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VMware Workstation 5 と 4.5・ゲスト PC 環境VMware Workstation 4.5 ではゲスト PC が Ver 3 だったのに対して, VMware Workstation 5 では Ver 4 に上がっています。 が, ゲスト PC の構成自体は同じで, 基本的に OS が別のデバイスと認識することはありません。 ただし, VMware Tools の更新が影響する可能性はあります。 私の環境では, VMware 4.5 の Ver 3 ゲスト PC 上で新規インストールした Windows Vista β1 を Ver 4 にアップグレードしたところ, VMware Tools の更新後に再アクティべーションを求められました。 恐らく, 今回の VMware Tools で導入されるドライバーが異なっている (デジタル署名付き。) ことから, 別 NIC と判断されたのだと思います。 (ゲストの) WinXP では何も起こらなかったので, Vista ではチェックが厳しくなっているのかもしれません。 PC 構成自体が同じなので比較するほどではないのですが, 一応 VMware 5.0 上の Windows XP MCE 2005 と VMware 4.5 上の Longhorn の構成を上げておきます: ・ゲスト OS今のところは VMware Workstation 4.5 から引き続き使用しているゲストばかりなので, 比較を特に行っていません。 が, VMware Workstation 5 では, よりメジャーな OS 用に最適化されているような感じを受けます。 Win9x / WinXP 等が, よりホストに近い感じで動作するようになっている反面, VMware Tools さえ導入できない DOS/Win3.1 辺りは VMware 4.5 で問題なかったものが, VMware 5.0 では頻繁に小ハングを繰り返すなど, 今までの版で一番不安定なものになってしまっています。 新たにゲスト PC を作成し直すと改善するのかもしれませんけれど…。 上記の DOS/Win3.1 に限らず, VMware 5.0 では, より VMware Tools のウエイトが増していて, ある意味, それの存在を前提として動作しているような感じを受けます。 なので, VMware Tools を導入できない OS 環境の使用には若干難がありそうです。 ・描画周りVMware Workstation 5 では Direct3D の一部対応化が謳われていますが, どのくらいまで動作するのかは判りません。 一応 F&C で配布されている新エンジン動作検証版プログラムは動作しました。(笑) VESA BIOS についても向上しているのかどうか確かめたいところです。 体感速度など, 表面的な部分での違いは見受けられませんでした。(笑) ・サウンドVMware Workstation 5 でも Sound Blaster Ensoniq Audio PCI (ES1371) として認識されます。 引き続き SB16 化も行えますので, Win9x 等でも問題ありません。 私の環境では, VMware 5.0 が一番サウンド関係が問題なく動作しています。 ホストとゲスト間のボリューム周りの問題もありませんし, ホストの設定が, そのままゲストに反映しているように見受けられます。 VMware Workstation 4.5 までで一部問題のあったソフトなども VMware 5.0 では正常に動作しています。 ・ネットワーク基本的に変わっていません。 ツール等を使って VMware NAT や host only のネットワーク構成を設定する点も同じです。 速度のほうは…若干高くなっているのかもしれません。(笑) ・HDD最大容量のアップ等が行われていますが, 基本的には VMware Workstation 4.5 と変わりがありません。 スナップショットの仕様が拡大されている分, その辺りの処理に少々時間を食う…といった程度です。 一つ問題があるとすれば, スナップショットの更新等がバックグラウンドで行えるようになっているのですが, その分時間が掛かるのは当然のこととして, 意外と負荷が掛かってしまいます。 ホストや他のゲストの大きく影響するくらいで, 『どこがバックグラウンド?』と思ってしまいます。(笑) 基本的な仕様が同じなので, VMware 4.5 と同じ問題を抱えているのかもしれませんが, まだ, そのような事態には遭遇していません。 ・スナップショットVMware Workstation 4.5 と VMware Workstation 5 とで一番異なるのが, スナップショット周りでしょう。 VMware 4.5 までは一世代のスナップショットしかもてなかったものが, VMware 5.0 では複数世代に渡ってもつことが可能で, さらに分岐も行えます。 難点といえば, 仕様が拡大されている分, 操作が複雑になっていることでしょうか? 慣れないと更新をミスしてしまうかもしれません。 |