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今日の出来事 (Oct, 2022)

●Oct.17,2022

大晦日の悲劇 (CD 編, その後)...

 もう 12 年近くも前の話になりますが, 大晦日に『嘆きの歌』から『交響曲第 10 番』 (全曲版) までのマーラー交響曲耐久視聴を行っていた際, 『マーラー 交響曲第 7 番 ホ短調』 (クラウディオ・アバド/シカゴ交響楽団) CD が 1/4 ほど根こそぎ記録層まで剥がれてしまう…という事態に遭遇しました。 幸いアバドのマーラー交響曲全集 (旧録) には復刻版が登場しているので, オリジナルを失うのは残念ではありますが, 曲自体は今でも聴くことが可能です。

経年劣化により CD の記録層がダメになるのは避けられないわけですが, 「さらに 12 年経って どうなったかしら?」と興味が湧いたので, 久しぶりに CD を その目で確かめてみることにしました。 ええ, 今でも そのまま手元に置いてあるのです。 (笑)  ちなみに, 「久しぶり」というのも嘘ではなくて, メディアプレーヤーや iTunes などで PC へ保存してあると, 多くは 5 年単位で CD を そのまま聴くことがなくなるのですよね。 カーコンポも一度聴いたら漏れなく HDD にダビングされますし…。

というわけで, 同じ頃…つまり昭和から平成に入った辺りで買った いくつかの CD について, 現在の状況を一覧してみることにします。

 まずは件の 『マーラー 交響曲第 7 番 ホ短調』 (クラウディオ・アバド/シカゴ交響楽団):

まずは上段画像ですが, 左が現在のケース, 右が 2010 年大晦日に撮った CD 1 枚目とケースです。 12 年近くも経つと, 棚に立てて日に当たらない状況でも随分色あせの進んでいるのが判ります。 それ以上に当時のデジカメと iPhone 13 Pro のカメラの違いによるもののほうが, 色合いへの影響は大きいでしょうけれども…。

中段画像は現在の CD 1 枚目です。 上段右画像と比べると端の部分で剥離の進んでいることが判ります。 その一方で, 件の大きく剥がれた部分は殆ど変わっていないのでした。 緩衝のクッションが如何に保護シールと癒着していたか窺い知れようというものです。 恐ろしや…加水分解。 (笑)  その辺りの酷さは, 画像右側のパンフレットからも判ります。 癒着したクッションがパンフに残って汚れまくっています。

下段画像は現在の CD 2 枚目です。 こちらは, 端っこ部分の剥離が進んでいるものの普通に再生可能だったりします。 赤い保護マットも加水分解でボロボロになり始めていることが, こちらの画像では良く解ります。 ちなみに, 保護シールは恐ろしくて剥がせないので そのままです。 剥がそうものなら, こちらも広範囲に記録層ごと持って行かれることでしょう。 (^^;)

 次に, 上の CD が死んで代わりに聴いた『マーラー 交響曲第 7 番 ホ短調』 (クラウディオ・アバド/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団)…アバド新録の 7 番です:

こちらは比較的あとに買った CD なのもあって全く劣化は進んでいず, 今でも CD は綺麗なものです。 この CD を買った頃は既に保護シールや保護シートの類いは使わなくなっています。 特に保護シールは, それ自体が意外と剥がれやすかったりしてデメリットのほうが大きかったのでした。

 続いては, 『マーラー 交響曲第 7 番 ホ短調』 (クラウディオ・アバド/シカゴ交響楽団)…アバド旧録の復刻版 7 番です:

オリジナル版が死んで買った復刻版 CD で, 今回挙げる中で一番新しい 11 年しか経っていない CD ですから, 早くも劣化していようものなら困ってしまいます。 (笑)  なので, CD もパンフレットも一番綺麗なのでした。 SHOP の方が盗難防止 TAG を豪快に着けすぎて反対に綺麗に剥がせなくなってしまい, 一部ケースに くっついたまま残っているのが笑えます。 流石に TAG 本体は残っていませんけれど…。

 次は, 『マーラー 交響曲全集』 (サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団)…15 枚組限定版のほうです:

昭和の時代に 4 万円で発売・買った (60 年 ^^;) もので, 40 年とは行かずとも 35 年は経っているのですが, そのわりには殆ど劣化していなかったりします。 グラモフォンよりもデッカのほうが剥離耐性は高いようですね。 唯一劣化していると言えそうなのはボックスですが, そちらも色あせすらしていません。 アバドの 7 番で悲劇を発生させた諸悪の根源…スポンジも保護シールも完備している辺りは懸念事項と言えるかもしれません。

ボックスの中に収まっているだけあって, ケースやブックレットは今でも綺麗なままです。 CD/レコードショップで見掛けた際には手持ちがなく, 取り置きしてもらって 1 週間後に買ったのでした。 懐かしい思い出ですね。 片町スクランブルにあった, あの店です。 (笑)

 マーラー組の最後は, 『マーラー 交響曲第 5 番 嬰ハ短調』 (ロリン・マゼール/ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団) :

こちらも 35 年超の最古参組なのですが劣化は皆無です。 マーラー教へ入信するに至らしめた曲で, これと 1 番を NHK FM のクラシックアワーで聴いたのが切っ掛けでした。 あ, 5 番に限っては CD のものではなく, 同じ面々の別なライブでした。 でも, 聴き分け可能な個々の音が同じなので, ほぼ同じ時期のものだと思います。 天候や温湿度といった環境が異なるので, テンポは ほぼ同じながらも僅かに違っています。

でも,最初に買ったレコードはアバドの 2 番なのですよね。 (笑)

 ネタに挙がったので追加で『マーラー 交響曲第 2 番 ハ短調』 (クラウディオ・アバド/シカゴ交響楽団) をば:

アバド旧録の 2 番です。 1 番のケースと並べてみると判るのですが, 1 番のほうは少々色あせが始まっています。 7 番ほどではないのですが, 本来は もう少し赤っぽい色合いなのでした。 CD の劣化はなし。 …と言いますか, 印刷が上の 7 番と異なっているのが判ります。 そう。 7 番だけは何故か CD の端まで印刷されているのですよね。 そこが浮き上がって剥離しやすくなった…というのが真相のようです。

 さて, 「CD ネタ」というわけで少々脱線して, こちらは正真正銘 12 年前にネタとした『白鳥の湖』全曲版 (ロジェストヴェンスキー/ボリショイ劇場管弦楽団) 69 年録音:

独 Amazon のマーケットプレイスで買ったメロディア銘の 69 年録音モノです。 英国から独国へ輸入された製品ですが, モノ自体はロシア国内向けなのでパンフレット等は全てロシア語なのでした。 (笑)  メロディアのレコードからダビングしたものなのかは判りません。 が, この CD が一番オリジナルのレコードに近い音を奏でてくれます。 とっても変わり種な CD で, 今となっては ある意味貴重かもしれませんね。 (笑)

 普通は こちらを買うことになる RCA 版の『白鳥の湖』全曲版 (ロジェストヴェンスキー/ボリショイ劇場管弦楽団) 69 年録音:

69 年録音は, 普通なら こちらを入手することになります。 ただ, こちらはオリジナルのレコードとは楽団等の表記が異なっていて音も別物です。 いえ, こちらが CD らしい ちゃんとしたステレオの音なのですが, レコードとは違いすぎているのですよね。 そちらの雰囲気を味わうには (決して「音が悪い」という意味ではない。), 上のロシア国内向け CD を聴く必要があるのでした。

 というわけで, ぶっちゃけ件のグラモフォンな 7 番以外は劣化していなかったりします。 まさに「悲劇 (事故) だった」ということなのでしょう。