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VMware Workstation 4 と 3.2・ゲスト PC 環境VMware Workstation 3.2 ではゲスト PC が Ver 2 ですが, VMware Workstation 4 では Ver 3 に上がっています。 440BX である点は同じですが, ACPI 対応の BIOS になり, マザーのほうもマルチプロセッサー対応になっています。 今のところはユニプロセッサーとしてしか動作しませんが, 段階的にマルチプロセッサー対応化を進めているのでしょう。 VMware 4.0 上で ACPI マシンとして構築された Longhorn と, VMware 3.2 上で無理矢理 ACPI で構築させた Win2k の構成は次のような感じ: ・ゲスト OSゲスト PC 設定の対象 OS の指定が, VMware Workstation 4 では厳しくなっています。 VMware 3.x では設定の初期値が異なるくらい…としか感じられませんでしたが, 4.0 では『Win9x を WinXP の設定で起動すると途中でハング』…というように, 設定と環境の整合性が要求されます。 速度を得るために (ゲスト) OS ごとに処理を分けて, より高レベルの段階でホスト側に処理を渡す VMware の悪い面が出てしまっている気がします。 デュアルブート環境のゲスト PC は 4.0 では使えないかもしれません。 ・描画周りドライバーがマイナーバージョンアップしているだけで, VMware Workstation 3.2 と変わりません。 バグフィクスによる改版なのでしょう。 VMware Workstation 4 ではビデオ方面の向上も謳われているのですが, 違いが全く見あたりませんし体感速度も変わりません。 何がどう向上しているのでしょう? 却って VMware 4.0 のほうがベンチの数値は落ちてるんですけれど…。 (笑) VMware 4.0 ではゲスト PC が AGP 対応になっているのですが, 残念ながらグラフィック周りが AGP にぶら下がることはありません。 もっとも, VMware の場合ゲスト側のドライバー段階でホスト OS に処理が渡ってしまうので, 対応してもしなくても同じではありますが…。 (笑) ・サウンドVMware Workstation 3.2 が Sound Blaster 16 相当なのに対して, VMware Workstation 4 では Sound Blaster Ensoniq Audio PCI (ES1371) 相当に変更になっていて, ある意味, これが最大の問題となっています。 『VMware Workstation 4』のページで書いたように, 設定ファイルを使うことで回避できるわけではありますが, やり方を知らなければサウンドを使えない OS が結構出てきそうです。 『Creative Labs のところで落としてね』などと書かずに, 設定方法を載せてほしいところですね。 VMware 3.2 のときにはボリューム関係で結構問題が出ていましたが, VMware 4.0 では概ね解消されています。 ・ネットワークVMware Workstation 4 では設定ダイアログを使って VMware NAT や host only のネットワークアドレス等を設定できるようになっているものの, 基本的には何も変わっていません。 無線 LAN 対応化等も謳っていますが, ゲスト PC で直接無線 LAN を使うことは少ないのではないかと…。 ・HDDVMware Workstation 4 では 4GB の壁がなくなりました。 サーバー系の VMware なら話は別ですが, こと Workstation に限って言えば, 事実上制限がなくなったと言えるのではないでしょうか? ゲスト PC に 200GB とか設定する人はいないでしょうし。 (笑) HDD イメージの構造が変わったことから更新処理に随分時間が掛かるようになってしまいましたが, 反対に Shrink のほうは随分速くなっています。 こっちのほうが有り難いですね。 (^^;; ただ, VMware 4.0 のページで書いたように, VMware 4.0 (というか Ver 3 の仮想 PC。) の仮想 HDD には, いくつか問題が存在するようです。 ・マウスポインターVMware Workstation 4 では, 完全にホスト OS 側でホストのポインターを表示するようになっています。 Win2k や WinXP では『どっちのポインター?』と迷ったりしてしまうのですが, まぁ, そういう流れなのでしょう。 Virtual PC 2004 も VMware 4.0 と同じ方式になっていますし…。 ・EMM386VMware Workstation 4 で, ようやく EMM386 が使えるようになりました。 これで, この方面で悩まされることがなくなるでしょう。 このページの壁紙部分では以下の各社製品の画像素材を利用しています。 これらの素材は各社に帰属するものであり, 他への転載は禁止します。
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