については, 「話の前後関係を しっかり把握しましょう」という回答になるのかしら? 『すかすか』 5 巻ラストでのリィエルの年齢からも判るように, 前後関係は はっきりしていて, この段階では『すかもか』から最低 5~6 年は経っているのでした。 つまり, 『すかすか』『すかもか』合わせての最終形態が このシーンなわけですね。 上で書いた「4・5 巻が 3 巻までの話の余談」という解釈でいえば, 要は『すかもか』自体が このシーンを説明するための盛大な余談となっているのです。
そういえば この『すかすか』 5 巻ラストシーンのヴィレムですが, 人間族を多少なりは理解するに至ったであろうシャントルと『すかもか』のフェオドールの精神が混じっていそうですね。 少なくとも純粋なヴィレムではなさそうです。 帰ってこられたのは, 『すかもか』 6 巻でヴィンクラが消えたからでしょう。 「個が全, 全が個」というところのあるヴィンクラですから, 2 番島のほうも消えていそうです。 となれば, あちらの面々も復活可能でしょうから。 ただ, この解釈だと 6 巻ラストのオバケがヴィレムというパターンだった場合の説明は辛くなりそうです。 (^^;)
ここまで読んで個人的に一番の謎となっているのは, フェオドールの お姉ちゃん…つまりオデットの設定です。 設定好きな作者というわけで, 必ずと言って良いほど事前に伏線が貼られているわけですが, レンに瞳の力を使ったくだりが見当たらないのですよね。 一応『すかすか』 5 巻でバロニ=マキシが「厄介な客の応対で時間をとられた」とか言っていますが, それがオデットなのでは…と個人的には予想しています。 『すかもか』の根幹となる設定の一つでしょうから, それとはっきり判る形で出すわけには行かないのでしょう…。
『すかもか』といえば, 5 巻の表紙にもなっているノフト (左の子です。)…いや, いい女になりましたねぇ~。 格好はサルベージャーでアレですけれど。 (笑) もっとも, 自身の記憶でも 10 代後半といえば大変身を遂げた女の子が散見されましたので, そういうものなのかもしれません。 一方のラーントルクは…あんまりイメージが変わっていないような。 (^^;) で, 6 巻の表紙…おい, そんなシーンなかったぞ!! (笑)
ともあれ, 未だ未完結ではありますが 6 巻まで楽しく読ませていただきました。 7 巻も十分楽しめそうです。 やっぱりオデットが鍵になるのかしら?
最後に余談…。 今回, 上の各スクリーンショットを撮ろうとした際にボタンを押し損ねてホストがスリープしてしまったのですが, そのせいで Genymotion の Android 4.3 ゲストが起動不能となってしまいました。 それどころか, VirtualBox まで再インストールする羽目に陥り, 記事を書くのが 3 日ほど遅れています。 (笑) 再インストールということで最新版の 5.2.16 r123759 を試してみたのですが, どうやら 5.2.6 辺り以降の ここ最近の版であれば, 手元のじゃじゃ馬 Miix 2 8 でも VirtualBox がインストール可能のようです:
環境にもよるのだとは思いますが, 本当に VirtualBox は「予期せぬ中断」に弱いですね。 結果的に仮想環境が強制電源断となるような状況へ陥ると, 簡単に仮想ディスクの管理情報が おしゃかになってしまいます。 ちなみに, 仮想ディスク自体の問題ではないので, VMware 形式のイメージを使っていたとしても事態は変わりません。 もう何度これを繰り返してきたか…。 (^^;)
Aug.16,2018 追記
昨日書き忘れていたのですが, レンとオデットの関係にも絡んできそう…と個人的に思っている場面が一つあって, どこかと言いますと, 『すかすか』 2 巻の, テイメレとの戦闘から帰ってきていたクトリとアイセア, そしてレンがヴィレムと一緒にマゴメダリ先生のところへティアットを迎えに行くシーンです。
アイセアといえば このシーンまでの時点では それを匂わせているだけですが, 既に前世による侵食が終了済みで その中身がナサニアであることは, 確定情報として『すかすか』内で説明されます (「パーチェム振り回して 18 で死んだ…」のくだり。) ご承知のように『すかもか』まで行かないと「ナサニア」という名前自体は出てきませんけれど…。
そういうわけで, 上述した 2 巻のシーンではアイセアがマゴメダリ先生に対して「曖昧ににゃははと笑うだけ」だったのですが, ここで問題なのは「ネフレンに至ってはいつもの澄ました顔のまま何の反応も見せない」と説明されている点です。 しかも, その二人の反応を受けてのマゴメダリ先生の台詞が「もしかして、 君たち……」となっています。 つまりネフレンも侵食済みか それに相当する状況へ陥っていると推測されるのでした。
そう考えると, アイセア同様にレンが年上のお姉ちゃん的態度でヴィレムに接しているのも頷けます。 少なくとも 13 の女の子に あれは無理です。 (笑) で, オデットの瞳の力のせいで そのような状況へ陥っている…と解釈することも可能なのですが, それだと少々伏線として弱い気がするのですよね。 まだ先に書いた 5 巻のシーンのほうが伏線としては解釈しやすいです。 (^^;)
この 2 巻のシーンの正解を合わせて, 『すかもか』 7 巻以降での答え合わせも楽しみの一つとなりそうです。
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