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<公開:Nov.1,2009>

■ VMware Player 3.0 Build 203739


[VMware Player 3.0 のスナップ]

・VMware Player 3.0 について

 フロントエンドが異なるものの VMware Workstation 7 と同一の実装形態となっていることから, 一応 WDDM 版ドライバーと Aero への対応が VMware Player 3.0 での目玉機能となっています。

が, それとは比べものにならない目玉が今回の版には存在します。 それは『新規ゲストマシンの作成機能』と『VMware 7.0 と同様のダイアログを使用したゲスト環境の設定機能』です。 ようやくといいますか, VMware Player でも単体で使用できる体裁が整いました。

・ホスト環境等

 メイン環境である Satellite WXW/78DW で利用しています。 VMware Workstation 7 には VMware Player が付属しインストールも されますので, いつもどおり それを使用しています。 従って, 単体品とは異なる部分が存在するかもしれません。

 VMware Player 2.0 以降をインストールする際に少々問題となっていたリムーバブルデバイス等の自動再生機能無効化ですが, VMware Player 3.0 ではアンインストール時に ちゃんと設定を元に戻しているようです。

 6 月末に 500GB HDD へ換装しましたので, 他の PC へ移さざるを得なかった一部の仮想環境についても こちらへ戻すことが出来ました。 4GB メモリーと 500GB HDD のおかげで, 余裕があるとは言えないまでも逼迫することもなくなったわけですが, 最近 VRAM 容量に悩まされるようになりました。 と言うのも, 256MB という VRAM の少なさが描画方面の不具合を招いているのではないか…という懸念が生じているからです。

もちろん, GeForce 8700M GT であれば, 専用メモリー分を合わせて 1.5GB に達するまでは必要分をメインメモリーから調達してくるわけですが, 専用メモリーの容量が重要らしく, ログの そこかしこに『メモリーが足りない』の文字が…。 この辺りは どうしようもありませんから, 次期主力 PC に期待するしかないですね。 いえ, 購入時期は未定ですけれども。 それ以前に, 本来の目的である開発方面には全く影響しない部分ですから, 悩みといっても小さなものと言えそうです。(笑)

・ゲスト PC 環境

 フロントエンドこそ異なるもののゲスト PC の仕様や実装は VMware Workstation 7 と同じですので, 引き続き Ver 7 となっていて, 一部の PCI デバイス (VMware 本体のメニューで有効・無効が指定可能なもの。) のゲスト PC 側でのホットプラグ対応や VMCI 周りの改良等が (VMware Player 2.5 で) 行われています。 新機能を含めた若干の制限が伴うものの Ver 4 以降のゲスト PC が扱える点も同じです。

 一方, フロントエンド側で処理されるスナップショットについては VMware Player では機能しません。 スナップショットの更新を伴う設定は無視され, 仮想ディスクのカレントファイルに対する変更についての適用・破棄 (最終のスナップショットへ戻る。) のみ機能します。

 新たな機能として目に付くものとしては, 4 つまでの論理 CPU に対応している点があります。 以前であれば, 単独の物理 CPU から 1 ないし 2 のスレッドを獲得していましたが, この版では, シングルコア CPU が 4 つ, デュアルコアが 2 つ, クアッドコアが 1 つ…, といった組み合わせにかかわらず全 CPU からのスレッド獲得が行われます。 Core 2 Duo なノートパソコン辺りでは影響が小さく表面化もしていませんが, ある程度の環境が整えられている場合には それなりの向上が見込めそうです。

・ゲスト OS

 目に付くのは Windows 7 や Ubuntu 9.04 等についてホスト・ゲスト共々対応している点でしょうか? それ以外に大きな目玉は存在しないような気がします。 VMware Player 2.5 と同様, x64 には VT が必要ですが x86 ゲストや VMware Player 本体の動作には VT を必要としません。 Windows XP や Office 等の再アクティベーションについては, 少なくとも手元の環境においては発生していませんが, 累積加点というケースは存在しますので, その辺りは認識しておく必要があります。

 手元の環境に限っての話ですが, Windows 95 など古い OS については, VMware Player 2.5 の段階でゲスト PC を Ver 7 へ更新, 若しくは作成した場合に正常起動しなくなるケースがありました。 その点を除けば, VMware Player 2.0 で NT 3.51 が使えなくなった点を除いて大きな変化はないようです。

・描画周り

[3DMark06 on VMware Player 3.0]

 トップの画像で お判りかと思いますが, ついに Windows 7 及び Windows Vista での WDDM 版ドライバーと Aero への対応化が行われ, それに伴いドライバーも VMware SVGA 3D 7.14.1.31 へ更新となっています。 Windows XP 等では VMware SVGA II 11.6.0.31 となります。 WDDM 版ドライバーや Aero の動作自体は安定していて, 今のところ大きな不具合に遭遇していません。 さすがにホスト側の環境にもよるのか, Web サイトのコミュニティーでは, 色々と不具合報告が上がっているようです。

高速である点が前提となっている WDDM 版の動作を OpenGL 2.1 でエミュレートした上でホストに描かせているわけですから, Aero を有効とした場合の動作は相当重くなります。 ウインドウ等の描画速度が気になり, また, Aero に拘らないのであれば XPDM (SVGA II) 版ドライバーを使用するのも良いかもしれません。 ただ, XPDM 版に対して WDDM 版の高速性がもつアドバンテージはゲストマシンでも有効で, 描画速度自体は WDDM 版を使ったほうが かなり高くなりますので, 実際には その辺りとの兼ね合いで決定することになると思います。

Aero 対応化には必須…ということで, 今回は WDDM 版, XPDM (SVGA II) 版ドライバー共に SM 3.0 に対応したものとなっています。 なので, 右上画像のように VMware Player 2.5 では無理だった 3DMark06 辺りも動作します。

 ホスト側の要件については VMware Player 2.0 以降で共通となっていて, OpenGL 2.x へのハードウェアレベルでの対応が必須となっています。 その中でも最重要事項で最大の壁ともなっているのがフレームバッファーへの対応で, 昨今の GPU であれば全く問題とならないわけですが, 一昔 (二昔?) 前の GPU では この点が意外と高いハードルとなってしまいます。 もちろん NVIDIA で言えば GeForce FX くらいになれば対応しているわけですが, ForceWare Release 75 以降のドライバーでないと OpenGL の当該機能である GL_EXT_framebuffer_object には対応していません。 そして, 当時の PC に適用されているドライバーは, 5x や 6x 系であることが意外と多いのでした。

さらに, Aero を使用する場合については推奨環境の引き上げが行われていて, NVIDIA で言えば GeForce 8600GT が最低ラインとされています。 いえ, リリースノートでは『GeForce 8600』としか書かれていません, 念のため。 (^^;;

 なお, VMware Player 3.0 では WDDM 版ドライバーを使用した場合の VRAM 容量が 256MB となっています (XPDM 版では 128MB。) ので, ホスト側の環境によっては WDDM 版ドライバーや Direct3D の使用が出来ないかもしれません。 手元の Satellite WXW/78DW (256MB VRAM) では何とか動作しているわけですが, 個人的には VMware Player 2.5 以降については, ホスト側の VRAM 容量として最低でも 512MB, 普通に使いたいなら 1GB を前提としているような気がします。 (Direct3D を使用する場合。)

Direct3D を無効とした場合 (WDDM 版では無条件に有効。) は 16MB となりますが, 画面サイズを UXGA 以上とする場合は 32MB が必要となりますので, その場合は手動で設定を行う必要があります。 呪文は以下のとおり:

svga.vramSize="33554432"

ちなみに, この呪文は Direct3D を無効とした場合しか効きません。 Direct3D が有効の場合は, メモリーの調達は行われるものの既定の VRAM 容量しか有効となりません。

 Aero の対応化までこぎ着けた VMware Player 3.0 ですが, (ゲストでの) WDDM 版ドライバーの高速性も速度に貢献しているのか, 体感的にもベンチマーク等のスコア的にも GeForce Go 7600 (256MB) 相当となっています。 XPDM 版ドライバーでの黒抜き現象や Unity モードでの不具合が解消されれば, 個人的には もう十分と言えそうです。

 詳細については VMware Workstation 7 のページを参照すると良いでしょう。

・サウンド

 VMware Player 2.0 では 強制 SB16 化の呪文が使えなくなっていましたが, 3.0 で再び使用できるようになりました。 ちなみに, 呪文は以下のとおり:

sound.virtualDev="sb16"

全ての環境で使えるわけですが, ES1371 へ正式に対応している Windows Me や Windows 2000 以降の OS については, SB16 に依存したソフトでも存在していない限り, そのまま ES1371 設定としておけば良いでしょう。

・ネットワーク

[仮想 NIC 設定ダイアログ]

 一部の 32 ビット OS では Intel PRO/1000 MT Network Connection として認識されます。 VMware Player 2.0 の頃で既に 1.0G の NIC (VMware Accelerated AMD PCNet Adapter。) となっていたわけですが, 現状の環境では 1.0G だろうが 100M だろうが体感速度が変わりませんので, 何がどう変わったのか判りません。

 仮想ネットワークの設定ツールについては, 今回, 画面構成が大きく変更されています。 タブによる切り替えが却って混乱を招いていた これまでのダイアログと異なり, 単一ページに全ての項目が纏められた非常にすっきりしたものとなっています。 「以前のダイアログのほうが良かった」と感じる方も いらっしゃると思いますが, 『ある設定が どのタブに存在するのか解り辛い』 『関連する設定が別のタブに散らばっている』といった辺りが不評だったのでしょう。

・HDD

 ゲスト PC が Ver 7 のまま変わっていないことから, HDD 方面についても変化はありません。 なので, 気軽にゲスト PC のバージョン変更が行えます。 VMware Player 2.5β で発生していたVMware と CD 革命 Virtual の相性問題についても, その後発生していないところを見ると一過性のものだったようです。

・EMM386

 VMware Player 1.0 以降ずっと対応していた EMM386 ですが, VMware Player 2.5 以降では, MS-DOS (+ Windows 3.1) 環境を除いて使用できなくなりました。 従って, Win9x 系のインストール時には『インストールの途中で手動の EMM386 無効化』が必要となります。 これを行わなかった場合, 若しくは EMM386 が有効となっている既存環境を (VMware Player 2.5 上で) 起動しようとした場合には, 起動途中でハングしてしまいます。 UMA は諦めたほうが良いでしょう。 EMS については CONFIG.SYS での記述が無くとも Win9x が自動でフレームを確保してくれます。

・VMware Player のインターフェイス

[VMware Player 3.0β の起動画面]

 VMware Player において今回最大の目玉と言えそうなのは, フロントエンドの仕様変更です。 コモンダイアログによるゲスト PC の選択しか行えなかった VMware Player 2.5 とは異なり, 起動画面が表示されるようになり, ゲスト PC の新規作成や VMware Worksataion と同じ設定画面 (ただし設定項目数は少ない。) を呼び出してのゲスト PC の環境設定を行えるようになっています。

ようやくといいますか, VMware Player も ここに至って完全に単体で使えるようになったと言えそうです。

VMware Workstation との差別化は, フロントエンド側での機能実装, 有効無効化という方法で行われています。 一番分かり易いのがスナップショット機能で, フロントエンド側への実装が行われていない, 若しくは無効化が行われている VMware Player では, 単純にスナップショットに関する設定が無視されるようになっています。 コンシューマーにおいては それを必要としないケースのほうが多いでしょうから, 問題とはならないでしょう。

[Unity モード]

 VMware Player 2.5 において追加された Unity モードは, VMware Player 3.0 でも当然ながら使用が可能となっています。 Unity モードというのは, 右画像を見ると何となく感じがつかめるかと思いますが, 要はゲスト側 OS のメニューや動作プログラムを直接ホスト側にシームレスで表示することで, ゲスト PC の存在を感じさせないようにする機能です。

Unity モード自体は VMware Player 2.5 と変わりがなく, ホストのスタートボタンにポインターを近づけるとゲスト側のスタートメニューが表示される, 通常の場合に比べて描画速度が相当落ち込んでしまう…といった仕様や現象は同じ感じとなっています。 VMware Workstation 7 と異なり, Direct3D 対応ソフトを起動した際のデッドロック同然の現象は発生しないようです。

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