REGZA Tablet AT570/36F 到着...
先月 22 日に予約した表題の REGZA Tablet AT570/36F が予定どおり 2 日に発送され日曜の朝に届きました。 正確には 1 日の夜に発送されているので, 向こうの集配所の受付が 22 時頃で翌 2 日の朝発送, 2 日には微妙に間に合わず 3 日の朝に配達…といった感じでしょう。 それはともかく早速設定を行おうとしたのですが…, 初回起動時の初期設定で Google アカウントの設定を終えた途端同時並行で同期が始まってしまい, 盛大にダウンロードが行われた挙げ句自動的に設定が終了してしまいました。 さすがにアイコンの位置までは復元されませんけれど。 (^^;)
設定方面で何かあるとすれば, ainol NOVO7 Aurora のようにスーパーユーザー化を行わないので, あちこちで「あれ? これも出来ないのか…」といったケースが生じることでしょうか? アプリによっては外部ストレージ上のファイル削除さえ行えなかったりするので, けっこう不便だったりします。 まぁ, その辺りもあってファイラーがプリインストールされているわけですけれど。 あ, そうそう。 プリインストールといえば, AT570 には ATOK がプリインストールされているので注意です。 私はといえば公式から落とした ATOK もインストールされてしまい, ATOK が 2 つ登録されています。 (笑) >微妙に異なるのでシステムにとっては別物なのです
順序が逆になりました。 AT570 ですが, CPU が NVIDIA Tegra 3 (Quad core 1.3GHz), GPU が 12 コアの ULP GeForce, メモリーが 1GB, 内蔵ストレージが 32GB, ディスプレーが 1280x800 静電式 10 点タッチ ELD, OS が 4.0.3, 筐体が 204.5x135.2x7.9mm で 332g, バッテリー容量は公開されていませんが 10 時間稼働…といった感じです。 何をおいても その薄さが印象的でした。 表・裏ともフラットである点もありますが, 実測 7mm を切っています。 恐らくカメラ付近など ごく一部のみが 7mm 程度 (7.9mm あるとは思えませんでした。) で, あとは 6.5mm 辺りに収まっていると思います。
金属筐体なのも良いですね。 REGZA Tablet AT3S0/35D のような安物感は全くありません。 反対に, 7.7 インチの LCD だけあって, 7 インチタブレットと比べて凄く大きく感じますし実際大きいです。 (^^;) 赤札天国辺りで売っている 7 インチ用のソフトケースと同じ大きさ…といったらイメージできる方もいるかしら? 実際何とか収まります。 (笑) 何はともあれ とにかく薄くて, 332g と少々重いながらも 310g の NOVO7 Aurora と変わらない印象を受けました。 さすがに HYUNDAI A7HD や Ramos W17 Pro よりは体感でも重いですけれど。
さて, 設定は勝手に終了してしまったわけですが, 金属筐体ということで懸案事項の無線 LAN は…アンテナ 1 本状態です…それだけなら A7HD 並みです。 が, 速度低下は全く発生しませんので大丈夫です。 (^^;) 高画質・高音質設定は個人の好みに因るところが大きそうです。 レゾリューションプラスは「標準」でも かなり色彩が強調されますので, オフのほうが好ましいと感じる方のほうが多いかも…。 離れてみる TV 等で効果の高い機能のような気がします。 高音質設定は, こと内蔵スピーカーに関しては謳い文句のように低音が強化されることはありません。 いえ, バスブーストは可能なのですが, 少し強調しただけで音が飛ぶ…を通り越してノイズの嵐となってしまうのでした。 恐らく より上位の機種で意味のあるものかと…。 (^^;)
設定が終了したので Quadrant Advanced を実行してみたのですが, さすがは Tegra 3 機ということで, ASUS Eee Pad TF201-GD64D と殆ど遜色のない結果でした。 実際体感でも同じでスクロール辺りは むしろ TF201 よりも速くて全く引っ掛かることがありません。 …と, ここまでなら良かったのですが, 重大な難点が一つ。 それは「HD サイズ (1366x768。) を超える 60FPS 動画を再生できない」ことです。 ええ, せっかくの Tegra 3 なのに TF201 と異なり高画質な動画を再生できないのです。 例えば「ミクミクベンチマーク」なら Lv 6.5 (1680x1050 60FPS。) 以上は全滅。 「マリエルさんベンチ」では Lv 30 辺りは もう再生不可です。 あ, 不可といっても描画が全く追いつかず飛び飛びになる…といったパターンです。
もう この 1 点が AT570 の全てを ぶち壊しているような気がします。 30FPS ならフル HD (1920x1080。) でも全く問題ないのですが, 悲しいかな, 巷には 60FPS なフル HD 動画が溢れていますので…。 あと, これは他の 1280x800 機も同じなのですが, 巷のアニメ配信辺りは高画質といっても VGA 程度ではありませんから, WXGA の全画面表示ともなると悲しいことに なってしまっています。 この手の動画は 1024x600 までが限度ですね。 というわけで, こと一部の動画再生に限っていえば, NOVO7 Aurora のほうが遙かに快適です。 (^^;) というわけで, フル HD 辺りの画像については気をつけましょう。 「再生可能か否か」だけに限れば Ramos W17 Pro 未満でした…動画再生がウリの機種なのに。 (笑)
これが不具合なのか仕様なのかは不明です。 TF201 辺りでは 2048x1536 60FPS 辺りでも楽勝ですから Tegra 3 自体に問題はないはずです。 高画質機能のハード辺りの関係で仕様的に制限が生じているのだとすれば どうしようもないですね。 そうでないのなら今後のアップデートで対応されるかもしれません…可能性は低そうですけれど。 あ, そうそう。 16:10 な LCD ということで, 16:9 な動画の全画面再生を行った場合は, ステータス部分を空けた上部に表示されます。 気になる方は地味に気になると思います。 (^^;)
とにもかくにも, この「1366x768 を超える 60FPS 以上の動画を再生できない」点の影響を受けるかどうかが, この機種の使用可否の鍵ですね。 私はといえば記事のネタ用にベンチ的な動画を良く使用しますから悲しいことになっているわけですが, 1920x1080 30FPS な動画は何の問題もなく再生できるわけですから, 普通に Web 辺りで動画を見るくらいなら そんなに気にするほどの問題ではないのかもしれません。
最後に Quadrant のスコアを上げておきます。
Quadrant Advanced 2.1 a28d1fa
|
Tablet
|
Model
|
REGZA Tablet AT570/36F
|
NOVO7 Aurora 16GB
|
Ramos W17 Pro
|
TF201-GD64D
|
OS Version
|
SDK
|
4.0.3
|
4.0.3
|
4.0.3
|
4.0.3
|
OS
|
2.6.39.4
|
3.0.8
|
3.0.8+
|
2.6.39.4
|
CPU
|
Model
|
NVIDIA Tegra 3
|
Allwinner A10
|
Amlogic8726-M6
|
NVIDIA Tegra 3
|
Cores
|
4
|
1
|
2
|
4
|
Clock (cur.)
|
1200MHz
|
1008MHz
|
336MHz
|
620MHz
|
Clock (min)
|
51MHz
|
60MHz
|
96MHz
|
203MHz
|
Clock (max)
|
1300MHz
|
1008MHz
|
1200MHz
|
1600MHz
|
Memory
|
Memory
|
993500kB
|
833820kB
|
894504kB
|
1006828kB
|
Inactive
|
266932kB
|
142856kB
|
161548kB
|
370356kB
|
GPU
|
Model
|
ULP GeForce
|
Mali-400 MP
|
Mali-400 MP2
|
ULP GeForce
|
OpenGL
|
ES 2.0
|
ES 2.0
|
ES 2.0
|
ES 2.0
|
Resolution
|
1280x800
|
1024x600
|
1024x600
|
1280x800
|
Rates
|
60.02Hz
|
46.98Hz
|
50Hz
|
60Hz
|
Score
|
Total
|
4035
|
1696
|
3267
|
4137
|
CPU
|
10839
|
1426
|
5818
|
11004
|
Mem
|
2750
|
1344
|
2701
|
2945
|
I/O
|
3128
|
3475
|
5112
|
3236
|
2D
|
1000
|
817
|
817
|
1000
|
3D
|
2458
|
1417
|
1885
|
2500
|
見てのとおり TF201 と遜色のない速度となっていて, CPU の最大クロックの分だけ低い…といった感じになっています。 体感速度の違いは殆ど判らないですね。 むしろスクロール時の引っ掛かりがない分 TF201 より速く感じるくらいです。 このクラスともなると もたつくことが希で, とにもかくにも他の機種とは一線を画しています。 トータルスコアだけなら Tegra 3 機より上のものもありますが, 2D が 200 台辺りのものだと, 一部のアプリでは実際の体感速度は大きくこちらが上回っている…といいますか, 200 台のものは実質使い物になっていないはずです。
ファーストインプレッション的な結論としては, とにもかくにも「1920x1080 60FPS」といった高画質動画の再生を行えない点が全てです。 こういった動画を普段から ちょくちょく扱っている覚えのある方は, とりあえず 3 ヶ月程度待ったほうが良いです。 その間に東芝が対策すれば良し, 他の Tegra 3 機が登場するも良し。 高額な機種だけに今飛び付くのは得策ではありません。 とりあえず, ニコニコ動画辺りであればマイリストに登録されている動画をチェックしましょう。 そこに 1366x768 以上の 60FPS 動画がゴロゴロしているようであれば, AT570 の使用は無理です。 100 個登録されている中の 1 つ 2 つ…というのであれば妥協が可能かもしれませんね。 あ, 30FPS ならフル HD でも何の問題もありませんので, 念のため。 (大事なことなので二度言いました。)
動画再生の問題が引っ掛からないのであれば, AT570 は とても良い機種だと思います。 Tegra 3 の体感速度は申し分ありませんし, EL ディスプレーは「さすが EL」といった感じです。 もっとも EL ディスプレーの中では そんなものですけれど。 殆どの箇所が 7mm を切るという最薄クラス筐体の威力は絶大ですし, それが相まって 332g の重さも十分軽く感じられ, 1 クラス軽い機種と比べても遜色ありません。 すでに実売で 50k を切っていますから, 買って損はないでしょう。 そうそう。 7.7 インチ組というのは好みが分かれそうです。 0.7 インチの違いは想像以上に大きいものでした。 (笑)
しかし…。 7mm を切る薄さでの iPhone 4S を彷彿とさせるフラット感は, 高価格機ではあるものの ある意味爆弾ですね。 もはや薄型機以外使えなくなります。 (^^;) あ, 裏面はグリップ感を出すためにパターンの入っているわけですが, フラットの基準面内に全て収まる形 (要は凹む形。) で入っていますので, 意外にもフラット感を損なってはいません。
…と, わりと褒めまくっていますが, iPad と同じ価格ということで「iPad (Early 2012) と AT570 の どちらを買う?」と問われれば, 迷うことなく前者を選択します。 ええ, 現時点では前者を既に持っていますから。 (笑) あ, TF201 と異なりサクサク度は iPad と遜色なかったです, AT570 に限っては。 ただ…やはり総合的なアプリの充実度と PC との親和性が…。 動画だけは どうしようもなく Android に分がありますけれど。 (iPhone/iPad はニコ動方面が…ねぇ? ^^;)
Jun.6,2012 追記
ちなみに, 一覧した REGZA Tablet AT570/36F, NOVO7 Aurora, Ramos W17 Pro, ASUS Eee Pad TF201-GD64D を より高画質動画の再生できる順に並べ替えると, TF201, Aurora, W17, AT570 となります。 (^^;) 動画の滑らかな順だと TF201, AT570, Aurora, W17…。 W17 は例の引っ掛かり現象が なければ Aurora より上の筈なのですけれどね。
Jun.14,2012 追記
Ramos W17 Pro について, Quadrant Advanced で計測し直しました。 ほかと異なり, なぜか W17 のみスコアの違いが大きかったので…。
Sep.21,2012 追記
Tegra 3 の能力的には TF201-GD64D くらいには動画形式へ対応しているようです。 MX 動画プレイヤーを 1.7 へ上げたところ, TF201 についてはミクベンチが Lv. 8 までの再生に止まってしまったものの, AT570/36F については TF201 と同じレベルでの対応度に向上しました。 どうやら「ソフトしだい」のようです。 ともあれ, これで Tegra 3 機以外を わざわざ手に入れる必要性がなくなりました。 フルHD タブレットについても TF700T で事足りそうです。
1 日に従来の RC に相当する製品候補版 (といっても RC 1。) の Windows 8 Release Preview が公開されましたので, 週末に掛けて遅ればせながら MSDN から落としてインストールしてみました。 x86 版がインストールされている実機の dynabook Satellite TXW/69AW は, アップグレードのテストを兼ねていることから仕方がないとして, 今回は せっかくなので VMware Workstation 8 のゲストについては x64 版を新規インストールしてみました。 Prime Erdes PAD NT1 のほうは x64 版でのアップグレードです。 まぁ, スレート PC は置いておいて個人的に重きをおいているのは「従来機」のほうですけれど。 何しろ手持ちは従来機ばかりですから。
というわけでインストールを行ったのですが, 新規インストール組は超高速で あっという間に終わってしまいました。 「え? もう終わったの?」といった感じです。 (^^;) アップグレード組は さすがに新規に比べれば時間を要していましたが, それでも十分速いです。 一番時間を要したのは DVD イメージのダウンロードですね。 >4 時間弱 それはともかく, 別段何も引っ掛からずに個々のインストールは終了しています。 VMware Tools も問題なし。 …といいますか, Metro 方面で あれこれやる必要のない私にとっては, 「何が変わったの?」状態でした。 おかで ここで書くことがなくて途方に暮れています。 (笑)
何もなくては悲しいので, 先月末にアップグレードの行われたパンヤをインストールしてみたのですが…, こちらも CP と変わりありませんでした。 (^^;) 年末までに対応してくれるのかしら? いえ, 既存の Win7 機は そのまま Win7 機のまま使い続けますので, 個人的には どちらでも構わないのですけれど。 あ, そういえば RP では Aero glass は そのままでした。 Twitter で 教えてもらったところ, 「製品版で廃止」だそうで。 おいおい。 製品版が出る前にデザイン考察をしなきゃならないのに, 「製品版で」って…。 (^^;)
ただでさえ既存 PC を蔑ろにした仕様としているのに, その上これですか…。 これでは既存 PC での動作を想定したソフトなんて出しようがないですね。 そして, 大なり小なり そういったソフトを組み込んで出さざるを得ないプリインストール機も。 こりゃ, 今年の年末商戦には既存 PC は登場しませんね。 ええ。 出した機種は漏れなく鳴かず飛ばずの売れ行きで売れ残るでしょうね。 一部飛び付いたユーザーだけが買って嵌まると…。 解って買う分には良いのですが, 知らずに買っちゃった方は大変でしょうね。
あ, パンヤですが Win7 では普通に動作しますよ:
何はともあれ, 製品版までの宿題とした部分もあって総じて CP と変化は ありませんでした。 スレート PC で Metro アプリを使う分には解像度が狭いこともあって便利なのですが, いかんせん既存 PC は…。 スレート系でもフル HD で Metro アプリの使うことを思うと ぞっとします。 ええ, 現行の iPad と同じで「やたらと解像度の上がったフォントで微細化された LCD で大きく表示する」しかないでしょうね。 情報量は XGA 辺りと変わりがないと…。 iPad なら それで良いですが, 既存 PC の延長であるところの高解像度スレート PC では, 費用対効果が悲しいことになりそうです。 (^^;)
あ, そうそう。 一応実機の実験機として ASUS の Transfomer と RT 機を狙っています。 前者はフル HD の例のやつで, 後者は TF201 の親戚筋となる Tegra 3 機ですね。 前者もキーボード着脱可能なスレート PC なので, Windows 8 (実験用。) + Windows 7 (仮想 PC の本命環境。) として使う予定です。 一応現行 ASUSTeK ZENBOOK UX21E-KX128 の後釜に当たるのかしら? 後者は, iPad (E2012) や TF201 と共に「Office 組み込みタブレット三羽がらす」として比較実験を行うのが主な目的ですね。 MS が iPad 用の Office も出すようなので。 (笑)
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