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VirtualBox 上で動作した DirectX 使用ソフト (VirtualBox のバージョン別)『VMware 上で動作した DirectX 使用ソフト (DirectX のバージョン別)』ページにおいて, VMware 上での動作を確認したことのあるソフト (の抜粋) について, DirectX のバージョン別に一覧しているところですが, VirtualBox でも試験的ながら Direct3D への対応化が行われましたので, 同じソフトについて動作確認を行った上で一覧してみました。 『VirtualBox 上で動作した DirectX 使用ソフト (DirectX のバージョン別)』ページと異なり, こちらでは『当該ソフトが最低限どの版の VirtualBox で動作したか?』で分類しています。 ただ, 『完全に動作』という基準では殆どのソフトが対象外となってしまいますので, 程度にもよりますが『テクスチャーがおかしい』 『色がおかしい』 『非常に動作が重い』といった不具合等には多少なりとも目を瞑っています。 反対に, より古い版で試していないものもありますので, 後日, 分類位置の変わる可能性があります。 VMware 版のほうに載っていて こちらに載っていない…といったソフトは, (少なくとも当該環境での) VirtualBox 上では動作しない…という意味だと思ってください。 ・ホスト環境等2008 年初頭からメインに就任している Satellite WXW/78DW です。 概要は, Core 2 Duo T7500, 4 GB (3 GB) メモリー, NVIDIA GeForce 8700M GT (256MB), Windows 7 Ultimate, …といった感じですので, 能力については推し量ってください。 ゲストは Windows XP MCE 2005 SP3 となっています。 VirtualBox では Ver 3.0 より Direct3D への対応化が始まっていますが, 現状では VMware Workstation 6 と VMware Workstation 6.5 を足して 2 で割ったような段階に留まっています。 ホストによって動作状況が大きく異なるとの話を耳にしますが, VMware Workstation 5 の頃と同じで, ホストから得られた情報を そのまま使ってしまう嫌いがありますので, その辺りが影響していそうです。 将来的には『DirectX 10.0 と WDDM への対応 (要は Windows Vista 等の Aero への対応。)』という目標が存在するのだと思われますが, まずは動作の安定化が必要でしょう。 ・前段:VirtualBox 2.x までDirect3D への対応化が始まったのは VirtualBox 3.0 からですので, DirectDraw 対応ソフトのみが対象となるのですが, それ以前にゲスト OS 自体の動作が不安定であることから, 実質 VirtualBox 2.x での動作は不可能な状況となっています。 ホスト環境によって随分状況が異なるとの話ですから, もちろん動作可能な環境も存在することでしょう。 が, 「動作したら儲けもの」くらいに思っておいたほうが良さそうです。 ・VirtualBox 3.0 以降で動作しているものこの版から試験的ではありますが Direct3D の対応化が始まっています。 PS 2.0 に対応しているなど個別機能についても かなり対応してはいますが, 最初の版ということで, ドライバーがホストの値を そのまま返したり, 実装済の機能を組み合わせてソフトウェア的に構築することで別の機能を実現する…といった, やはり初期実装の感が否めないものとなっています。 この版で大きなネックとなりそうなのは, Compressed Textures に対応していない点でしょうか? 比較的古いソフトであっても Compressed Textures を使用していることから, 意外と多くのソフトが動作しない状況となってしまっています。 この版では非常に描画が遅く, 3DMark2001 SE 辺りは「一応ひととおり動作するだけ」で とてもベンチを採れる状況ではなかったりします。 (もちろんスコアは表示されますけれど。) そう言った意味では動作不可能の範疇に入るのかもしれません。 他のソフトについてはエフェクトや PS 2.0 辺りが小出しに使われている程度であることから, 比較的普通に動作しています。 DirectX については, 基本的に 8.0~9.0 のみに対応していますので, DirectX 3.0~4.0 世代の古い仕様のソフトは別として, DirectX 6.0~7.0a 世代のソフトは ほぼ全滅となっています。 ホスト環境については, VMware Workstation 6 以降と同じで OpenGL 2.x をハードウェアで要求するものとなっているようです。 設定上でもハードを使用するようになっていないとダメ…といった辺りも同じです。 VMware よりも OpenGL の構造が色濃く反映されているのか, OpenGL については VMware に比べて随分速い印象を受けます。 なので DirectX からの変換にオーバーヘッドを伴わない (と思われる) 機能が多い場合は, 当該ソフトが VMware 7.0 (の WDDM 版ドライバー環境) よりも快適に動作しています。 ・VirtualBox 3.1 以降で動作しているものこの版では高速化と Compressed Textures への対応化が行われていますが, 3DMark03 や『メギドベンチ』がハングしてしまうなど, 少なくとも手元の環境については, まだまだ不安定な状況となっています。 これらは, アクション系とは比べようがないものの Direct3D を普通に使用している類のソフトです。 その依存度と VirtualBox 内部でのオーバーヘッドが大きい処理の含み具合で動作状況が大きく異なってくる点は VMware と同様ですが, その得手不得手の傾向は かなり異なっている印象を受けます。 この中では, Vana'diel Bench3, 『らぶデス2 ベンチ』, 『タイムリープぶーとべんち』が VMware 7.0 (の WDDM 版ドライバー環境) よりも速く動作しています。 DirectX 6.0~7.0a 辺りの Direct3D 対応ソフトが動作しない点やホストの要件等については, VirtualBox 3.0 と変わっていません。 ・WDDM 版ドライバーについてVirtualBox 4.1.0 において WDDM 版ドライバーと Aero への対応化が行われました。 が, XPDM 版ドライバー (こちらは基本的に 3.x から変わっていない。) とは全く別物として作成されているため, こと Direct3D に限っていえば対応度が下がってしまっています。 傾向の最もはっきりしているのは「全画面表示系ソフトが基本全滅」という点です。 画像は『メギドベンチ』なのですが, 見てのとおり画面の初期化に失敗して黒抜き画面となってしまいます。 『ゆめりあベンチ』や『FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3』も同様で, ハングする時もあります。 表示変更を行えないので『タイムリープぶーとべんち』のように変更により表示させることが可能なのかは判りません。 『聖なるかな』や『ぐるみんベンチ』では描画が正常に行われません。 特に前者は自ターンの開始時に描画が失敗し一般保護エラーとなります。 4.0.12 までは正常に動作するわけですから, 明らかに個々の処理も別物となっていることが判ります。 ちなみに, ぐるみんベンチは DirectX 9.0 設定でしか動作しません。 WDDM 版では XPDM 版と異なり「3D については 9.0 対応 API しか動作しない」のでしょう。 謳い文句が 8/9 となっていますから, いずれは対応されるのでしょうけれど…。 『タイムリープぶーとべんち』や『らぶデス 2 ベンチマーク』は正常動作するものの描画速度が 1/10 程度に落ち込んでしまっています。 動作するだけ「遙かにマシ」と言えるのかもしれませんけれど。 この辺りの「比較的まともにDirect3Dを使用している」ソフトでは, 全画面表示にすると たまに黒抜きになってしまいます。 あと頻繁にテクスチャーの作成に伴う小ハングも発生します。 そういった意味では丸 2 日も放置すると次へ進むのかもしれません。 >3DMark03 ・番外:OpenGL 対応ソフトVirtualBox 3.x は OpenGL 2.1 に対応していますので, GL Excess も普通に動作します。 得意な部類に入るのか, VMware 7.0 よりも かなり速く動作しています。 ・移動履歴[Dec.14,2010]
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