久々にと言いますか Twitter の TL で「『展開』か『解凍』か?」のネタを見掛けたのですが, 程度の大小は別として, 昔も今も不定期に この話題で賑わう気がします。 そういえば結論って出たのかしら? いえ, 出しようがないとは思いますけれど, ルーツや経緯的なものは知りたい気がします。 (笑)
「解凍」が広まった原因として良く LHA が挙げられますけれど, ドキュメントを参照すると一目瞭然なのですが, LHA では そもそも「圧縮」ではなくて「凍結」を使っているのでした。 ただ, 「凍結」だけだと「?」となりそうなので, 殆どの箇所で「凍結(圧縮)」となっていますけれど…。 なので, 「圧縮・解凍」の組み合わせとしては LHA は無実なのです。 (笑) PKZIP/PKUNZIP など当時の海外組アーカイバーでも「Freeze」と「Melt」…「凍結・解凍」のパターンが多いですね。 コマンド説明などでも Add (書庫への追加格納) と Extract (書庫からの抽出) なんて表現になっていますから, 「圧縮・解凍」の組み合わせとしてのルーツは, LHA を含めて その方面には存在しないことになります。
といいますか, アーカイバーのドキュメント方面に限っていえば, データーの符号・復号としての「圧縮・伸張」と, 書庫操作としての「格納・抽出」を どうしようもなく区別する必要がありますから, 「圧縮・解凍」の組み合わせにならないのですよね…少なくともドキュメント上では…。 何かあるとすれば, 「圧縮 (compress)」の表現は割と頻繁に登場するのに「伸張 (expand その他)」の表現が省略されて登場しないことかしら? まぁ, 確かに書庫作成時と異なり展開時に「伸張,伸張」と意識することはありませんものね。 (笑)
ちなみに拙作については, UNLHA.DLL の頃が LHA のドキュメントに習って凍結・解凍の表現を使っていたのに対して, UNLHA32.DLL では初期はともかく その後圧縮・展開の表現に統一されています。 「解凍」は「自己解凍書庫」の表現で登場するくらいかしら? そういえば, 「decompress」の訳として使われることがあるように, 「展開」は「伸張」に近い意味を持つ用語なのですが, ノリとしては「extract (抽出)」を付加したハイブリッド的意味で使われることの多い気がします, 少なくとも UNLHA32.DLL のドキュメントにおいては。 (^^;)
まぁ, 「どちらが正しい」とか考えずに好きな用語を使えば良いのではないかしら? 「どちらも同じ意味だよ~」と頭の隅に置いておけば十分だと思います。 あとは, 「圧縮=圧縮して格納」「展開=抽出して展開 (伸張)」「凍結=凍結して格納」「解凍=抽出して解凍」と, どの用語も大抵の場合は 2 つ以上の手順を含んだ意味で使われている点ですね。
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