漸く通常の生活に戻れたようなので今更ながら記事にしていますが, 今月初めの雪は大変でした。 ここ数年ほかが大雪に見舞われても幸いにも被害を免れていたわけですが, 久々に順番が回ってきたと言いますか…。
まずは 5 日。 大雪の前哨戦と言えそうな 9 時の時点で観測点では 80cm (以下, 特に言及しない場合は観測点での積雪。) と前日から 13cm 積雪が増えていたわけですが, これくらいは良くある話で特筆するような状況ではありませんでした。 …が, 19 時過ぎに帰宅してみると, 観測点より 3km は麓へ降りた自宅周辺でも 20cm ほど積雪が増えていて, 既に狼煙は上がっていたのです…「帰宅してみたら 20cm ほど積もっていた」パターンも良くある話なので, それとは気付かなかったわけですけれど。 そんなわけで, その日は普通に就寝…したところまでは良かったのですが…。 (^^;;
6 日。 夜中の 2 時過ぎに ふと目を覚ましたので, 先日からの雪が気になったこともあって気象庁のページで積雪をチェックしてみたところ, やたらと増えています。 「げげっ!!」と思いつつ窓から外をうかがうとバタバタと雪が…雨でいえばバケツの水をひっくり返したような あのレベルです。 (^^;) 結果 Twitter で「やばい, やばいよ!!」とか呟いていたわけですが…。 9 時の段階では 138cm と積雪自体は 58cm の増加だったわけですが, 夜よりも むしろ早朝 5 時くらいからの降雪のほうが激しいのが問題でした。 既に始発からバスや JR 等も止まり車も雪に埋もれつつあり出勤できない状況に陥っています。 いえ, たまたま この日は休みをとっていたのですが, そういう問題ではありません。 (笑) ともあれ, 翌日に予定があったので その準備を行う予定だったのですが, それは全て中止となりました。
その後, 日中や日没後も雪は同レベルで降り続け, 夜には 160cm を超え洒落にならない事態となってきました。 この降りようでは何も出来ないわけですが, 屋根雪が 1m を超えてきたので大屋根は無理でも小屋根くらいは雪を下ろさないと確実に倒壊するレベルです。 何しろ, 落ちた大屋根の雪が小屋根へ降ってくるのですから…。 (要は倍付け状態。 ^^;;) 「あれ~。 明日は降っていようがいまいが屋根雪下ろしをするから, 今夜だけは保ってくだされ~!!」と, 就寝はしたものの眠ることは出来ませんでした。 (笑)
7 日。 夜中の 2 時くらいに観測点では最長不倒の 197cm を記録しました。 18 時間弱で 59cm ほど積もった勘定で, そこよりはマシな自宅周辺でも 130cm は積もっていそうな気配で, 車は完全に埋もれてしまいました。 ええ, 雪のほうが車よりも高く積もっていますから。 (笑) これには, 大屋根から小屋根その 2 へ落ちた雪が そのまま車のほうへ雪崩れてくるのも一因です。 小屋根と車の間は 3m ほどあって, 駐車位置のほうが小屋根部分の地面より 40cm ほど高いのですが, ちょうど車が小屋根の小屋根…といった感じになって, 屋根雪が割り増しで積もってしまったわけですね。
朝 7 時。 幸い 4 時くらいには雪が止み一旦小康状態となりましたので, 2 時間ほどかけて小屋根の雪下ろしを敢行しました。 大屋根は手つかずですが, 少なくとも小屋根部分の一部屋 + αはこれで一安心です。 大屋根の雪は一気に落ちないので, 小屋根へ降ってきたところで倒壊するレベルには達しませんから。 その雪下ろしを終えた 9 時には積雪は 192cm となっていました。 5cm 減った勘定ですが, これは締まってきただけで重さ自体は変わっていない…どころかむしろ重くなっていくのがミソだったりします…洒落になりませんけれども。 大屋根? 運を天に任せるだけです。 周りも同レベルの家ばかりなので, 倒壊するときは みんな一緒です。 (^^;)
その後も雪は降り続き, 屋根雪は下ろしたものの車が埋もれたまま, 交通機関は前日からアウトの上に高速道路も県内全線通行止め…どころか, 迂回路の筈な 8 号線も石川・福井県境で立ち往生による通行止めで前日よりわけが悪くなっている…と, この日も何も出来ませんでした。 本当は病院へ行くはずだったわけですが仕方ありません。 ちなみに, この日は観測点での 24 時間降雪が 81~82cm を記録していて全国 1 位になっています。 (笑)
19 時頃…。 母親の調子が悪くなったので強制的に熱を測らせてみたところ 38℃ でした。 普段が 36℃ を切るか切らないか…といったタチなので, 一般の感覚では 39℃ に迫る高熱の範疇です。 「あ~, これはインフルエンザだな~」と思いつつも, 持病の腎臓周りや そちら起源による敗血症の恐れも十分考えられるので, どちらにしろ速攻で受診が必要な状況です。 …が, しかし これは困った。 除雪車は この日 1 回来たものの自宅前の道路ですら 40cm 超えと大型四駆でもすでに辛い状況で, 普通車でしかないタクシーで辿り着くのは無理なのでした。 事実, 前日からタクシーを呼べども辿り着けず, 結果透析が遅れて亡くなった方が今朝近所にいたわけですから。 (^^;)
となれば, 迷わず救急車です。 早速 119 番へ通報したところ, 地元だけあって先方は上述の (透析ネタの) 話も知っていましたので, 一秒了承で来てくれることになりました…なりましたが, 「既に出動要請は出したけれど, 最寄り (2km) が出払っているから, 弓波 (加賀温泉駅近くの加賀市消防本部。 道なりで 7km 余り。) からになるよ。 この雪で時間が掛かるけど大丈夫?」とのこと。 いや, 「髪が~!! 服が~!! 下着が~!!」とか やっているから, 30 分や そこらの遅れは大丈夫でしょう…多分。 (笑) >心情としては「そんなの気にしていられる状況かいっ!!」と母親に突っ込みたいところ。
20 時 30 分頃…。 救急車が到着しました。 呼んだのが 20 時頃だったので意外と早かった…と言えそうですね。 普通に走っても 15 分ほど掛かる勘定ですから…さすが救急車。 が, 自宅前までは来られず 25m ほど先の小交差点までだったので, そこまでは救急隊員がおぶったりタンカーを使用するなどしてくれました。 ともあれ自身も付き添いモードで救急車へ乗り込み, 加賀市消防本部よりは手前の加賀市医療センターまで救急搬送です。 いや, 途中の道が雪で酷くて大変でした。 主にドタンバタンと上下左右へ揺れる意味で。 「動かすとヤバイ状況」だとアウトなのではないかしら? (^^;)
さて, 救急搬送され速攻で診療を受けた結果は…予想どおりと言いますかインフルエンザA型でした。 地元が温泉どころで お風呂は総湯なので, そこかセットで行う買い物時に感染したのでしょうね。 ともあれ発熱の原因が判明して一安心です。
ついでだったので自身も診て貰いました。 というのも, 10 日ほど前から 37℃ とか 37.2℃ とか微熱が続いていたのが, 今朝の雪下ろしを始めとした ここ数日の雪かきでトドメを刺したらしく, 夜には 37.4℃ と上がり気味になっていたからです。 「単なる時間外診療の扱いになるから高くなるよん」とは言われましたが, 状況が状況なので その辺りは無視です。 結果は…陰性でした。 が, 「状況と『同僚にA・Bで休んでいるものが居る』という話からインフルエンザの可能性は低くないので, 3 日ほど籠もっててね。 熱が下がらなかったら またおいで。 後で判るパターンで多分その時点では陽性になっているから。」とのこと。 あらら…。 ワクチン不足で遅れたものの一応 12 月に予防接種は行っていたのに…。 (^^;)
吸引系のインフルエンザ予防剤の投与を受けて ともあれ診療は終わりました。 (母親はタミフル投与。 ちなみに, そちらも予防接種は行っていたクチ。) となれば どうやって帰宅するかが問題なわけですが, 連絡を受けて病院へ来ていた姉夫婦の お世話になりました。 その帰り道に義兄曰く「こりゃ, タクシーは無理だわ。 (^^;)」 それでも, 自宅付近の道路事情は姉夫婦のところよりマシだそうで…。 あ, あれでも ほかよりマシだったんだ…。 (^^;;;;
8 日~9 日。 雪の峠は越えたものの親子揃って熱だしモードというわけで, 寝込む日々が続きました。 それでも積雪は 8 日 9 時で 185cm, 9 日 9 時で 168cm と締まっているのを除いても漸く減り始めたようで, 9 日は 1 日を掛けて車だけでも出せるように除雪…もとい, 発掘を行いました。 いや, 雪のほうが高くて掘り下げるわけですから, 間違いなく発掘ですね。 (笑) それでも, 道が相変わらずなので実際には出られませんでしたけれど…。
結局車が出られるようになったのは翌 10 日になってからでした。 漸く本格的な (除雪車による) 除雪が行えるようになったのと, 10・11 日と雨が続いたのも大きいですね。 11 日には 1 週間ぶりの買い出しにも行っています。 思えば停電にならなかったのと, 灯油やガソリンの備蓄があったのは幸いでした。 そういった意味では今のストーブ系はダメですね。 昔なら「点火に乾電池」だけだったのが, 変に進化して表示がどうとか制御がどうとか絡んで電力が必須になっていますから。 この間積雪は 10 日 9 時が 149cm, 11 日 9 時が 122cm と順調に減っています。
12 日。 祝日の振替休日で休みだったわけですが, 昨晩から再び雪が降り始め 9 時には 135cm となり, その後も増え続けました。 それも問題ですが, 親子共々熱がなかなか下がらず, 自身は胸まで痛み出す始末。 これだけ長引くと肺炎の恐れもあります。 ええ, 熱があるのに除雪しまくったり外出したりしていますから, 治るはずがありません。 (笑)
翌 13 日。 本来は この日から出勤の予定だったのですが, 朝から熱があったので もう一度受診することにしました。 …しかし, 外を見てびっくり。 再び車が半分雪に埋もれていたのです。 「あれぇ~?」 (^^;) それもそのはずで, 未明には 159cm, 9 時でも 155cm と この 2 日で 40cm ほど積もった勘定なのですから…。 とはいうものの, 病院へ行く必要があるので, 発熱の中 1 時間ほど掛けて車を出せるようにして, なんとか病院へ到着。 レントゲンと採血しての結果は…「炎症の数値は低いし抗生剤の投与は必要ないけれど, 肺炎になりかかっているか胸膜炎だね, こりゃ。 インフルエンザは大丈夫だから, 明日まで様子見して大丈夫そうなら明後日から仕事に出てもいいよん」とのこと。 ちなみに, 母親は多少発熱は残っているものの, インフルエンザ自体は外に出なくなって本当の意味での「治りかけ」との診断でした。
というわけで, 14 日は お達しどおり お籠もりして, 出勤できたのは 15 日になってからでした。 そして, 直後の週末は病気モードが継続していたことから, 昨日・今日の この週末になって漸く落ち着いた…といった感じです。 いや, 長かった…。 (^^;) ちなみに, 今回の雪では 200m 圏内で 1 軒, 同一旧市町村内では 5 軒が屋根雪で倒壊していたりします。 56 豪雪でも そのような話はなかったはずなので, それこそ 38 豪雪以来のレベルだったのでしょうね…生まれていないので 38 豪雪は知りませんけれども。 (^^;)
でも, 「2 階から出入り」まで行かなくとも, 「家の前から上り階段を雪の壁を掘って拵えて, 1m 以上の高さの雪の上を歩いて道路まで出る。 道路も車が走れても歩道部分は 1.5~2m ほどで, 子供も大人もみんな その上を歩く」というのは, 小中学生の頃までは普通の光景だった気がします。 4 階程な高さの勘定になる中学校体育館の屋根の雪下ろしを全校生徒で行ったり, 町内の一斉屋根雪下ろしで学校が休みになったりしていましたし。 今回は それが 2 日ほどで一気に積もったドカ雪だったから酷かったのでしょう。 昔は累積加点での積雪が多かったですから…。
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