放置 PC のメンテナンス (Ultrabook 編)...
「我が家のマシン (ノート編)」を見ると分かるのですが, メインである 東芝 dynabook Qosmio T851/D8CR が長寿政権を樹立していることもあって, ASUSTeK ZENBOOK UX32VD-R4SSHS を買った後の この 5 年ほどは Atom 系 CPU を載せた (広義の) タブレット PC ばかり手に入れています。 元々 Atom 動作確認用実機として買い始めたものなのですが, 中には「はたして手持ち Ultrabook 類の代わりとして使えるものなのか?」を試す意味もあって購入に至った ASUS TransBook Mini T102HA-8350G や ASUS TransBook T90Chi-3775 のような, 本来の用途とは逸脱した脱線組の 2 in 1 系 PC も含まれていたりします。
さて, 試すのは良いとして同じ用途の 2 in 1 系 PC と Ulbrabook の双方を常用するのは無理があったことから, 結果としては Ultrabook 系 PC が年単位の長期間にわたって放置されることになってしまいました。 Ultrabook 内でも同じ用途の新旧 PC が存在しますから, 酷いものになると 3 年 4 年なんてものまであったりします。 普通は最低でも半年から 1 年くらいも経てばメンテを行っているはずなのですが, どうしてこうなった…。 (^^;) それはともかく, 年末休みに入って多少は時間に余裕が生じたので, それら放置 PC のメンテをまとめて行うことにしました。
まずは, Ultrabook 系メインの ASUSTeK ZENBOOK Prime UX21A-K1256 です:
メインだけに この PC がトラブると非常に困る事態となったわけですが, 幸い何事もなくメンテは終了しました…1 年以上放置されていたため時間だけは掛かりましたけれど。 その殆どが WinUpdate によるものです。 (笑) VMware Workstation はといえば, 「これ以上版を上げるとノート PC では辛くなる」というわけで, 9 のままパッチ当てのみ行っています。 ゲスト PC のメンテも行って, これで一応最新の状態となりました。 Windows 8 以降がアレなので, この PC は廃棄されるまで Windows 7 の予定…なのですが, Windows 10 へ上げるとすれば, 今回記事とした 3 台の中では この PC が一番可能性は高いと思います。 ともあれ, すんなり終わると記事に出来るネタが発生しないので寂しいですね。 (^^;)
お次は Parallels Desktop 動作確認用の Apple MacBook Air 11" (Mid 2012):
2016 年 11 月に macOS Sierra へアップグレードしてからなので, 13 ヶ月ほど放置されていたことになりますね。 当月末に Parallels Desktop 12 を買っているわけですが, それすらインストールされず終い…。 (^^;) ともあれ, 先日の大バグを含めた各種不具合も一段落した感じですので, まずは macOS High Sierra へのアップグレードから始めたわけですが, それが あんなことになるとは…。 (笑)
macOS High Sierra へのアップグレードはダウンロードに時間が掛かったものの何事もなく終わりました。 適当にソフトを試してみても異常は見られません。 「んでは」と Parallels Desktop 13 をインストールすべく, そのディスクイメージファイルの入った USB を MBA へ挿した…ところまでは良かったのですが…「あれ? 何も表示されない。」 通常なら自動的にマウントされて表示されるはずのドライブアイコンが表示されないのでした。 仕方がないので手動でマウントを行うと, 今度は例の「オリジナルの項目が見つかりません」のエラーで空アイコン表示。 「いやいやいや…, 元々当該機で使えていた USB メモリーだし, 今し方 Qosmio からファイルをコピーしてきたところだからハードも正常だっての!!」 (^^;) 何度か試しても同じでしたので, とりあえず USB メモリーは置いておいて, 今度はネットワークを試してみることにしました。 MBA から Qosmio へ繋いでみると…「オリジナルの項目が見つかりません。」 おんやぁ~? (^^;)
ここでふと思い立ってデスクトップ上の「スクリーンショット」フォルダーを開いてみたところ, エラー表示は無かったものの, ここでも空アイコン表示でした。 「いやいや, ここが空の筈はないですわ, お姉様っ!!」と先ほどとは反対に Qosmio 側から MBA へ繋いで当該フォルダーを開いてみると…そこには数百のファイルが。 「あ~…。(^^;)」 どうやら, High Sierra へのアップグレードでアクセス権周りが盛大にぶち壊されてしまったようです。 (笑) とりあえずディスクユーティリティの First Aid で「ディスクの修復」を実行するも変わらず。 「んでは」と今度はリカバリーモードで「ディスクの修復」を実行するも, やっぱり変わりませんでした。 数回試したところで 25 時を回ったので, とりあえずは寝ることにしました。
さて翌日。 昨日は敗北したものの「ディスクの修復」で何らかの情報に変化があれば, そこを起点として起動時に自動実行される「アクセス権の修復」で改善する可能性があります。 それに期待して, 再度リカバリーモードで「ディスクの修復」を試したところ…見事復活しました。 フォルダーもネットワークも USB も全て正常に表示されます。 丸 1 日作業が遅れることとはなりましたが, 復旧してくれれば問題なしです。
ようやく正常となりましたので当初の予定どおり Parallels Desktop 13 をインストールし, Windows 8, Windows 7, そして OS X Mountain Lion な各ゲスト PC のメンテを行いました。 とりあえずは これで作業終了なのですが, PD 動作確認用メイン環境というわけで, PD 13 の新機能「Windows 10 の自動インストール」を試してみることにしました。 せっかくなので ここは「Windows 10 の購入」を選択してみます:
Pro までは必要ありませんので Home を選択…したところまでは良かったのですが, 普通は決済後に表示されるはずのダウンロードリンクが表示されず, 改めて PD13 側で「ダウンロードでのインストール」を行う必要がありました。 ライセンスが失われるわけでは もちろんありませんが, ダウンロードでのインストールには Pro/Home の選択肢等がありませんので, ユーザーによっては「え? えっ? ダウンロード版なのにダウンロードできないって, どうすれば良いの?」とパニックに陥ってしまうかもしれませんね。 (^^;)
ともあれ, Windows 10 自体は何事もなくインストールが終了し, 一つ上の画像のように Parallels Desktop 10 で実行不可となってしまった 3DMark Vantage も再び正常動作するようになりました。 その代わり…:
Wine で Direct3D が動作しなくなりました。(笑) もっとも, VMware Workstation 12.5 Pro でも同じですので, これは Ubuntu Linux 16.04 か Wine 2.x のせいだと思います。 Ubuntu 16.04 なデスクトップでは Wine を試していないので, 仮想 PC だからなのかは判りません。
職場以外での携帯用メインとして使っていた ASUSTeK ZENBOOK UX21E-KX128:
この PC も 1 年ほど放置されていたわけですが, 実は先日に一度立ち上げています。 その際にメンテを行わなかった理由は…, クリックしてフルサイズの画像を見ていただくと判りますが, バッテリーを認識していません。 丸 2 日アダプターを接続しての充電を試しても同じだったので, どうやらバッテリーが死んでしまったようです。 (笑) もう 5 年も経ちますし, 同じく高頻度使用で 6 年越しの Qosmio などは 2 個目のバッテリーが ほぼ死んでいますから, これは仕方のないところでしょう。 死んだフリをさせておいて春以降に再度試してみることにします。 夏になっても死んでいるようなら, UX21A も居ることですし こちらは退役することになるでしょう。 あ, そうそう。 メンテナンス自体は Windows 8 のパッチ当てくらいしかなかったので, あっさり終了しています。
旧ゲスト環境用 VMware ホストの ASUSTeK ZENBOOK UX32VD-R4SSHS:
Qosmio の HDD 容量が足りなくなったことから, 一部のゲスト PC を こちらへ移して (再構築して) あったのですが, その後容量に多少ながらも余裕が生じ あちらで完結できるようになり, 結果こちらは 1 年半ほど放置されていました。 メンテ自体は UX21A-K1256 と同様, ホストやゲストの WinUpdate と VMware 9 のパッチ当てだけですので, あっさりと終了しています。 …終了していますが, デスクトップはともかく他の主要 PC が全て SSD 環境となっているだけに, UX32VD の「HDD + キャッシュ専用 SSD」な環境はアクセスが遅すぎて苦痛でした。 いえ, それでも SSHD と同様 HDD と比べて数段速いわけなのですが, 比較対象が爆速な SSD だけに…。 (笑) ともあれ, こちらは使用頻度は低いながらも, 引き続き古い OS な環境の動作確認を行うための PC として使われることとなるでしょう。
最後に旧 Parallels Desktop 動作確認用の Apple MacBook Air 11" (Late 2010):
「Core 2 Duo ではゲスト PC の動作が重くて辛い」という理由で MBA (Mid 2012) へ環境を移した経緯があることから, その後使われることはなく結果として 4 年近く放置されるに至ってしまいました。 (^^;) ともあれ, 「もはや最後の機会?」とも言えそうな状況ですので, まずは OS X Mountain Lion から macOS High Sierra へのアップグレードを行っています。 これだけ OS の間があると非常に危険なのですが, 予想に反して何の問題もなくあっさりとインストールは終了し, アクセス権等が ぶち壊されることもありませんでした。 MBA (Mid 2012) などは Sierra からのアップグレードで あれほど壊されたのに…。 (笑)
引き続いて Parallels Desktop 7 から 13 へのアップグレードを行ったのですが, 先に PD7 をアンインストールする安全策を採ったにもかかわらず, 何度試してもエラーでインストールが開始されず一旦は諦めかけました。 しかし, 屈折 7 回目…漸くインストールが開始され無事 13 へのアップグレードが終了し, Windows 7 環境の正常動作も確認できました。 フルサイズの画像を見ていただくと判るとおり, 7 から 13 への (同一ライセンスでの) アップグレードは行えないので体験版状態となっていますが, 上述した 12 の未使用ライセンスが適用可なので問題ありません。
…と「めでたし,めでたし…」と終わるはずだったのですが, そこで悲劇は起きました。 それは「SSD の容量不足。」 そう, MBA (Late 2010) は 64GB SSD モデルだったのです, ゲスト Win 7 のパッチ当てを行っている最中に見事容量ゼロとなり詰んでしまいました。 この後ゲスト環境ごと削除予定です。 (笑) あ, さすがにゲスト環境自体は使い回しが効きますので, どこかに退避はしますよ, 念のため。 (^^;)
というわけで, トラブルにも見舞われましたが, 放置 Ultrabook のメンテナンスを年内に終了することが出来ました。 年明けはレガシーノート PC とタブレット類のメンテを行うことになるでしょう。
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