・ホスト環境等
こちらもメインの DynaBook G7/X19PDEW です。 描画速度のネタが上がったので Win32s 等の動作確認等を含めて使ってみました。 MSDN 版なので, こちらも全て英語です。 (^^;;
『VMware Workstation 4 をインストールしてあるところへ Virtual PC 2004 を追加インストールして大丈夫なのか?』という心配をよそに, 今のところ全く問題が出ていません。 それぞれのゲスト PC を同時に動作させても大丈夫でした。
Microsoft が Virtual PC を買い取り, しかも MSDN で入手が可能であることから判るように, プラットフォームの一つという意味合いが強いことから, 今後の動向が注目されるところですが, よほど根本的に作り直しでもしない限りは MS 製以外のゲスト OS でも大丈夫でしょう。 一応, それらを奨励するわけにいかないので, メニュー等の選択肢からは消えていますけれどね。 ただ, Microsoft だけに『Win 専用を想定した効率化や適用化』といった部分変更がありそうではありますが…。 (^^;;
・ゲスト PC 環境
Virtual PC 2004 でも 440BX マシンになっています。 VMware Workstation 4 よりもハードの低レベル寄りでエミュレートする感があるので, ゲスト PC も素直に構築される傾向にあるのですが, より低いレベルまでゲスト側で処理する分重たくなってしまうのが難点ですね。
特に,SP1 を当てていない場合は頻繁に CPU 負荷が 100% (でしばらく継続する状態) になってしまい, 他のソフトと同時に使うのが, ちょっと辛い状況です。
VMware と違って DOS 環境でハイメモリーのアクセスが遅くなることはないです。 あと, AMI BIOS なのですが, ちょっと弄れる項目がなさすぎのような気がしないでも…。 まぁ, AMI ちゃんは元々 PC によって設定可能な項目がピンキリですから, しょうがないのかな?
あっさり ACPI マシンとして構築された WinXP の構成は次のとおり:
・ゲスト OS
VMware Workstation 4 よりも OS のインストールについては苦労が少ないです。 あっさり ACPI として構築されますし…。 VMware よりも低レベルの段階でエミュレートしている分動作する OS も多いような気がします。
・描画周り
比較的新しい Win や Linux 等を使う分には関係ないのですが, 最も VMware Workstation 4 と異なるのが描画周りでしょう。
Virtual PC 2004 では Trio64 PCI をボード段階でエミュレートしています。 なので, Trio64 用のドライバーさえあれば XGA フルカラーくらいは表示できるわけで, これが大きなメリットになっています。 上のスナップでも Win3.1 や NT 3.51 が XGA フルカラー表示されています。 VMware にもほしい機能です。
ただ, それだけにゲスト側での処理が多くなるわけで, 専用ドライバーを使って即ホスト側に処理させてしまう VMware よりも, そのドライバーが用意されている Win9x や Win2k 等では, かなり遅い感じがしてしまいます。 VMware の VGA 状態に比べれば問題にする必要のないレベルですけれど…。 (笑)
あと, ウインドウモードとフルスクリーンモードとの切り替えが OS に限らず上手くいきません。 フル→ウインドウの際に必ずおかしくなります。 全画面の DOS 窓を使用した後に EXIT で抜けたりするだけでアウト。 モード切替が上手くいかずゲスト PC を強制的に起動し直すしかなくなってしまいます。 (^^;)
みてのとおり, 全画面の DOS 窓を起動して戻っただけで表示が乱れてしまいます。 この最後の状態で問題なく Win の操作を行える人は…普通はいないでしょう。 (笑)
・サウンド
VMware 3.x と同じようで違う Sound Blaster AWE 相当なのですが, サウンド周りを切らないのであれば, 必ず SP1 を当てましょう。 当てない場合, はっきり言ってサウンドは捨てて考える必要があります。 タイマー割り込みのせいで音がとにかく途切れまくっていて, 聞こえてくるのが苦痛になってしまいます。 VMware の音と比べてみると一目瞭然。
・ネットワーク
VMware Workstation 4 よりも解りづらい感じがします。 ブリッジモードはいいとして NAT が今ひとつ…。 すんなりとホストに繋げないという…。 NT 3.51 辺りはブリッジすらもホストに上手く繋がらず, ゲストの Win98 経由で繋げたり…。 (^^;)
ホスト側の表面に出てきていないのが問題なのでしょう。 トラブルがなく普通に使えるのなら, そのほうがいいのですが, 何かあったときには弄りようがないので困ります。 この辺りはホスト側に NAT やブリッジ用の仮想 NIC が導入される VMware のほうが遥かに便利です。
・HDD
ホストへの高負荷が影響していて, VMware Workstation 4 よりも, さらに遅く感じます。 あと FD のほうも不安定な感じが…。 メディアの変更を認識できないことが意外に多くて, CD-ROM 共々 VMware ほど気軽に切り替えられません。
・マウスポインター
どちらかと言えば VMware Workstation 4 型の表示ですね。 Virtual Machine Additions を入れると, ほぼ VMware と同じになります。 Virtual PC よ, おまえもか。 (^^;;
・EMM386
VMware Workstation 4 よりもハイメモリーの空きが多く設定しやすい…感じがしたのですが, 実際には違いがありませんでした。 (笑)
UMA の状況は以下のとおり:
E000-EFFF に広大な RAM スペースが存在しますが使えなかったりします。 というのも, ここは Trio 64 の VRAM 領域なんです。 C800-CBFF は拡張ボードの RAM 領域で使えません。 あと, FA00-FDFF に空きが存在しますが, 危険な臭いがするので使っていません。 (笑)
VMware と同様に, 使うことのないモノクロ表示用の B000-B7FF を有効にしています。
CONFIG.SYS の内容は次のとおり:
VMware 4.0 と基本的に変わらないのですが, このとき行っていた動作確認の関係で addfiles で確保してあるのに FILES でも 32 になっていたり, BUFFERS が 20 だったりしています。 (^^;; 普通は, それぞれ 8 と 40 にしています。